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第五章(三)

 昼間降り続けていた雨は夕方になって勢いをひそめ、雷鳴もいつしか聞こえなくなっていた。

 洗われた空気はすがすがしく、けれどどこか生温く、濡れた土の甘い匂いを含んでいる。雨に叩かれた緑は磨いたように青さを増し、少しずつ季節が進んでゆく。

 垂は、明日出立する天宮(あめのみや)の使者と二野(ふたの)の使者の航路の安全を祈願するため、小雨の中を媛ヶ崎の社へと上った。

 社へついた頃にはすっかり雨が上がったので、垂は青い夜の帳が迫る斎庭(ゆにわ)へ出て、濡れた榊の枝を刀子(とうす)で刈り取っていた。

 外つ国の男を夫にする。まさか本当にその願いが叶おうとは。

 わたしと更の関係は、布瀬の水辺に新たな流れを呼び込むだろうか。わたしと更の間に生まれるであろう子は、この先も永く水辺の神々に受け入れて貰えるだろうか。

 手を止めて天を仰ぐ。濡れた指先を風がすうっと撫でていく。

 どうしてだろう、あの朝からずっとこうだ。一人になるとこの世が色褪せて見えた。まるで、一人になった時にだけ胸に穴が空くよう。

 切り捨てたものがあるのも確かだった。けれどその代わりに得るべきものはすべて得た。

 布瀬の水辺、神々と繋がる力、頂点に立つがゆえの孤独を癒してくれる男だって。

 重い灰色の雲を見上げていた垂の頬に、ぽつりと滴が落ちてくる。

(また降り出しそうだわ)

 ぬるい風が勢いを増した。早く神殿へ入って、明日の海が穏やかになるよう祈らなくては。

 更は海辺の館に置いてきたので、今日は一人だ。「夫にしたい」と宣言したからには、「まだ夫ではない」と言ったも同じ。数日前に更と一夜を過ごしたのは確かだったが、天宮の使者が帰るまでは常に一緒にいるのを形ばかりはやめておこうと思った。

 更は不満そうだったが、決して垂に逆らったりはしなかった。しゅんとしながら館に残ることを了承してくれた。そして、雨が降っているから身体を冷やさないようにと言って、侍婢の目を盗みそっと抱き寄せてくれた。

 頬を撫でる髪の感触、控えめな腕の力を思い出すと、虚ろだった心に少しだけ色が戻る。

 そうして刈り取った榊を手に踵を返した垂だったが、不自然な茂みの揺れを聞きつけてはっと振り返った。

 葉擦れの音はさほど近くで聞こえたものではなかった。しかし気になる。

 この岬は、四方を平地と砂浜と海に囲まれ、その上にある森は周囲から完全に隔離されている。そのためうさぎの一羽もいないのだ。鳥が木々の間を飛ぶ音でもない。しかも、音はゆっくりと近づいてくる。

 山犬でも入り込んだのかも知れない。

 そう思いついた途端、垂は青ざめた。山犬なら一匹ではないかも。囲まれたらおしまいだ。神殿の中に隠れよう。

 なるだけ足音を立てないようにじりじりと後退り、茂みが揺れるのを見た瞬間、垂は恐怖に負けてたっと走り出した。

 ところが――

「垂!」

 さらに派手な音を立て、茂みの奥から這い出てきたのは国久流(くにくる)だった。

 神殿の(きざはし)を駆け上がっていた垂は我に返って目を瞠る。

「国久流……?」

 髪や衣に葉っぱをひっつけたまま彼は現れ、叫んだ時に吸い込んでしまった榊の若葉をぺっと吐き出した。

「何をしてるの、お前」

「下には兵がいるからな、別の道を登ってきた」

「別の道って……」

 切り立った崖と急峻な緑の山肌に覆われた媛ヶ崎には、獣がいないので獣道もない。人が通える道は岬の北側にある九十九折りの石を敷いた道だけで、麓には兵がおり、巫女が許した者以外を上へと登らせないことになっていた。

 けれどそういえば、子供の頃にその険しい山肌を登ろうと挑戦している国久流の姿を見た覚えがあった。背が足りなくて掴むものも掴めず、滑り落ちてはまたよじ登ってを繰り返し。

 見ている垂ははらはらするばかりでちっとも面白くなかった。そのうち、国久流があんまり高いところまで登ってしまったものだから、置いていかれた垂は心細くてたまらず、その場にうずくまって泣いていた。以来、彼はあの冒険をやめたはずだったが。

 きっと、垂が田勢比古の許へ嫁いでいなくなったあと、男の遊び仲間とともに〝岬登り〟の研究は続けていたのだろう。それにしたってこの薄暗い中、しかも雨が降ったあとでよくここまでたどり着けたものだ。

