第7話
Dr.ガイの様子。
闇の属性世界から出航し、Dr.タニック号も機械仕掛けで世界を回っている。
しかも、自動運転で乗っているメンバーは、快適の様だ。
「サイボーグよ、エンジンに異常はないか。」
「へい、親方。異常はございません。」
「よし、問題があったら、報告してくれ。」
「「「ガイガイッサーっ!!」」」
Dr.ガイは、悪魔の卵を開発しているようだ。
すなわち、桜花の戦いで負けたため、今度勝つために戦力をたてていた。
Dr.ガイの仲間たちは、すでにお尋ね者だ。
8代属性の王と王女もどのように追うのか。
全属性世界の監視者は、Dr.ガイも追跡されている。
どこかで追跡されていてもおかしくなかった。
果たして、Dr.ガイは、どこかで潜伏するようだ。
Dr.ガイは、次の目的地が決まった様だ。
「よっしゃ、次は、木の属性世界に向かうぞ。」
「「「ガイガイッサー」」」
すると、Dr.タニックの館内に邪悪な気配を感じた。
(ふむ、この気配は・・・)
Dr.ガイは、気配に気づいて、声のする方に耳を傾けた。
(ぐふふ、貴様の世界から脱走したようだな。)
(貴様の能力でワシの身体も良くなった。)
(それは、何よりだ。)
(で、ワシ達に何をやらせるんだ。)
(貴様たちには、全ての魔鉱石を手に入れろ。だが、貴様の故郷に魔鉱石を手に入れれば、本当の力が湧き出るのだろう。)
Dr.ガイも魔鉱石を手に入れる計画を考えなければならなかった。
(貴様たちには、それを手に入れれば、全世界を支配することも出来る。が、どこかの世界を滅びても
構わんがな・・・)
Dr.ガイも息をのんだ。
(世界の崩壊を楽しみにしている。)
邪悪な気配も消え、不穏な気配も無くなった。
Dr.ガイも戦力を上げて、今後のことを考え、長旅になるのだろう。
光の属性世界に向かって、桜花の故郷に足を運んだ。
シーホープ号の柱に土藁氏が監視についていた。
「おーい、光の属性世界が見えてきた。」
みんなも上陸の準備をしていた。
やっと桜花も故郷に到着した。
太陽の精霊天使の元に向かい、光の属性世界のある場所に向かっていた。
桜花は、精霊天使の教会に入り、太陽の精霊天使のお告げを聞き始めた。
「桜花、あなたは、長い旅から仲間を集めて、成長されたのですね。」
「はい。」
「これからも大変なことになるのかもしれません。」
桜花は、今までのことを話さねばならなかった。
「ひとつ話しておきたいことがあります。」
少し静かになった。
「今の世界で企んでいるお尋ね者がいます。もしかしたら魔鉱石を手に入れるのかもしれません。」
「ええ、そうかもしれません。でも、今の世界で外の世界で邪悪な魔物もこの世界に到達するのかもしれません。」
邪悪な魔物が到着していても今の世界で8つの属性の魔力を吸収し、成長することになる。
「もし、今の世界で乗っ取られる前に世界を救ってください。」
桜花も気になる部分があった。
「もう一つ質問があります。」
「どうぞ。」
「太陽の精霊天使様と逆に月の精霊天使もいらっしゃいますか。」
「はい、私の反対の月の精霊天使もいらっしゃいます。」
「本当ですか。」
「ただし、拠点は、光の属性世界の教会で成り立っています。」
「ええ、本当よ。しかし、大宇宙で管理しきれていなかったのが原因で邪悪な魔物を生んでしまった。」
桜花ももしかしたら世界を覆われることになるだろう。
「では、私たちが魔鉱石を集めて、今の世界が復活するのですね。」
「その為には、あなた達の力が必要になるわ。」
「私達には、あなた達の力を信じています。」
「はい。世界を救って見せます。」
これで、桜花も長旅が始まり、世界を救うことを決意した。
教会から出て、仲間たちのとこまで戻ってきたが・・・
「おい、俺達が何をしたって言うんだ。」
