ゲーム本編のあらすじ
お楽しみ頂けると幸いです。
まずどこから話したらいいだろうか。オープニングムービーで設定が垣間見える部分から伝えた方が話としては分かりやすいだろうか。
ゲームのあらすじも話し方によっては一冊の物語を読んでいるように思えるわけだし、そんな感じで話したらいいかな。話すのは…、一番の主人公と思える外見をしていた少年でいいか。
「じゃあ話していくからな。まず世界樹って知ってるか?」
「知ってるよ。精霊たちがあることは教えてくれてる」
「それなら話は早い。世界樹が世界の存続のために存在しているというのが根底の話だ。で、植物なだけあって花も咲かせるし、果実も作る。その果実がこの話の一番重要なものなんだ」
☆ ★ ☆ ★ ☆
星が世界樹を通して生み出す恵みである『世界樹の実』は凄まじいエネルギーを秘めている。1万年前の栄華を誇っていたミグドベイ帝国はその力を利用して星を支配していた。しかしある日、何の前触れもなく消滅する。現在はその伝説が語り継がれるだけとされている。
名もなき村の少年だったクレイルは村の祭りのために必要な祭祀用の杖を近くの商業の町のマルクトへとお使いに向かう。目的の杖を手に入れて村に戻ると、村は焼かれていた。誰も生き残っていなかった。幼馴染も友人も恩人も全員殺されていた。絶望したクレイルだったが、村人たちを墓に葬っていくときに村長が服に自分の血で書いたであろうメッセージを発見する
『家の暖炉をしら』
このメッセージを見てまず自分の家の暖炉を調べるが特に何も無い。村長の家も焼かれていたが、家の暖炉を調べてみるとそこには旅に出るのに必要な金やアイテムがあった。あとは村に伝わる特産の耳飾りもあった。
村が襲われたのは村の教会に祀られていた女神像が目的だそうだ。いつかこんなことが起こると村長は予期していた。クレイルには親がいなかったが、その秘密を握るのは王都のジェンス博士を手紙を持って訪ねるように指示されていた。
いくつか町を経由して、人助けをしながら腕を磨き、王都ダリューンに辿り着いた。この辺りは割愛するぞ。レベル上げなど慣れるための色々だ。そういうのも大事だからな。
どうやって会うかの手段で悩んでいたところで、たまたま入った食事処で偶然ジェンス博士と出会う。手紙と共に封を入っていたペンダントを証拠として見せると彼の顔色が変わる。
聞かされたのはこの大陸で起きようとしている大国同士での戦争だ。1つは今いるハーシェッド王国。どちらかというと攻められている。使者を送っても帰ることがないため状況が掴めず、まだ小競り合いで済んでいるため防御に徹していればそれほど大きな被害は出ていない。
そして攻めてきているのはゴルドグラン帝国。デテゴとサティさんの出身国だな。
物語の始まる20年ほど前から新技術を開発したことで兵力が底上げされたと噂されている。時間をかけながら周辺国を取り込みながら国土が大きくなっている。
最後の1つはオルシュード魔王国。リセル達のいた獣人の村のほとんどがここの生まれだと思うぞ。
魔人や魔物が多く存在している国だ。大魔王と四大魔王が存在していて、この四大魔王達が先頭に立って攻めてくることが多いと噂されている。元はその魔王たちを頂点として4つの国に別れていたが、どこからか現れた大魔王をさらに頂点に据えて誕生した国だ。
帝国と魔国が主に争っていて、隙を見て帝国が王国を攻めてくる。王国を落とせば物量的にも地理的にも一気に全てを征服することが可能だからだ。
そして、村を襲ったのは帝国の一部隊だろうと博士は推測する。これで主人公の復讐の対象は決まった。
村が襲われた原因の女神像の中に封印されていたのは世界樹のありかを示す羅針盤だった。奪われたことは非常にまずい。
それがあれば世界樹へと至れてしまう。それは何としても阻止しなければならない。だが、女神像も特別製だ。強力な魔力が無いと壊すことは出来ない。
