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第一話 自殺志願のカイジン

初めてのオリジナル小説です。

バトルと、改人にされた少年少女の内面描写を主に書いていこうと思います。

エロは無いと思いますが、変態な描写は多々ありますのでご了承くださいm(_ _)m

 死にたい。

 赤の他人のいきなりの自殺願望を聞かせてしまって大変申し訳ないのだが、

 僕は今 死にたいと思っている。

 16歳の自殺志願者だ。

 

 一年前まで、僕の名前は、清木満(きよき みつる)だった。

 男だったし、家族は父と母と2つ年の離れた双子の妹が二人いた。

 品行良く真面目で、片思いしている子もいる、普通の生活を送っていた少年だった。


 人間だった。

 そう、だったのだ。


 あれは、一年前。高校の入学試験を終え、帰宅している最中の事。

 突然周囲が真っ暗になり、僕は意識を失った。


 次に、ぼんやりとだが意識を覚醒したのは、白い部屋の中だった。

 僕が自身の「ココはドコだろう?」という問いに答えた場所は、

 「歯医者さん?」だった。

 仰向けに寝かせられている体勢と、消毒液の匂い、

 ごちゃごちゃしている音の中から聞こえる、

 金属同士がぶつかった時に出る かちゃかちゃとした音から、

 なんとなく、そんな気がした。

 違ったが。


 目がかすんで、周囲に何があるのか良く分からなかったが、

 人のようなモノの気配が数人あった気がする。


 体はまったく動かなかった。

 というより、体を動かそうとする気さえ、全く湧かなかった。

 意識のほとんどが行動不能に陥っていて、

 認識しようとすることが、僕に出来る精一杯の事だった。


 周囲を囲んでいた人達の一人が、

 僕が少しだけ意識を取り戻している事に気付いたようで、

 僕の耳元で囁いた

 「君を改造する」と。

 それだけを聞かされ、僕はまた、全ての意識を失った。

 どうやら、注射か何かで眠らされたようだが、次に気が付いた時は、

 自分の家の玄関の前だった。


 後で分かった事だが、

 どうやら僕が玄関の前で意識を取り戻したのは、

 高校の入学試験が終わった数日後のようだった。


 まだ、ぼんやりとしていた僕だったが、自分の家の前に入るのに、

 中に入らないのは、何か違う気もしたので、玄関の扉に手をかけた。

 しかし、玄関にはカギがかかっていたので、

 玄関の真横にある観葉植物の植木鉢の底をどかして、

 裏口のカギを入手した僕は、

 そのまま裏口からカギを開けて家の中に入った。


 リビングを見ると、そこは僕がいなくなる前とほとんど変わっていなかった。

 18畳のフローリング。

 40インチの薄型テレビ。

 こたつ。

 ソファ。

 なに一つ変わらない。


 ただ一つだけ変わっていたのが、ダイニングテーブルの上。

 僕の顔写真と電話番号、僕の名前、

 そして大きな文字で 探しています!と書かれている紙が、大量に置かれていた。

 これも後で理解したが、この時、若者の失踪事件が話題になっていた。

 家族は、僕がソレに巻き込まれたのではないかと危惧して、

 ビラを大量に用意していたのだろう。

 そのとおりなのだけど。


 まぁ、何があったのか、その時の僕にはよく分かってはいなかったが。

 どちらにしても、両親や妹たちが、僕の身を案じている事は分かったので、

 家の電話機を使って、両親の携帯電話に連絡した。


 その後、家の時計を見て時間が昼の3時であることが分かり、

 テレビをつけると、ワイドショーで、また人が消えただ通り魔が出ただのやっていたので、今日が平日だと理解した。

 

 何もやる気が起きず、ただぼーっとリビングにあるソファで座っていた気がする。


 車の音がして、玄関の扉が開く音がして、母が帰宅したと認識した時には、

 すでに僕は抱きしめられていた。

 時計を確認すると、3時30分。

 母が勤務先から帰宅するのに、通常なら40分かけていることを考えると、

 僕は心配かけてしまった事を申し訳ないと思うと同時に、


 少しだけうれしくなった。

 

 