「ちょっと、光の属性世界に訪問しただけなのに不審者扱いはひどくない。」
「貴様たちが、見知らぬ顔だからだ。当然、光の属性世界に立ち入る事だけは犯罪なのだ。」
「ふんっ!おかしいじゃねえか。」
光の属性世界の警官が見知らぬ人物と判断されたのだ。
しかも、所属不明の船であるため、たくさんの質問と尋問をされるのであった。
船にいる仲間達は、警官に見張られているようだ。
「何をしているのですか。」
「おおう、桜花殿。無事で何よりだ。無断で船に乗るなど、どういうおつもりなのでしょうか。」
桜花も何を言われているのかもわからなかった。
つまり、港で料金を支払って、船に乗っていた。
「私は、港で料金を支払い、船に乗ったわ。」
「では、なぜ違う船に乗られたのですか。」
「それは、嵐に巻き込まれて、激しい揺れで海に落ちました。」
「嵐にか。どのように助かったんだ。」
「今のいる仲間に救われました。」
船長のスバルは、気づいてくれた。
「おうよ。桜花を救ったのが俺達だ。」
「そうか。では聞こう。其方は、このメンバーにたぶらかされているのではないんだろうな。」
「それとは違うだろ。」
「そうよ。私も桜花を見捨てないし、助けるべきだったのよ。」
光の属性世界の警官も考え出した。
「桜花殿の事情は分かった。だが、見知らぬ顔の者には、拘束せよ。かかれっ!」
「「「ハッ!!!」」」
スバルと甘恵も納得出来なかったようだ。
すると、光の属性世界の王が現われた。
「何事だ。慌てて警官の犬の報告を聞いてこの騒ぎか。」
「あっ!おつかれさまです。ホウル王者様っ!」
「ああ、おつかれっ!それに静まらぬかっ!」
「えっ!?」
「何度も言わすなっ!静まらぬかっ!」
ホウル王者もこの騒ぎでお怒りとなっていた。
「畏まりました。皆、手を止めいっ!」
「「「ハハッ!」」」
ホウル王者も桜花に向けた。
「この事態をお許しください。」
「いえ。誤解が解けたなら幸いです。」
「そうか。おい、早く縄を解かぬか。ワシの命令が無ければ動かぬのか。」
「これは、大変失礼しました。」
スバルと甘恵もロープを解かれ、解放されたのだ。
ホウル王者も光の属性世界に周知していなかった。
「桜花殿と仲間達に申し訳ございませんでした。ワシが8代属性の会談を終え、一日が経ったのだ。」
光り属性世界の警官もなぜそれを言わなかったと思っていた。
周知通達も出来ていなかったのだ。
「申し訳ないが家の警官が騒ぎを起こしてしまったようだ。」
ホウル王者も警官に睨みつけていた。
「おい、旅の者に頭を下げんか。」
「はい。おい、列に並んで下げぬか。」
「「「ハハッ!」」」
警官隊長が頭を下げ、同時に頭を下げた。
「この度は、大変失礼いたしました。」
「いえ、誤解が解けたのであれば・・・」
桜花も反応に困っていた。
「みなさんも頭をお上げください。」
「まぁ、そう言っているのではないか。紹介しよう。警官隊長の葵田隊長だ。他の者は、警官の部下
だ。」
警官達も一礼をした。
ところが、ホウル王者も大事なことを話していなかった。
「そうだったな。大事なことを話していなかったな。」
「ホウル王者様。大事なことを早めに話さねば・・・」
「すまなかったな。では話そう。」
8代属性の会談で今の世界で大変なことになっていることを話し、邪悪な魔物によって蝕まれると話していた。
警官達もざわついていた。
「それって本当なのか。」
「ああ、水の属性世界の王女もこのようなことを話していた。」
つまり、邪悪な霧が現われて、水の属性世界を襲われていた。
さらに、桜花がそこの世界で戦い、協力しあっていた。
「とにかくは、今の世界で法律を変えなければならないな。」
ホウル王者も全世界で平等に平和の世界を築き上げることだ。