ナシの話し
名無しの男にナシと呼び名付けた。私の名を聞かれたが教える気もないため、ナイと呼べば?まあ、気にしないが。
「私は要らない人間だ。」
理由を聞く道理もないし、どうでもいい。何日も過ぎた頃ぽつぽつ理由を話し始めた。どうやら、加護王女の兄らしいナシが生まれた時、「この子が王になれば1000年はこの国は安泰だろう。」神の加護を貰った。
だが、強力な加護持ちの妹王女が生まれ、それまで国の為に頑張り努力して来た自分より、王女に王位を継がそうと言う者達が出てきた。周りも手のひらを返すように、皆んな王女派に父親さえも。
そんな時魔獣討伐に行く事に。この森の中で、護衛の騎士に殺されかけたそうだ。私が助けなければ死んでたが。
馬鹿な事をする、ナシが王に成らないなら、多分その国は滅ぶだろう、神の言葉を無い物としたのだから、教えはしないが。
人間知らない方が幸福な事もある。知らないと言う事は、時に罪に成る。王女は無意識に加護の力を自分の欲望に使い、力を消費している。
神の言葉を捻じ曲げたのだ後一年位しか持たない。後は滅ぶ運命だ。王子が国に尽くした事さえ忘れて。自分達の欲望を優先し、何の役にも立たない王女を選んだのだから。
人は良い行動は直ぐ忘れる、悪い事は忘れ無い。都合いい頭で。忘れた頃に、「此処に居てもいいか?」聞かれた、本当に都合いい頭だな。




