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チョーコー!朝鮮高校喧嘩列伝改  作者: 姜公紀


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88/91

静岡チョーチューのキム・ガンフン part1

1975年 5月

静岡県静岡市(現在の駿河区)中島。

この中島という住所には、静岡で有名な安倍川という巨大な川が流れており、毎年夏にはそこで安倍川花火大会が行われてたりして、静岡市民にとっての憩い・交流な場であり、誇りでもある地域であった。

今回のお話の舞台は、その安倍川のすぐ近くに設立された、静岡朝鮮初中級学校が中心となる。

静岡チョーチュー周辺の小・中・高校生たちなどからチョーチュー・チョンチューと呼ばれているその学校に、チョーセンのgun(銃)と恐れられるチョーチュー3年生が存在していた。

名前は、キム・ガンフン。

身長188cm・90kg。

中学生離れした体格で静岡市周辺の日本人中学・高校相手に、チョーチュー1年生時代から、喧嘩を売り歩いていた在日コリアンであった。




「また来たよ・・・・・・」

「おい、番長に報告しに行けよ!」

「俺がか!?どっちとも関わりたくねぇよ~」


静岡市中島 中島中学校 校門前 16時ごろ


「・・・・・・」


ザワザワ・・・・・・。


「あの人誰?」

「シッ!目合わせちゃだめ!」

「でも、結構かっこよくない?」

「あんた、あれアノ朝鮮中学のガンって奴よ。近づいたら食われちゃうって!」

「え!?あれが噂の~」


校門前に、学生服を着た、一人の中学生が、両手をポケットにいれたまま仁王立ちしていた。

その姿を見た、中島中学校の教員・杉山信二は、慌てて校門前に小走りでやってきた。


「き、君、朝鮮中学の生徒だね?うちに何かようでもあるのか?」

「・・・・・・」

「君!名前は───」

「番長いるんだろぉ!でてこいやぁ!」

「うわっ!」

「俺の名は、チョーチューのキム・ガンフン!ナカチューの番長に決闘を申し込む!」


教員・杉山は、急に大声を出した朝鮮中学生に驚きのけぞった。


「お、おい番長が呼ばれてるぞ・・・・・・」

「うちの番長どうすんだろ?」

「去年みたいにやられるんかねぇ・・・・・・」


去年。

1974年の5月。

静岡チョーチュー2年だったこの男。

キム・ガンフンは、今年と同じように、授業が終わったであろう時間帯に、中島中学校の校門前に現れ、番長を大声で呼びつけていたのだ。


ザワザワ。


キム・ガンフンの絶叫で、校内はさらに騒然。

校門前に、これから始まるであろう喧嘩に、中島中学生たち野次馬も集まってきていた。


「お、お前ら!こんな所で油うってないで。もう帰りなさい!」


教員の杉山が、校門周辺集まってきた中島中学生たちを追い返そうとしていた。

他の教師も駆けつけてきた。

その時。


「俺に何の用だ!」


校門に、子分2人を引き連れて、中島中学の番長・大石則政がやってきた。

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