帝国の暴挙を止めるためには更なる協力者が必要となる。そこで魔国から同盟の申し出など色々あって、魔国と帝国の戦争に加勢することになる。
加勢することになって辿りついた魔国の首都だったけど、魔王の一人の戦闘狂と戦い、圧倒的に負けてしまうが強さは認められる。
で、これはネタバレだが、四大魔王の内訳なんだが、一人は宰相、一人は星についての研究者、最後の一人は裏切り者だ。そう、帝国との戦闘中に接触してまんまと引き抜かれた。
まあ見かけからして裏切りそうな顔してるよ。二重スパイとかそんなどんでん返しもない。だから便宜上、戦闘狂、宰相、研究者、裏切り者と呼ぶことにする。
魔国が帝国を攻める理由は、大魔王がそう望んだからだ。横暴に感じる?最初はそう思うし、言葉だけだとそう感じるのは無理はない。
大魔王は顔こそ見せないけど、ごつい鎧姿で初登場時からちゃんと出てくるんだ。別に筋肉モリモリのおっさんが血を求めているわけでは無い。
それに、苦し紛れに何かあるんです~って感じで申し訳なさそうに言うから、大魔王の言うこと聞くのもやむ無しって感じになるんだ。ちなみに大魔王は魔国で一番強いからちゃんと力の統治は踏襲してる。
そんな大魔王の望みは、帝国で新たに提唱された技術名は星晶学という新しい技術の使用を止めるためだ。最初は名前だけだけど、実際は星のエネルギーを使用して莫大なエネルギーを生み出す技術だった。
要するに世界が存続するために取りおいているエネルギーを無理矢理引っ張り出して、自分たちの快適な生活や戦力として使用しているわけだな。枯渇すれば当然だけど星から活力は失われて死の星になる。これで『ある星の物語』のタイトル回収となるわけだ。
ちなみに大魔王は未来から時間転移してきた存在で未来では帝国が勝利してしまい、勝利した帝国は一部だけを引き連れて星を捨てて行ってしまうそうだ。あとは星が死にゆくのを待つのみとなっている。
そこで大魔王はまだ豊かでこれから荒れる時代に戻り、第一に帝国を止めること、第二に帝国が止められなくても『世界樹の実』を手に入れることで未来を繋ぐことが目的だそうだ。
魔国としては大魔王が何を言おうと基本的に従うってスタンスだからな。話の筋が通っていれば大きくは気にしないやつが多い。こんな話でも信じてついて行く魔国の人々の度量の広さは尊敬するね。
既に大魔王が時間転移した時点で歴史とは違った流れになっているそうだが、そこはツッコミは入れないように。その変化も含めて話が通るようになっているから。
色々と指示を受けて指令をこなしていくが、帝国の攻勢に耐えているとき、裏切り者が行動を起こす。手に入れた情報と大魔王の持っていたペンダントを奪い、帝国へと亡命する。
ペンダントには世界樹があったとされる地点の地図が入っていた。未来から来ていたからな。念のために地図が入っていたそうだ。まだ『世界樹の実』が出来たと言われた時までは時間的にまだ先だったから使う予定はなかったのだそうだ。
そのペンダントは未来へ帰るためにも必要だったため、帝国への潜入を試みることになる。
戦闘狂が裏切り者に不意を打たれて重症を負い、ここで大魔王が女性だということも明かされる。
可憐な女の子ってところだな。それでも強いんだ。何もかもが少なくなった世界から来たものだから、エネルギーの運用の仕方が抜群にうまいんだって説明がされていたな。
クリア後のイベントで残っている魔王たちと大魔王と戦うっている追加イベントもあるぞ。戦闘のやり込み要素の1つだな。
それはともかく戦争自体は既に魔国が優勢なんだ。だからペンダントを取り返すついで帝国そのものを叩く作戦になる。
で、潜入はうまくいった。見かけが人間の主人公の場合は特にな。帝国の都市内は戦争しているとは思えないほど穏やかだった。顔が割れているかと思ったが、そんなことも無かった。
裏切り者がいるのは帝国の帝都の屋敷だった。ここも侵入してとりあえずボコる。こいつは魔王になったのは作戦ありきの戦闘でないと勝てないくらいの弱さだから他に比べると段違いに弱いんだ。