 その後、父親と妹たちが帰宅した。

 母と同様、僕の事を抱きしめて、僕の帰宅を喜んでくれた。

 父親の時まで、その抱擁は、感動的な家族の再会だったかもしれない。

 父親も、仕事を投げ出して帰宅してくれたのだろう。

 妹たちよりも早く帰ってきてくれて、抱擁して、話を聞いてくれた。

 僕も、自分自身に起こったのか理解できなかったので、説明に困っていると、

 妹たちが帰宅して、

 心配したんだよ。

 と僕に抱きついてくれた。

 そのとき、ふっ、と意識が僕の手から離れた気がした。


 妹は、学校から大急ぎで帰ってきてくれた。

 要は、妹は制服だったわけだ。

 スカートを履いていて、汗を掻いていたわけで。

 「改造する」と耳打ちされた僕だったが、

 家族の反応からも、僕自身の外見にさほど変化は無かったように思える。

 しかし、

 内面。

 いや内臓。

 体の構造。

 筋肉から骨、脳から心臓、消化器官からありとあらゆる所が、

 内側の部分が大きく変えられていたようだった。

 妹たちを抱きしめた手が、無意識に、本能で、背中から腰へ。

 腰から臀部へ下がっていき、僕は妹のパンツを脱がした。


 ソレを食べた。


 砂漠で何日も水分を得られなかった旅人が、

 オアシスを見つけて這い蹲って水を飲むように、

 飢えたハイエナがライオンの食べ残しを見つけた様に、


 僕は、妹たちのパンツを胃袋の中に押し込んだ。

 改造人間。

 改人。

 最近話題になっている、若者の失踪事件の犯人。

 体を改造して、人類に悪影響を及ぼす改造人間を作り出す組織。

 僕は、そいつらに捕まったらしく、

 僕の体は、少女のパンツを食べないと生きていけない体になっていた。


 始めの数週間は、家の中に篭り妹たちが履いたパンツを食べて生活していた。

 (母のパンツは食べることができなかった。僕の年齢から+-5歳の女性が履いたパンツでないと駄目なようだ。) 

 その間、病院や様々な研究機関を渡り歩いたが、

 パンの代わりにパンツを食べる症状など治せるわけもなかった。


 帰宅して3カ月。

 せっかく合格した高校に行くことも出来ず、

 家に引き籠っていた僕は、現状に耐えられなくなって家を飛び出した。

 妹のパンツを食べ続けるなど、僕には到底できなかったからだ。

 妹たちは、笑顔で僕にパンツを提供してくれていたが、

 兄である僕からしたら、それは非常に気味が悪い、気持ちが悪い行為だった。

 近親相姦、なんて言葉があるが、妹をそんな目で見る奴を理解できない。

 大切な家族。

 兄は妹を守るものだ。

 妹の幸せを願うのが、兄の仕事だ。

 なのに、

 それなのに、

 僕は、妹の汗がしみ込んだパンツを、美味しいと感じている。

 変態。変人。

 毎日毎日、妹のパンツを食べている。

 妹たちは笑っているが、もう中学2年生になる。

 兄にパンツを食べられるなんて、恥ずかしいはずだ。

 つらいはずだ。

 兄がパンツを食べる化け物だと学校に知れたらきっといじめられてしまう。


 僕は、僕自身が

 気持ち悪かった。

 許せなかった。


 治せないなら、消すしかない。


 家を飛び出した。との表現は正しくなかったかもしれない。

 これでは家出をするつもりだったようだ。

 結果としてそうなっただけで、当初はお出かけだったのだから。

 二度と帰宅することのないお出かけ。

 

 僕は、海岸沿いの絶壁にいた。

 海から高さ30メートル。

 火サスなんかで、犯人が追いつめられる都合のいい崖。

 そんな場所。

 靴を脱いで、脱いだ靴を揃えて。

 死へと旅立つ気持ちを大きく高めて。

 僕は落ちた。

 死へと。


 高所から人が飛び降りた時、あまりの恐怖に意識を失うから、

 飛び降り自殺は痛みも無く死ねる。

 

 そんな話を聞いた事がある。

 

 けど僕が飛び降りた時。


 意識を失う事は無かった。


 それどころか、海から飛び出るように出ていた岩石が僕に近づいてくるのを、

 ぶつかるまで見る事が出来たし、

 その岩石が、僕の顔面にぶつかっても、

 体育の授業でドッヂボールが顔面にぶつかった程度の、

 鼻血も出ないケガにしかならなかった。


 改造された事によって、見た目は変わらなくても体は強靭になっていたのだ。

 

 自殺が失敗しても、もう妹のパンツを食べることだけは出来なかったので、

 僕は旅をしつつ、自分を殺す方法。

 もしくは、パンツを食べなくてもすむ方法を探した。


 一年間、思いつく限りの方法を試したが、


 どちらも見つからなかったが。


 ロープで首を吊っても、僕の体重程度の重みでは、苦しいとも思えず。


 包丁で手首を切っても、まず皮膚が切れない。

 電動ノコギリを使って、手首を切断しようとしても、

 電動ノコギリの刃がボロボロになってしまう。


 一酸化炭素を使っての中毒死も試してみたが、5時間粘っても息苦しく無く。

 トリカブトから、

 薬局に置いている、口に入れてはいけませんと注意書きがされている洗剤まで、

 僕が手に入れれる範囲の毒物を思いつく限り摂取してみたが、何の効果も無かった。


 線路に落ちて特急電車にはねられて見ようかと思ったが、この調子だと、

 電車を傷つけて終わりな気がしたので、試さなかった。

 下手したら、電車の乗客にケガ人が出る。

 

 その他、思いつく自殺の方法全てに効果が無かった。


 ならば、とパンツを絶食するために、

 人がいない小島に泳いで渡って、

 自分に手錠をかけて拘束してみたが、

 8時間もすると意識が飛んで、

 気づけば僕の口の中にはパンツがあって、

 僕の視界には、

 泣いている女性の姿があった。

 

 改人 パンツ男。

 ソレが今の僕の名前。

 少女からパンツを奪い、パンツを食らう。

 ソレが僕の生活。僕の人生。


 こんな醜くて汚らしい人生を終わらせるため、僕はこの町にいる。

 

 

 改人を倒せる人物、つまりヒーローがいるこの町に、僕は自殺をするために来たのだ。



 感想をいただいたので、改訂しました。

 まだまだ、描写が足りないかもしれませんが、勉強して、直していきたいと思います。

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