第二王子とのお茶会
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楽しみにしていた方、昨日は予約投稿し忘れてました( ̄▽ ̄;)ごめんなさい。
夜辺りに続きを投稿予定です。
今日は初めてのベルナール殿下とのお茶会です。あの仮婚約から3ヶ月が経っていました。えっ?週1じゃ無かったのかって?そうなのです。最初はお城に登城して始めましょうと言う事で、初日馬車に揺られてお城へと向かったのですが、例によって段々気分が悪くなり、見兼ねたお母様が慌てて帰宅させたのです。その後2週間程寝込み、良くなって登城しようとすると体調を崩すの繰り返しで、仕方が無いので落ち着くまではベルナール殿下がこちらにいらっしゃる事になりました。そして今日がその初日と言う訳です。
まだ前時間軸の出来事が尾を引いているので、正直ベルナール殿下とまともにお話できるのか、かなり不安なのですが、自宅に居るのでマーニャやお母様の援護もありますし、なんとか頑張りたい所です。お父様も出勤前に、具合が悪くなる様なら中断しても大丈夫と仰っていたので、何かあればストップがかかると言うだけでも、気持ちは楽です。
やがて、ベルナール殿下が到着されました。お母様と私、執事のベンジャミン、マーニャでお迎えします。家に入ってきたベルナール殿下は少しご機嫌斜めの様です。多分、王族なのにこちらに出向かなけばならないと言う事で、不満なのでしょう。こちらからすればその様になった原因はそちらでしょうと言いたい所ですが、未来の出来事なので、今はグッと我慢です。
「ようこそいらっしゃいました。」
「お気遣いに感謝です。」
お母様とそう言いながらお辞儀をしました。
「ささ、どうぞこちらに。」
ベンジャミンが案内してくれたのは、庭が見渡せるサンルームでした。ここなら息が詰まることなく時間を過ごす事が出来そうです。
「本日は初日ですので、粗相無き様、私も同席させて下さいませ。」
と、お母様が私の隣に座りました。ベルナール殿下は私と向かいあわせで席に着きます。マーニャがお茶の準備を整えてくれました。
「さ、どうぞ。」
お母様が、紅茶とお菓子を殿下に勧めます。
「ありがとう。」
殿下がそう言うと、マーニャがお菓子を取り分けて、殿下の所に置きました。殿下の顔がちょっと明るくなりました。
「お気に召すと良いのですけど……。」
前の時間軸で殿下がお好きだったチーズケーキをお出ししたので、機嫌が治った様です。殿下の好みを知っていると言う強みだけは、やり直した利点とも言えるでしょう。
殿下は美味しそうに召し上がりました。その後もたわいないお喋りをして、殿下を持ち上げて機嫌良く過ごせる様に気を配りました。そうして私の精神力ギリギリの頃、殿下の帰る時間になりました。無事に時間を過ごせてホッとしながら玄関て見送ると、帰り際に殿下が
「最初はこちらから出向くなんてって思ったけど、お陰で美味しいお菓子を食べられたから、満足だよ。」
と仰いました。
「こんな風に饗して貰えるのなら、ここに来るのも悪くない。」
「次回も殿下が楽しめる様、頑張りますわ。」
お母様が代わりに返事をして下さいました。殿下は満足そうに頷くと、馬車に揺られて帰って行きました。
殿下が見えなくなった途端、私は膝から崩れるように座り込みました。
「気を使って疲れたのね……。マーニャ、プリシラを部屋で休ませてあげて。」
お母様の言葉に、ベンジャミンが私を抱き上げて部屋まで運んでくれました。そして、マーニャが服を寛がせてベッドに寝かせてくれました。私はそのまま、気を失うように、眠ってしまいました。
気が付くと、外は真っ暗になっていて、お父様とお母様とマーニャが心配そうに私を覗き込んでいました。
「お父様……、お母様……。」
「大丈夫かい?可哀想に……、疲れたんだね。」
お父様が優しく話しかけました。
「気を張ってたから、ホッとして倒れちゃったのね……。」
お母様が頷きます。
「今日はゆっくり休みなさい。お腹空いてないかい?」
私が首をフルフルと振ると、お母様が、少しは食べた方が良いわ。と、言って、マーニャに頼むと、マーニャが温かい紅茶とミルク粥を運んできました。
ベットに座ってそれを少し戴くと、甘くてホッと息が零れました。それを見てお父様とお母様は安心したように微笑みました。
「じゃあゆっくりお休み。」
お父様が頭を撫でながら仰って、お母様と部屋を出ていきました。私はそれを見送ると、またそのまま眠ってしまいました。
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