 垂は呆れながらも階を降りる。身体についた葉を払い落としている国久流に近づいて髪に生やしている葉や小枝を取ってやると、彼は急に眉根を寄せて垂の手を掴んだ。しかし、己の手が泥だらけなことに気がついて、あっと声を上げすぐに引っ込める。

 垂はどきりとしながらも顔には出さず、手の甲についた泥を黙ってこすり落とした。

 びっくりした。国久流に触られたのは久しぶりだ。多分、田勢比古に嫁ぐ前が最後だろう。

「お前、更を夫にすると邑長達の前で言ったのか」

 非難がましい声音の向こうに、再びぽつぽつと雨音が聞こえだした。

「……そうよ。更はわたしを助けてくれるもの。記憶がなくても力の使い方は無意識のうちに覚えているのでしょう。教えたらすぐに()()()ようになったし、先日の祭祀の折りには本当に助かったのよ。彼以上にわたしの望みに叶う男がいる?」

 巫女が歩く道に敷き詰められた滑らかな石。その上に出来た水溜まりが弾けだした。先ほどまでの雨とは違い、大粒であたたかい。再びこの世を覆う春の薄衣。

 垂は国久流から目を逸らし、遠く西の空を見つめた。厚い雲が日暮れを早めている。

「暗くなるわよ。ちゃんとした道を使って早く降りて。兵にはわたしから口止めしておくわ」

「天宮の舟が流れ着いていないか、北の海岸を捜した。南もだ。だが(から)を目指すような大舟の残骸は見つかっていない。舟荷も、舟人もだ」

「磯に打ち上げられた亡骸はあったと聞いたわ」

「たった二人だぞ。更を入れても三人。ほかの者はどこにいる。皆沖へ流されたのか? 三人のほかは、みんな」

 垂は岬を降りる道へ向かおうとしたが、国久流があとをついて来ないものだから仕方なく足を止めた。

「そうかも知れないでしょう」

「確かにな、可能性はある。だがそれがどれだけ希有な話か、お前にも分かるだろう。海を見て育ったお前になら」

 垂は国久流に背を向けたまま息巻く彼の声を聞いていたが、やがてそれを遮るように溜め息をついた。

「海を見て育ったから、浪が何もかもをさらうことがあるのも知っているわ。希有な話だろうと起こり得るのよ。いったい何が言いたいの? 更のことが気にくわないの?」

「気にくわないとか、そういう問題じゃない」

「だったらお前に何の関係があるのよ。そんなに族長の夫の座が欲しい?」

 反駁しようと国久流が口を開く。開くが、彼はそのまま言葉を詰まらせて、顔を逸らした。

 垂はそんな幼馴染みを睨みつける。垂を追いかけてくるくせに、いつも垂から逃げる国久流を。

 ここには誰もいないではないか。

 わたしはただの垂で、お前はただの国久流ではないか。

 ねえ、答えられないの?

 目を背けた国久流を睨んだまま、垂は唇を噛みしめた。垂の喉にも言葉はつかえたままだった。

 堰き止められた想いが痛い。噛みしめた唇も痛い。

「文句がないなら、早く社を降りて」

「――待て! 〝五百枝〟という存在にも疑わしいことはあるんだ」

 雨の音が少しずつ早くなる。衣に水が滲む感触がひどく不愉快だった。

 垂の言葉に答えないくせに、どうでもいいことばかり喚き立てる国久流の声も。

 雨が頬に落ちる。ぬるい雨だった。いや、熱いくらい。

「〝五百枝〟は巫子だと使者は言ったが、あいつの身体には武術を学んだような傷跡がある。少なくとも祭殿の奥に押し込められていた巫子の身体につく傷じゃない」

 垂は震える胸に無理矢理空気を送り込んだ。つかえた気持ちを吐息と一緒にすべて吐き出す。

 耳障りな国久流の声が聞こえてきて、また痛みがわき上がってきても。垂は吐いた息をそのままに、天空の雨雲を見つめ続ける。

 空知らぬ雨が、本物の雨に紛れて見えなくなるまで。

「〝五百枝〟が何者か、本当に千敷さまと百舌鳥(もず)媛の弟なのか、まずは確かめた方がいい。()()()()()()伴侶を選ぶんだぞ。〝五百枝〟の身体にある傷のことも、あいつが乗ったという舟のことも、もっと詳しく問い詰めて――」

