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限界

暑い夏の日、学校に着いたばかりだった。

階段を上がり、教室へ向かう途中で、ふと、違和感が込み上げてきた。


言葉にできない感覚だった。

視界が、ゆっくりと緑に滲んでいく。


まっすぐ歩けない。

足元が、どこか遠く感じる。


何度も息を吸った。

それでも、うまく呼吸ができない。

苦しい。


その場にしゃがみ込んだ。

息はどんどん浅く、速くなっていく。


気づけば、過呼吸になっていた。


その頃から、悪夢を見るようになった。

眠るたび、同じ夢だった。


真っ暗な場所で、父といる。

けれど、少しずつ離れていく。


「待って、置いていかないで」


そう叫んでも、届かない。

最後には、必ず一人になる。


目が覚めると、涙が止まらなかった。

朝から、声をあげて泣いていることもあった。


それが何度も続いて、

私は、だんだん眠れなくなっていった。


きっと限界を迎えていたんだと思う。

少しでいいから楽になりたい。

どうしたらこの罪悪感は消える?

次第に生きている事が怖くなっていった。

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