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さくらの脳内会議  作者: さくら


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先生、あと1点!!


もし透明マントがあって、タイムマシーンに乗れたら、あの日に戻りたい‥。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「先生〜お願い〜あと1点〜」


ある三者面談の日だった。


廊下で待っている私達の耳に入ってきたのは、萌というクラスメイトの必死な声だった。


三者面談といえば、本人と保護者と担任の3人で話すことで、主な内容は「学校生活の様子」「成績・学習状況」「進路・目標」の3つくらいだろう。


担任からは、事前に保護者の方と希望進路や現在の悩み、先生に聞きたいことなどを話し合っておくように説明があっていた。


まあ高校1年生のうちは、その位の事だろう。


「何、バカな事を言ってるの〜。すみません先生、この子‥こんな感じでニワトリの脳みそくらいしかなくて、カラコロ音がなってると思うんですけど‥家では本当にいい子なんですよ。だから、これからもよろしくお願いします。」


今度は、母親の声‥。


教室の中で何が起きているのかと、廊下で待機している生徒&保護者の耳がダンボになりかけた時に、唯一開いていた窓がそっと閉められた。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


その後、夏休みになり、我が家で友達とゴロゴロしている時、ふと思い出したので聞いてみた。


「萌〜、三者面談の時に先生にあと1点とか言ってなかった〜??」


「うん?あ~あれね〜。数学が29点だったから、落第すると思って、あと1点ちょうだいって先生に頼んでた!!」


「はっ????」


「あと1点だからさぁ〜。名前を綺麗に書けてるからとか、2学期の中間で31点取るから、その1点を、前借りさせて!って色々頼んだけど‥結局ダメで〜補習と追試で受かったんだけどさぁ〜、ケチくない?」


棒についた飴を口にくわえたまま、頬を膨らませていた。


いやっ可愛くないから!!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


今でも思い出す‥

その教室の中で親子漫才を繰り広げる、萌と萌ママ‥。


先生‥どんな顔をしていたんだろう‥


吹き出さないように必死に堪えていたのかな??


あ〜ここにタイムマシーンがあって、透明マントがあれば、あの教室に戻って、目の前で親子漫才を観てみたい‥。


ページを開いてくださりありがとうございます!

実は……初めてのブックマークをいただき、久しぶりの評価もいただけて、嬉しすぎて部屋で小躍りしています

ヽ(=´▽`=)ノ

ブックマークや評価をしてくださった皆さま、本当にありがとうございます!

励みにして、これからも更新がんばります!

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