しかし、勝ったところで帝国に騙されていたことが判明。裏切り者が死ぬ前に示された方法と隠されていた服装で更に帝城に潜入が成功。そして帝城の奥で女神像を発見。
クレイルが触れると女神像が割れて、目的の羅針盤と、驚いたことに2つに割れた『世界樹の実』が出てくるんだ。そこで襲撃を受けて2つの欠片のうち1つと羅針盤を奪われる。
これで皇帝の手元に『世界樹の実』が渡ってしまった。エネルギー源を手に入れた皇帝は本性を現す。正体は1万年前に栄えた帝国の皇帝だ。名前も既に言ってたアスゲラ・ビグ・ミグトベイだ
どこかの神殿に封印されていた宝珠に精神を閉じ込めていて、近い精神性を持つ帝国の皇帝を体を乗っ取っていたんだ。まずは帝国の地力を付けるところから始めていたのが地味な話なんだけどな。まあかつてはこの大陸に帝国はあったから、その栄光を取り戻そうとしていた。
それでネタバレだが、過去の帝国の失敗はエネルギー不足だ。やつの理想通りにするなら『世界樹の実』クラスに莫大なエネルギーが多く必要になる。それを求めて皇帝は『世界樹の実』が結実するとなる現代へと向けて莫大な時間をかけて待ったわけだ。
そしてしばらくの間のエネルギー源と世界樹への地図は手に入れた皇帝は、ここには用は無いと去って行く。
さて、世界樹へと行かなくてはいけない。忘れてるかもしれないけど、王都のジェンス博士が魔国に派遣されてきて、研究者の魔王と協力体制が敷かれる。二人が協力して空を飛ぶ機械を発明してくれた。これに乗って世界樹へと向かう。色々とサブイベントはあるが、そこも当然割愛だ。
世界樹に到着するとまだ緑の葉が綺麗だったが、ところどころ黄色になっている描写がある。しかし羅針盤が無いため一定のところで進めなくなる。これを進むためにはエルフの許可が必要になる。大魔王の仲介を得てエルフの里へ。ここでも一悶着あるが、まあそれもまあ省略だ。
問題を解決して新しい羅針盤をもらう。その形はどこかで見覚えがあった。ここから大魔王もついて来ることになるぞ。
話は世界樹に戻って、皇帝は世界樹自身に拒否されていた。世界樹自身が可能な限りの結界を張って侵入を拒んでいた。だが、クレイルたちが到着する前に結界は破られてしまう。
中には皇帝が過去の技術で召喚した魔物、工場から持ち出した星晶学で加工して強化した機械製魔物が待ち受けていた。
それらを退けながら世界樹を登っていく。ただ、到着した時には『世界樹の実』はもぎ取られていた。完全な実は輝く宝石の様だった。
全てを手に入れた皇帝はかつての過去の帝国が誇っていた空中要塞を復活させる。既に近くまで空中要塞を持ってきていたので浮上させるところを主人公たちは目撃する。
しかし、身に付けていた村の耳飾りにより、世界樹が息を吹き返し、更に『世界樹の実』が共鳴して空中要塞の動きを止めさせる。何もさせずにその場に固定させたんだ。
それで空中で固定された要塞に乗り込んで最終決戦だ。ちゃんと突入前夜イベントもあるぞ。何のことか分からない?まあ気にするな。まあ突入してからは普通に進むだけだ。
最後の場で明かされたのは主人公も過去からの時間転移者だった。皇帝がいなくなったことで未来を危惧した人たちに送り込まれたんだ。親がいないのも当然だし、現代についてほとんど知らない割に現代人よりも色んな素質が高いのはそれが理由だ。
ちなみに最初の村にいた村長たちは生き残った伝承を守る末裔だった。この人たちもいきなり消えた皇帝をいつか討つためにずっと生き残っていたのだった。自らの宿命に改めて戦う意思を確認する。
そんなこんなで色んな因縁を引き連れて戦うことになるわけだ。つまり未来からも過去からも皇帝は嫌われているわけだ。それは潰さないといけないし、未だに信奉している奴らがいたら潰してあげるのが世のためってわけだ。
まあ勝つけどね。これが本編の話だ。
お読みいただきありがとうございました。




