第56話
「なんてことだ。」
「スバル。童の誘導で、飛翔の源を破壊して。」
「おうっ!!」
エルナの両手を構えて、雷の球体を展開し、サイボーグドロコプターに向けたのだ。
「なんあのらっ!」
衝撃的な雷を発射し、サイボーグドロコプターの動きを封じ込めた。
「うまく回らないっ!」
スバルは、槍を構えて、先端に水を蓄えた。
「アクア・スプラッシュっ!」
「ぐああああっ!」
ボディも蒸発し、コプターも破壊される手前だ。
噴射している方向を変え、圧力を喰えて切り替えた。
その勢いで、スパッと切れ、落下した。
同時に爆発し、元の姿となった。
「なの・・・ら・・・。」
ガクッと不能となった。
桜花達もこうしてはいられないと先を進んだ。
Dr.ガイも王室で、窓の外の様子を見て、サイボーグ達も倒されていた。
「お、おのれぇぇっ!!!」
エルナも一部の窓を探して、破壊し、侵入した。
通路も闇の霧が漂っており、変な空気となっていた。
桜花は、剣を抜き、輝かせた。
「シャイニング・フラッシュっ!!!」
ただよっていた、闇の霧も無くなり、無くなっていた。
しかし、王室が残っていた。
エルナも王室の扉を触れ、ドアノブにバチンと鳴った。
「いたた・・・。この痛みも耐えられる。」
握りながらも扉を開けた。
「ほほう。ここまで来ておったか。」
マクシナもDr.ガイに向けた。
「あんた、感心している場合じゃないでしょう。」
首元を掴んで、ぐいぐいと左右に引っ張っていた。
我慢ならず、闇の波動で振り切り、その瞬間に姿を消した。
「ははははっ!!!あばよっ!!!」
その言葉を残し、マクシナが残っていた。
「おのれっ!!Dr.ガイっ!!どこに行った。」
目の前には、姿を消してしまい、桜花達が迎えられいた。
「なっ!なによ。あんたたち。」
桜花は、両手を構えて、癒しの光を放つために準備をしていた。
「ホーリー・ヒーリングっ!」
光の球体を放ち、マクシナに見せつけた。
マクシナの様子が固まり、身体に闇の霧が追い払われた。
クシナの意識が戻り、視覚的にぼんやりしていた。
だが、闇の霧が残っていて、心底の身体の影響しているのだろう。
「お前達は、一体・・・。」
エルナは、クシナの前に立ち向かった。
「もう、やめにしようよ。ご主人の鈴谷が心配しているんだ」
(鈴谷・・・)
まだ、闇の霧が残っている。
「はぁぁぁぁぁああああっ!」
桜花は、やむを得ず、癒しの光を与えようとしたが・・・。
スバルが、片手を構えて、桜花を止めた。
「よすんだ、桜花っ!このままだと効き目がない。」
「じゃあ、どうしたらいいのよ。」
エルナも危険な賭けに入った。
「桜花。童と桜花の力で、試してみては・・・。」
桜花も黙って、エルナの言う事を聞いた。
二人で合わせて、光の能力と雷の能力で、マクシナに放った。
「ぐああああっ!」
闇の霧も一瞬にして、消え去った。
その場で倒れて、意識は戻らなかった。
エルナもクシナの奥方様を抱き上げて、寝室に運んだ。
外の周りでは、空も晴れて、漆黒の魔王も現れることも無かった。
(チッ、全然だ・・・。)
舌打ちで思いながら、去っていった。
(まだ、あの世界が残っている。闇の属性世界がな・・・。)
時間をかけて、移動し始めた。
「これで、恩なんも去っていったわ。」
桜花も安心し、スバルも良かったのかなと・・・。
「助かったのか。」
「何言っているんだ。オラたちも無事で済んだから。」
土藁氏意の言う通りで、雷の属性世界が救われたのだ。
Dr.ガイが去ってくれたことで、闇の気配も無かった。
雷の属性世界の乗っ取りを取り戻したことで、祝杯が行われた。
「「「悪夢が無くなったことで、乾杯だっ!!!」
雷の属性世界の市民も安心して、一息をしていた。
エルナも気づいていた。
「あんた達。参加しないの。」
スバルは答えた。
「ああ。俺達は、祝杯に関係は無かったからだ。」
「そう。そのまま、旅に出るのね。」
「そうさ。また、何かあったら、呼んできな。」
エルナの頭を前向きに下げて、見送った。
スバルも右手の親指を立てて、立ち去った。
もちろん、桜花達も一緒だ。
「雷の諸君っ!雷の属性世界を取り戻したことで、悪夢は去った。今回は、祝杯として、皆におもてなしを行おうではないか。みんなの不満を考えなかったことが、俺の欠点だ。本当にすまなかった。では、みんなで、献杯っ!」
