ナシの国の旅人
不定期更新です、こんな下手な話でも良かったら読んでください。面白く無いと思った方はスルーでお願いします。
あれから、一年が過ぎた。相変わらずナシは家に居着いてる、迷惑なものだ。どうしたものか?と森の中で薬草取りに勤しんで居ると、旅人が通りがかる。
「こんな所で何をしてる?」
「薬草取りですけど、何か?」
「いや、すまない。人を捜してる一年くらい前に金髪で蒼い瞳の男を見なかったか?」
「そんな風貌の人なんか何処にでも居るでしょう」
「この辺で怪我をしてたはずなんだ。」
「…怪我をしてた人なら、その人なら亡くなりましたよ、一年前に。お墓があちら方に…」
「…本当か?」
「怪我をしたのが一年前なら、ボロボロだけど立派な服を着てましたよ。」
「そうか、ありがとう感謝する。」
「知り合いでしたか?お墓の人喜びますね、見捨てられていなくて。」
「違う!見捨ててなどいない!」
「ああ、ごめんなさい勘違いしたんですね、「彼は誰も恨んでないよ」と
言ってました。自分を知ってる人に会ったら伝えて欲しいと遺言を残して。」
「………」
「こんな話しを知ってますか?神様がある国に「この王子が王位に付けば1000年続くだろう」と予言されました。しかし加護持ちの妹を王位に付かせるために王子は殺されました。神様の言葉を無い物にした国を他の国の人々は信じられなかった。言葉どうりその国は滅びました。王子があんなに国の為に頑張ってたのを、皆知ってた筈なのに馬鹿ですね。」
「…そう、馬鹿だな。」
旅人はあの国の人ですね、墓を参って行きました。馬鹿な人ですね。喪ってしまえばもう元には戻らない、どんなに悔やんで泣こうが誰も助けられない。
都合の好い事だけを見てきた人達は自分達が選んだ滅びの運命に従うしかない。欲に駆られ、一番大切にしなければいけないものを捨てたのだから、折角神様に貰った穏やかな運命を捨てて。




