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スープが煮えた頃合いに、ヨルカがやってきて、ものも言わずにスープをよそい、黒パンの一番大きな一切れを掴んでがっついて食べ始めた。
ちっ、行儀の悪い奴だな。
食事が終わると、袖で口を拭い、上から目線で姫さんに命令する。
「俺とジャニーンが最初の見張り、お前と小僧が次の見張りだ」
「私とペアを組むためにジャニーンが参加したのよね」
姫さんが冷静に言った。
「ちゃんと依頼書に書いてもらってあるわ。
今度のことは緊急の依頼という事で、ギルド長がずいぶん優遇してくれたの。
一緒に歩くだけでいい、食事はそちら持ち、女性の同行者をつける、と。
だからあなたと小僧さんとテックス、私とジャニーンと『ねこさん』で組むことになるわ」
服の隠しから依頼書を取り出す。
「読んで確認しますか?」
「ちっ・・・小娘がっ!」
ヨルカはがたっと立ち上がると、羊のほうへ行ってしまった。
「あなたずいぶんはっきりものを言うのね」
でも助かった、と、テントにもぐりこみながら、ジャニーンが言った。
「冒険者は、なめられたらおしまいだからね」
姫さんがこたえる。
「私まだ小さいから、黙ってたらいいように使われるぞって言われて。
契約はしっかりと確かめるし、いつもはソロで動いてるわ」
「ちゃんと字も読めるんだ」
「うん、ギルドで計算の手伝いもしてた」
「フーン、なんか、冒険者って馬鹿にしてたけど、思ってたのとずいぶん違うのね」
見直したようにジャニーンが言った。