「「「献杯っ!!!」」」
雷の属性世界も本格的に立当て直すことを再び、決断した。
桜花も港に急ごうと思っていた。
「みんな、船と仲間が心配だわ。」
「ああ。」
「うん。」
桜花達も港に到着し、仲間の元にたどり着いた。
甘恵が出迎えてきた。
「みんな。おつかれさま。」
「キュピッ!」
セイウチも同じだ。
スバルは、みんなが集まったことで、話したいことがあった。
「みんな。今夜は、休まないか。次の世界に向かうには、どうすることもできない。」
桜花は、本当のことを話すことになるかもしれなかった。
「スバル。私は、一向にかまわないわ。私は、いっぱい休まないといけなくなるわ。」
みんなも桜花を見て、驚いた。
桜花は、倒れて、眠ってしまった。
「桜花。すまなかった。おつかれさま。」
「オラも桜花に支えられた。おつかれさま。」
甘恵は、桜花を寝室に運び出さねばと思っていた。
「桜花を寝室に運ぶわよっ!」
みんなも頷いた。
運んだ後には、みんなも黙っていた。
三夏は、みんなにご飯はどうなんだろうかなと思っていた。
独断で、キャプテンに話しかけた。
「キャプテン。みんなにご飯は・・・。」
「そうだな。桜花は、たくさんの疲れがあってからこそ、俺達は、桜花の足元にも及ばなかった。だら、三夏っ!遠慮なく、飯をつくってくれ」
「うん。わかった。」
三夏は、懸命に料理をしていた。
仲間達も三夏の料理がうまいと感心していた。
桜花が、眠ってしまっていることで、気が引けなかった。
ナイトは、そこを心配している場合では、無かったようだ。
「桜花がいただいた、球体の羅針盤があるはずだ。」
桜花が眠っている寝室に入り、スバルは、球体の羅針盤を取り出した。
(桜花には、悪いが、このまま先を急がせることになるぞ。)
庭園に運び出し、球体の羅針盤を開きだした。
みんなも驚き、スバルは、これはと思っていた。
「これは、この場所より、闇の属性世界に向かうことになるのかもしれない。」
みんなのことを思って、一日は、休息することが必要のようだ。
「本日は、休んでおこう。出航は、明日の朝にしよう。」
みんなも頷いた。
夕飯を済ませて、就寝した。
雷の属性世界も変わらず、騒がしかった。
祭りも終わり、雷の属性世界もけじめをつけて、片づけに入っていた。
徹夜続きで、雷の属性世界では、営んでいる仕事を放棄し、休んでいることだ。
スバルも目を覚まして、船を動かす準備をしていた。
(よし、帆を張る準備も終わった。)
後に、船の仲間達も起きて、配置に付いていた。
「スバル。この俺、ラリットは、俺に握らせろ。」
「おうよ。土藁氏。天気はいいか。」
「うん。問題ないよ。」
「そうか。甘恵。桜花を見ていてくれ。」
「わかったわ。」
スバルも同じく、機関室モドキに入り、ペダルを漕ぎだした。
いつもの様にナイトが、伝声管で逆の方向で切り替えた。
「いいぞ、スバル。後は、休憩してくれ。」
機関室モドキから出て、庭園の壁に背中を付いていた。
Dr.ガイの様子では・・・。
Dr.タニック号は、漆黒の魔王の行方を探している。
Dr.ガイが闇の属性世界に向かっていることも分かっていた。
「おのれっ・・・。雷の属性世界で失敗したが、一度、闇の属性世界に向かうとするか。」
丁度良いと船内にいるみんなに声を掛けた。
「者ども、今から闇の属性世界に向かうとする。今の船でエネルギーが不足しているんだ。」
「「「ガイガイッサーっ!!!」」」
足りなかったら、Dr.ガイ自身の魔力で補うこととなるだろう。
シーホープ号では、スバルの考えで、水の属性世界に向かうことにした。
スバル、ナイト、甘恵、セイウチも水の属性世界の出身である。
「みな、水の属性世界に行ってみないか。」
「そうね。一度、様子を見に行ってきた方が良いかもね。」
「ああ。」
スバルも頷き、ナイトも頷いた。
水の属性世界は、うまく平和になっているかの様子を確認することも。
海を渡るのに、数日はかかってしまうからだ。
Dr.タニック号は、闇の属性世界に到着し、隠れやすい場所で潜伏していた。
「良し。ここでエネルギーを補給するぞ。」
「「「ガイガイッサーっ!!!」」」
闇の属性世界の大陸の魔力を吸い取り、いっぱいになるまで、数日は、かかるだろう。




