71 ボス討伐のための編成
【フェンリル討伐に向けて】
数日前、風下蓮奈は校長に呼び出された。ノックをして、どうぞと返事があったので一言かけてから校長室に入る。全校集会の時とは雰囲気の違う緩い感じの男がいた。一応外と内で使い分けているようである。
「おはようございます。校長先生」
「おはよぉ。レナ君だね。噂は聞いているよ」
「噂、ですか?」
「とても優秀な生徒を持てた事が誇らしいよ~」
「ありがとうございます。ところで本日はどのようなご用件で?」
「フェンリルの討伐に参加しないかとギルドから連絡が来てる」
「私がですか!!?」
「そうだよ。通常は学生に声はかからない。けど君のLV。そして戦闘技術はもう学生のソレではなく、探索者と呼んでも差し支えないと思っている」
「ですが、あのフェンリルですよね。私よりも相応しい人は沢山いると思いますが……」
現在レナのLVは22。この討伐には30、40台が相応しいはずだと考えている。
「正確にはね。最前線で戦うって訳じゃないんだ」
「と、いいますと……?」
「メインのパーティーの補助が主な仕事だ。34階層付近まで彼等をなるべく消耗させずに送り届ける。これは知っての通り大規模討伐だ。今回も中堅から上位の人がたくさん集まる。いい経験になると思うよ~」
それを聞いてレナの表情に力がこもる。
「そういうことなら。是非参加させてください」
「それじゃ、書類渡しとくから。目を通して、記入したらこっちで提出するよ」
「はいっ。よろしくお願いします!!」




