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回復魔法を極めて始める異世界冒険譚~神々に祝福されし代行者の旅路~  作者: かぷちーの
第3章 冒険者の街と崩壊の旋律
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第5話 冒険者登録届

 ソファに座ってボーっとしているノエル。


 テーブルの上に並べられた書類をテキパキと捌いていくフェリス。


 10分ほどが経過――。


 フェリスさんとジャックさんが書類を見ながら色々と話をしている。


 30分ほどが経過――。


 ノエルは暇なのでロザリーの寝顔を見る。


 指でほっぺたをつっついたり、髪を撫でたり、唇に触れたり。


 ノエルの指がロザリーの唇に触れている時にロザリーが目を覚ました。


「はわわわわわ…」


 目が覚めた瞬間にノエルが自分の横に座っており、優しい顔で自分の唇を触っている事実に…嬉し恥ずかし気絶した。


「あっ…やっちゃった。」


 これはどうしたものかとノエルが(あご)に手を当てて考えていると、後ろから声がかかった。


「ノエルさんよー。待たせて悪いな。こっちの内容整理が終わったんで、奥さんとイチャイチャしてないでこっち来てくれ。」


「イチャイチャしてないですってば!いま行きますよ。」


「おい、フェリス。さっきの見たか?アレでイチャイチャしてないんだとよ。イチャイチャしたら一体どうなるんだろうな?」


 ジャックはニヤニヤしながらフェリスに話を振る。


「にゃにゃ!?やめてくだひゃい!にゃんで私に話題をふるんですかっ!」


「あー。すみません。ロザリーが可愛かったのでついつい。あはは。」


「かーっ!見せつけてくれるねぇ。流石は王女を落とした男だな。ハッハッハ!ああ。うちのフェリスも嫁にどうだ?」


「にゃ!?にゃにゃにゃにゃ…!!!!」


 フェリスがもう可愛らしい顔を真っ赤にして大慌てしている。


 何をしゃべっているのかは分からない。


「おい、フェリス。焦りすぎて人語じゃなくなってるぞ。」


「にゃ!の、ノエル様。すみません。ちょっと焦ってしまいました…!ジャックさんが変なこと言うからですよーっ!」


「別に変な事は言ってねぇだろうよ。お前、さっき王女様のこと羨ましそうに見てたじゃねぇか。てっきりノエルさんの事が好きになったんだと思ったんだが、違ったか?お?」


 フェリスの顔が更に赤くなった。


 ロザリーだったら気絶する時の赤さだ。


「にゃふ!?にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃー!」


「何言ってるか分かんねぇんだよな。よし。ノエルさんよ。話を進めようか。」


 仲のいい2人だなとノエルは思いながらやりとりを見ていた。


 少しドキドキしたのは内緒だ。


 マジで内緒だ。


「はい。お願いします。何をすればいいんです?」


「やる事は、全部で3つ。1つ目は、冒険者登録。2つ目は、宿を探してやるから気に入ったものがあれば契約書に署名してくれ。最後は、ノエルさんがピカピカにしてくれたギルドの建物の処理関係だ。」


「えー!宿探し手伝ってくれるんですか!?ありがとうございます!」


「そりゃあもちろん国賓を放置するわけにはいかないもんでね。それとギルドの建物を綺麗にしてくれたお礼も兼ねてだ。」


「すごい助かります!ありがとうございます!あと建物を綺麗にしたのは、ちょっとした手違いもあったので、忘れてもらえると嬉しいです…。」


「ん~。そうだなぁ…。よし。とりあえず、1つ目からだ。この冒険者登録証の発行届に必要事項を記入してお前の事が大好きなフェリスに渡してくれ。」


「にゃいっ!?」


「わ、わかりました。ロザリーの書類はどうすればいいですか?」


 フェリスが自分の事を大好きだというジャックさんの言葉にちょっとドキッとするノエル。


「そうだな…ぶっ倒れてるしな…。よし。ノエルさんよ。代理で手続きを頼む。」


「わかりました!2人分書いてフェリスさんに渡しますね。」


 ノエルは書類に必要事項を記載している。


 フェリスは無意識か意識しているのかノエルをじーっと見つめている。


「おい。フェリス。どうした?そんなにノエルをじーっと見つめて。もしかして、今書いてる書類がフェリスとノエルの婚姻届だったらいいのになぁ~。とか思ってたんだろ?」


「にゃっ!?!?!?!?」


(何も聞かなかった事にしよう。下手にリアクションすると巻き込まれかねない。)


「よし。書けましたー!」


「オーケー。じゃあ、ノエルさんの事が大好きなフェリスに両方とも渡してくれ。」


「もーっ!ジャックさん!それもセクハラですーっ!」


「おっと。そりゃあ危ねぇな。セクハラは大問題だ。」


「ははは。お2人は仲がいいんですね。あと、やっぱり毎回それ言われると照れますね。はい。フェリスさん。お願いします。」


 ノエルは微笑みながらフェリスに記入した書類を差し出す。


「にゃにゃにゃにゃにゃいっ!確かに受け取りにゃしたにゃ!」


 フェリスは真っ赤な顔をしながらノエルから丁寧に書類を受け取る。


「よし。んじゃあ次だ。よいしょっと。」


 ジャックさんがおすすめの宿が載ったリストをテーブルの上に置く。


「ここから選んでくれ。この短時間でかなり厳選した。全部この冒険者の街の中では最高クラスの宿だ。」


「うわ…。これはかなり…。」


 ノエルが目を見開きリストを凝視する。


<次回予告>


想定外の事態


綺麗


立ち直りが早い


女子トーク


あまりの衝撃に


厳選された宿を見た男は、何を選択するのか。


次回


回復魔法を極めて始める異世界冒険譚


第3章 冒険者の街と崩壊の旋律


第6話


1年間の宿


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