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異世界で金融屋、始めます!

異世界転生した俺は、前世の職業でもあり、この世界には存在しない職業――金融屋になることを決めた。

この世界でこそ、俺は成功してやる。

――グサッ。


「な……に……」


腹に鋭い痛みが走る。


視線を落とすと、一本のナイフが深々と突き刺さっていた。


俺は久我玲司。

ただの金融屋だ。


ただのって言っても表に出てるような企業じゃない


巷では闇金と呼ばれる類の金融屋だ


しかし、俺は金を取り立てに行くと債務者にナイフを刺された


「くそが......」


そして俺は意識を手放した


暗闇に飲み込まれる感覚に身を任せた。


次に目を開けた時――


「ここは?」


俺は見たことのない場所に立っていた


言葉は日本語だった。だが、ここが日本ではないことはすぐに分かった。


理由は単純......


街には西洋風の建物が立ち並び、街の中央には城が建てられているからだ


俺の目の前には噴水の広場がありベンチもあったので座って情報を整理することにした


「俺は債務者に刺されて......」

「意識を手放したはず......」


そう考えていると俺を驚かせることが起きた


顔を上げると、小型の竜が荷車を引いて街を歩いていた。


竜といっても大きなものではなく恐竜に近い小さなものだ


「は?」


俺は頭が追い付かず思わず声を出してしまった


俺は深呼吸をして一つの結論に届く


「異世界転生ってやつか......」


しかし俺はすぐに思いつく


「異世界に金融屋って職業はあるのか?」


俺はアニメとかは時々見ているからこそ疑問に思った


アニメでも金を貸すのは商会ばかりで、金融屋という職業は見たことがない


だから俺は人に聞いてみることにした


「この辺にお金を貸してくれるところってありますか?」


そう聞くと皆が口をそろえて商会なら金を貸してくれると言っていた


俺の疑問は確信に変わった


異世界には金融屋という職業がない


俺は商会を使うことにした


商会を資金源にして、俺は異世界初の金融屋になる。


俺は道端の人に商会の場所を聞き、歩き始めた


商会の建物に着くと俺は驚かされた


城ほどではないが商会はとても大きかった


俺は覚悟を決めて扉を開けて中へ入る


中では多くの人が忙しそうに行き来していた


例えるなら市役所的な感じだ


俺は受付に向かう


「新しい事業を立ち上げたいから会長と話がしたい。」

「会長様は今の時間ですと特に予定が埋まっておりませんので、名前をお書きになってお待ちください」


紙を出されたので俺はペンを手に取り名前を書く


「久我玲司様ですね。準備ができ次第お呼びいたします」


俺は椅子に腰かける


俺はこの先のことを考えながら呼ばれるのを待つ


「久我玲司様~準備ができましたのでこちらへどうぞ」


俺はそう言われ応接室に通される


「いくら御所望で?」


俺は単刀直入に聞かれる


「上限を聞いておきたいのですが......」


俺は下手に出ることにした


「敬語はなしでいいですよ。楽に話しましょう」

「それは助かる」

「上限のお話でしたよね?上限は4000万RK(ルーク)で行きましょう」

「RKか......」

「何か言いました?」

「いや、何もない」

「なら2500万RK頼む」

「2500万RKですか......」

「拠点を契約するのとあとは企業秘密だ」

「事業内容は聞きません。ですが、利益を出す根拠はありますか?」

「この世界には存在しない事業を始める」

「それだけで貸すには根拠として浅すぎる気がします」

「わかった、お前に借りた金を4000万RKで返す」

「追加で担保として俺の店を出す」

「……担保まで出すというなら話は別です。」

「その条件で契約しましょう。」

「ここ最近では最大額の融資ですよ……」

「あんたが言ったんだろ?会長さん」

「わかりましたよ......私は言ったことには筋を通すのでね」

「その代わり、2年以内には返してもらいますよ」

「参考までに、この国では一般家庭が一年暮らすのに一万RKほどあれば十分に余るくらいです」

「わかった、契約成立だ」


俺がそういった瞬間何もないところから紙が二枚出てくる


「それが契約書です」

「これが......」

「契約を守れなければその紙が魔法を放って殺してきますのでご注意を」


俺は契約書を隅々まで目で追った。


不利な条項がないことを確認してから署名する。


「これで契約は完全だな?」

「はい、これで契約完了です」

「わかった、また暇があれば会いに来るよ」

「できれば店をオープンしたら来てほしいものですがね」


会長は二コニコしながら言ってくる


「はいはい、一応名乗っておきますが私の名前はカルザイ・ゼニールです」

「以後、お見知りおきを」

「覚えておく。」

「また世話になるかもしれないからな。」


そうして俺は商会を後にして拠点を探すことにした


金は人を救うこともあれば、人生を狂わせることもある。

その両方を、俺は嫌というほど見てきた。

だからこそ、この世界では俺のやり方で生きる。

――金融屋として。

今回は初めて異世界転生作品に挑戦してみました!

実はこの作品のアイデア、お風呂に入っているときにふと思い浮かんだんです。(笑)

普通の異世界転生とは少し違った切り口で、金融屋という珍しい職業をテーマにした作品なので、新鮮な気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです。

これから玲司がどのように異世界で成り上がっていくのか、ぜひ見守っていただけると嬉しいです。

これからも応援よろしくお願いします!

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