10にっこり【SNS開拓編】①
祝10話!
わからなくなった。
いくらあれから投稿しても伸びない。やっぱり有名な曲はYouTube、インスタなどにはゴロゴロ転がってるし、誰でも編集や投稿ができる時代、なにか光るものがなきゃダメなのかな?
なーんて事が二人の頭で巡り巡った。
桜「もう、水着着る?そしたら再生数も稼げんじゃね?」
響子「おいおい待て待て。このみっともない身体晒すのも恥ずいし、なにより垢BANされたらどーすんねん!」
桜「ってことは、やっぱり選曲と実力で勝負かー。響子なんかいい曲探してきた?」
響子「流行りのJ-POPは色んな有名な人がカバーしてたりするからねぇ〜」
桜「じゃあオリジナルでもつくる?」
響子「オリジナルのインストなんて誰が観るのよ。まだ歌詞とかあれば違うんだろうけど」
桜「それだ!歌おう!」
響子「だれが?」
桜「お前。だって私恥ずかしいもん」
響子「は〜?桜あれほど言っといて?やれやれだわ」
少し怒り気味に言った。
桜「ま、まぁやってみればいいじゃない。ほら、この間観たアニメ!あれ、“けいおんぶ”の話だったじゃない。ほら響子バンドやってみたいかもとか言ってたじゃない」
気持ちが沈んでしまう前に、どうにかやる気になってもらおうと、必死に言う。
響子「そーねー。たしかに歌ってみたい気持ちはあるかも。や、やってみようかな?」
響子は単純だった。
モジモジして恥ずかしそうにしている。
桜「歌詞は任せて!」
実は使い道がないと思ってたけど、スマホのメモにずっとやりたいなと思って書き溜めてたのがあった。
ずっと前から響子とバンドをやりたいと思ってたので、内心とても嬉しい桜であった。それはまだ、響子には隠しておくことにした。
なんやかんやあって響子を説得し、これからのカラーリリーの方針がだんだん決まってきた。
その次の日、桜は散歩したり、海を眺めに行ったりして歌詞を練っていた。
「海が澄んでるな」
そう思い、スマホのメモ機能にババババッ!と打ち込んだ。
これでよし!意味はこんがらがってるような気がするがこれでいいだろう。自分で自己暗示し、響子に歌詞を送信した。
「海が澄む」
海を噛む
耳は澄んで
口は結ぶ
鳥が泳いで
波が際立つ
鼻がツンと何か感じて
目が動いた
とんでもない何かが
ざわめき出す
生きる事に夢中で
忘れてた
自分の動きを
ただ一つの動きも
何気なく感じてた
海が澄むことすらも分からなくなっていて
無心に五感を閉ざした
また出会えたら
二人でいてさ
海をまた噛もうね
ポロンッ!スマホが鳴った。
響子「なんかそれっぽい!いいね〜私もスマホで打ち込み作ってみてるよー見様見真似だけどね笑」
なんだかんだノリノリの響子でクスッと笑った桜だった。
海が澄む、実際に作ってみました。作者GIZAがカバーしてます。ぜひそちらもよろしくお願いします!




