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漫画の王子様☆  作者: ユキア


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運命の出会い

 漫画家養成学園、咲華学園(さきかがくえん)。ここには全国から漫画家を目指す猛者たちが集う。夢破れる者もいれば、その学園名のごとく花咲くデビューに漕ぎ着ける者もいるのだ。そんな学園に入学する事になった1人の少女がいた。名を恋野恋(こいのれん)。恋愛漫画が大好きな少女。果たして彼女はこの学園で花咲く事ができるのだろうか?恋野恋は家を出で学園へと向かう。

 今日から入学か……やっていけるかな……?そんな不安を抱きながらも前へ進む。学園につくとそこには多くの人々が溢れていた。


「わぁ、ここが咲華学園!?」


 多くの人達がひしめく中、人混みに流されないように入学式式場へと向かう。式場には既に多くの人が座席に座っていた。そして、恋も座席に座る。


「ねぇ、貴方も入学者だよね?」


 隣から声を掛けられた。


「あ、えーと!そうです!」


「じゃあ、一緒だ!敬語じゃなくていいよ?」


「あ、うん。」


「私、成宮心!よろしくね!」


「わ、私は恋野恋だよ!よろしくね!」


「やった!学園最初の友達ゲット!」

 なんて心はニコッと笑った。


「と、友達?!」


「え、嫌、かな?」

 恋は必死に首を振った。

「ううん!すっごく嬉しい!!ありがとう!!」


「良かった!」


 それから少し話していると舞台の幕が上がった。そしてオーケストラが演奏する。オーケストラの迫力は凄かった。しばらく式が続き、学園長の挨拶になった。


「皆さん!良くぞ入学しました!この学園での学びはきっと皆さんにとって実りある良いものになることを願っています!」


 挨拶が終わると拍手が起こる。式はつつがなく執り行われた。式が終わる。そして皆それぞれの教室へと向かった。


「恋!クラスまで一緒なんて最高だね!」


「うん!成宮さんと一緒で嬉しい!」


「心でいいよ?」

 成宮心はそう言って笑った。教室で座っているとしばらくして担任が現れる。


「皆ー!席に着いてー!」

 その言葉で皆は席につく。


「皆の担任の春風雅よ!よろしくね!」


 生徒達がざわめく。春風雅。彼女は漫画界での天才と言われているほどの実力者。描けない漫画はないとまで言われている売れっ子漫画家である。


「あの春風雅が担任?!」

「まじかよ!ラッキーじゃん!」

「サインとか貰えないかなぁ?!」

 なんて皆はコソコソと話していた。担任の挨拶が終わり皆が帰路に着く。


「恋!また明日ね!」


「うん!心ちゃん!」


 こうして忙しい入学式が終わろうとしたその時だった。


「きゃ?!」


 門から出ると不良にぶつかってしまった。


「んだよ!てめぇ!いてぇな!」


「あ、す、すみません!」


「すみません、じゃねーぞ?!」

 するともう1人いた男が

「よく見ると可愛くないか?」

 なんて言って男は

「あ?言われてみるとそうだな!」

 と言って距離を詰めてくる。

「へ?」

 不良達はニタニタと笑いながら迫りくる。

「姉ちゃん、咲華の生徒だろ?可愛いじゃん?俺らと遊ばねー?」


「あの!」


「いいじゃん遊ぼうぜぇ?」

 と、もう1人も言って腕を掴んでくる。


「や、やめてください!!」

 そう叫んだ時だった。

「お巡りさん!こっちでーす!!」


「「「?!」」」

 不良と恋は驚いた。不良達は舌打ちをして去ってゆく。そして、声の主が現れた。


「あ、え……」


「大丈夫?」


「あ、はい!ありがとうございます!」


 彼は咲華の生徒のようだった。


「礼はいい。じゃ。」


「あっ!」


 名前を聞く暇もなく彼は去っていった。こうして無事に帰路に着くことができた。揺れる電車の中で


「名前、聞きそびれちゃったなぁ……」

 と、1人で恋はさっきのことを思い出していた。


不定期更新ですがよろしくお願いします!

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