 ()()()()()。些細な言葉だった。しかしそれは鉄鏃のように垂の心に深く刺さった。

 そうか。わたしはもう、国久流にとって()()()()ではないのか。だから、彼は何も言ってくれないのか。

「――五百枝、五百枝と呼ばないでちょうだい」

 鏃が刺さったところから血が流れ出す。溢れた血は止まらなかった。空っぽになるまで、しまい込みすぎて腐った毒を全部吐き出すまで。

「彼は〝更〟よ。ほかの誰でもない、わたしの〝更〟。わたしが夫に迎えると決めたの。更には力があるわ、()()()()()()を助けられる力が!」

 垂は叫びながら振り返る。

 ぱらぱらと榊の葉を叩き、雨足が強さを増していく。大粒で重たい雨だった。あっという間に垂の髪を湿らせ、顔も、身体も洗われる。

 清めの雨だと思いたい。ここでぜんぶを吐き出す垂の身体を、空っぽになるまで洗ってくれる雨。すべてを忘れさせてくれる雨。

 国久流が目を瞠る。垂の顔を濡らすのが雨だけではないと気づいたようだ。

 でももう遅い。最後の堤を決壊させたのはお前なのだから。

「更の身体にある傷? 知っているわよ、すべて見たもの」

 濡れた顔を歪め、垂はせせら笑う。

「な、に……?」

「更の肌は白いもの。薄暗い中でも傷跡は目立っていたわ。可哀想に、きれいで滑らかな肌なのに」

 国久流は、時を止められたかのように瞬きをしなかった。前髪からしたたった滴が、開きかけた彼の口の端をなぞって落ちていく。

「傷があるからなんだというの。更は何も覚えていなし、わたしの傍にいてくれると言ったわ。たとえ天宮にいた時の更が何者だろうと……わたしは、わたしを好いていると言ってくれる更がいい」

 溢れてくる血をさらに絞り出すように、垂は言い捨てる。

 歪みすぎて崩れた笑みを取り繕うことなく、垂は雨に隠れながら涙を流した。

 立ち尽くしていた国久流が不意に腕を伸ばしてきても、その腕に捕まえられても、こみ上げてきたのは失望だけで、もう何もかもがどうでもよかった。

「垂――」

 たる。

 「足る」。

 〝満たされたもの〟という意味も持つ名前。

 そんなのは嘘だ。垂は淋しかった。いつも欲しいものを眺めていて、ついには突き放してしまった。

 ぶつかってきた国久流の唇を黙って受け入れる。二人の頬の間を雨が流れた。

 嫌だった。もう欲しいとは思わなかった。

 触れるだけ痛む。見つめるだけ痛む。国久流の魂は刃の色をしているから。拒んだ垂の心を斬るだけだ。もっと、血が流れる。

 垂は静かに、しかし毅然と国久流の腕を押しのけた。

 目前で見つめ合った彼の顔には様々な感情が激しく渦巻いている。怒りと、欲と、懇願と憎悪と、そして深い恋慕と。

「今さらわたしに触れないで」

 もっと早く、その目が欲しかった。桜の花をくれるより嫉妬してくれた方がよかった。香木をくれるより、問い質してくれた方がよかった。許さないで、更を連れ帰りに来てくれた方がよかった。

「お前も、わたしを田勢比古さまに差し出した田津比古殿と同じよ。わたしの心を縛るだけで迎えにも来ない、そうやってわたしのことを苦しめるだけだった。……お前なんか大嫌いよ」

「垂、俺は、」

 垂は彼女の二の腕を掴む国久流の手を睨みつけた。

 垂に逢うため、岬をここまでよじ登ってきてくれた手。潮の流れを知り尽くし舟を操る手、大刀(たち)も弓もとり、垂が好きなこの布瀬の水辺を守ってきた手だ。

「わたしは自分で歩く。もうお前達に縛られたりなんかしないわ」

 でも、最後まで垂を捕まえようとはしてくれなかった手。

 まるで艫綱(ともづな)を断ち切るようにその手を振り払い、垂は国久流に背を向けた。


     * * *


「さて、本当に明日の海は穏やかになりましょうや? また降り出してきおったわ」

 天宮の使者は、垂から与えられた山のような宝物を横目に強く醸した酒を呷った。

 日暮れ前にしばし休んだ雨足は再び強くなり、彼が滞在している館の屋根を叩く。くぐもった音が頭上に満ちていた。

 布瀬の水辺は沼がちで、田畑を作れる場所には細かなつぎはぎのように(あぜ)(うね)をつくり、作物を育てていた。

 広大な潟湖を見て分かるとおり水源は豊かで、水の質がよい。それゆえ狭い土地を一生懸命に世話して作った米も美味い。醸して酒にしても、やさしく甘い香りがする。

 そして山海の味覚も実に豊富だ。海を渡ってきた珍しい薬や香木や織物も宝であろうが、外つ国の者としては、地場の美食で充分にもてなしてくれるところも水辺の大きな魅力であった。

