漫画の王子様☆
「はぁーい!皆!もうすぐ中間試験よぉ!」
雅がホームルームでそう言った。
「それで、発表なんだけど!中間テストは2人以上での合作を予定しているわ!」
「合作?!」
「え!」
「難しそう!」
教室はそれを聞いてざわついた。
「じゃ、そういう事で、素敵な相棒を見つけてね!」
そうしてホームルームが終わった。
「恋!聞いた?!合作だって!」
心が真っ先に恋に声をかけた。
「うん……」
「恋、相手決まってる?」
「ううん!」
「じゃあ、私と……」
「恋野!」
そこに明石がやって来て制止した。
「恋野!俺と組もう!」
「はぁ?!私が先に!」
「いや、俺はもう恋野と組むって決めてるんだ!」
「そんなの私も一緒だよ!」
「恋野さん!」
「!蒼井君?」
「恋野さん!私と組んでくれますか?」
「へぇ?!」
そこに静原が猛ダッシュでやってくる。
「恋野!」
「あ、静原くん!」
「俺と組んでくれよ!」
「ちょっと待ったぁあああっ!!」
そこに倉木も走ってやって来た。
「恋野は俺の相棒だ!!」
「「「えぇえええ!?」」」
それを聞いて心と明石、恋は驚きの声を上げる。
「え、あの……」
「……盛り上がってるところ悪いんだけど、僕と組まない?恋野恋。」
「え?」
恋が後ろを振り向くとそこには紫之宮が立っていた。
「紫之宮君!?」
「僕が色々教えてあげるよ?」
「そ!それは……!」
それは恋にとって心強い一言だった。
「だーー!皆、恋狙いとかありー?!もういい!別の人見つけてくるぅーー!」
心が頭を抱えて走って行った。
「恋野!」
「恋野さん!」
「恋野……」
「さぁ!決めろよ!恋野!」
「恋野恋……」
明石、蒼井、静原、倉木、紫之宮が恋の返事を待つ。
「皆さん私は……!」
そうして、恋は相手を決める。
「私はっ……!」
恋は相手を決める。
「私は全員と組みます!」
「「え?!」」
明石と倉木は驚いた。
「「!」」
静原と蒼井もそれに驚く。
「……なるほどね?でも、プロの僕についてこれる?」
「プロ?」
明石がほおけた顔でいると倉木が思い出したように言った。
「紫之宮って、もしかしてファンタジーの巨匠の紫之宮とおる?!」
「そうだよ。」
紫之宮が肯定する。
「プロと組めるチャンス……!私は賛成です!」
蒼井がそういうと静原は
「……それは決定事項なのか?恋野。」
「うん!」
「わかった!お前がそういうならこの話に乗ろう。」
そう言って乗ってくれた。
「すごい!プロと合作出来るなんて!俺も賛成だよ!」
明石がそういうと倉木も
「おう!俺もプロと合作したいぜ!」
と、皆賛成したのだが、
「僕は反対だね。」
紫之宮が反対した。
「1位の蒼井や僕の認めた恋野恋はともかく、君達が僕についてこれるとは思えるない。」
「そんなことない!紫之宮君!皆はそれぞれよさを持ってます!だから一緒にやらせてください!」
そう言って恋野は頭を下げた。
「……君がそこまで言うなら……」
こうして6人での合作が決まった。
6人は中間テストまで必死で描いた。時にぶつかり時に楽しみ漫画を描いた。
中間テスト結果の発表日。1位の欄に6人の合作の名前が乗った。
「あった!漫画の王子様☆あった!」
こうして、6人の描いた漫画は無事に1位を取ったのだった。




