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【詩】16歳の秘め事
「いつの日か」って 夢描いてた
「大人になったら」って 胸を弾ませてた
絵本のひらがなもまだ読めないのに
小さな両手じゃもう零れてしまいそうな未来への欠片
かき集めていた…。
いつの間にか 明日に必死だ僕は
大人になること 怯え始めてた
方程式は解けないままでも
現実を見据える考えだけ 賢くなってく
自分の価値と憧れた夢への距離計っては
届かないなら 忘れなきゃな、と心に命じた
叶うはずもないこと
いつまでも夢見てる時間は もうないんだと…
サヨナラしなくちゃ…
壊れそうな心の守りかた
届くわけもないもの
すがっていたってなにも変わらない
サヨナラしなくちゃ…
未来へ先急ぐ今日を抜け出して明日へ
早く乗らなくちゃ 淡々と繰り返すだけの毎日へ
戻らないとな、そして今日も目の前とだけ
向き合ってくんだよ
文不相応な夢なら 捨てなくちゃいけないんだね
期待もなく、不安もないよ
見えないけどもう最期まで決まった未来を
あとは僕が 辿るだけ… 望みは要らないんだね
……自由なようで決まりきった此所で息をしてるよ。
皮肉、なんだろうか…。
それすらもわからない
ただ幼いころはあんなに広く思えた世界が時折
……窮屈に思えるんだ。