 炙った魚の乾物に味噌をつけて食べると、これがまた甘い酒に合う。ついつい酒杯が進んでしまい、使者は機嫌よく酔っている。

「垂媛さまがよき海風を請うておられます。無事に天宮へお帰りになれましょう」

 使者の杯が空くと、すかさずそれを満たす手がある。使者は溢れそうになった杯を慌てて口許へ運び、とろりと濁った酒に髭の先を浸して啜る。

「我が連れて戻るのは兵だとも知らずに、お優しいことよ」

 そして酒の滴をぬぐい、また肴へと手を伸ばした。大いに呑んで食べ、まるでこの水辺を食いつくさんとしているように、彼の貪欲な手は休まることがない。

「しかし、貴女さまも恐ろしいお方じゃ。永いこと水辺を有磯(ありいそ)の覇者たらしめてきた津守の一族の武力を、こうもあっさりと族長から引き剥がしてしまわれるとは。いやはや、痛快に過ぎて顔がゆるむのを堪え切れませなんだ」

 使者は酔いに任せて呵々と笑った。

 二心を疑われ青ざめる田津比古の顔。垂と海辺の邑長達の間にひびの入る音が聞こえたようなあの光景。

 驚異であった水辺の神の力と人の武力が決裂した瞬間を目の当たりにし、同じ海でしのぎを削る天宮の使者はすでに戦に勝ったも同然の気分だった。

「あっさりなどと。あの小娘がこのわたくしをさしおいて族長の妻となったがために、このような遠回りを強いられ腹の底が煮える思いでおりますのに。気づけば八年。なかなか芽が育たぬので、何度千敷さまに助けを請おうと思ったか」

「何、八年の月日など。貴女さまはそれっぽっちの時の流れでは褪せぬあでやかさをお持ちでございますぞ。それに、千敷さまはおなごの若さより賢さを好むお方。お会いになるのを楽しみにしていらっしゃる」

 使者の向かいで()()()を抱き、ふふ、と笑うのは女。彼女の呼気からも甘い酒のにおいが漂ってくる。

「しかし、案じられるのは垂媛のあの力。あのような潮の柱に襲われれば、いくら河内(かわち)から買い入れた軍舟(いくさぶね)といえどひとたまりもない。まことに封じられるのでしょうな。それは貴女さまがおやりになるのか? ()()()殿()

 使者は、女の朱唇が酷薄な笑みをたたえるのを怪訝そうに見やった。

「封じるも何も、あれは神器を用いて神々と一つにならねば見せることの出来ぬ力です。神器さえ押さえてしまえばよい」

 倭文織はしなやかな手つきでほときを置き、気怠げに(おしまづき)にもたれ掛かる。首にかけた金と翡翠を指先でもてあそびながら、もう一人、この部屋の中にいる男に冷ややかな視線を投げかけた。

 柱に背中を預け、屋根からしたたり落ちる雨粒を眺めている彼は倭文織の視線を知らない。

 見えない月にでも焦がれるように、(くら)い空を見上げる白い横顔。それを縁取るやわらかな茶色の髪。

「神器の在処は聞き出したのであろうな、白御子(しろみこ)

 侮蔑のこもった声音に彼はようやく振り返り、(うろ)のような目で倭文織を見つめた。

 明るい色に似合わぬ闇が底に渦巻いた瞳だった。

 生まれつき色の抜け落ちていた彼は、その見目に相応しく一切の穢れを受けつけなかった。いや、すべてその淡い色の奥に呑み込んできたのだ。

 それゆえ彼は生まれてこの方、同母姉(いろね)である百舌鳥(もず)媛の闇をすべて引き受けてきた。

 〝白御子〟という呼び名には、穢れを引き受ける形代への蔑みがこめられている。姉の代わりに殺し、呪い、毒も穢れも飲み下して消し去り、すべてを更布のように真白く戻してきた彼への。

 〝更〟ほど、彼に相応しい名はない。

 そう名付けたのが〝垂〟。「満たされたもの」、「豊かなもの」という名の彼女。

 「何もない」〝更〟とは真反対。

 落ちる雨垂れに視線を戻しながら、彼は冷え切った心の上澄みでどうでもよいと思った。

 何もかもを呑み込んでしまう自分にとっては、〝五百枝〟も〝白御子〟も〝更〟も、ただの呼び名だ。ここでの目的を果たしたら、どうせ忘れる。

「千敷さまの命を忘れるでないぞ。早う神器を奪い取り、わたくしのもとへもって参れ。そして垂媛は始末せよ。夢に捕らえるのは得意であろう。次にしくじれば、今度こそそなたは海神への生け贄じゃ。よいな」

 傲然と言い放つ倭文織は彼を脅しているつもりだったのだろう。しかし雨夜に魂を溶かし、垂の(こころ)の嘆きを聴いていた彼に、そんな声は届いていなかった。

 どうでもよい。

 なのに、国久流を想って嘆く垂の声が耳に突き刺さる。

 更は不愉快さを押し殺すように身せせり一つせず、その声に耳を傾け続けた。

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