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俺のスキルが《冷蔵庫》なんだが。〜異世界転生したけど、スキル名が微妙です〜  作者: 村人B
三章 藤野 玄人、世界の真実を知りました。戦いたくはないです。
43/54

43話 藤野 玄人、翌日を迎えました。

「ふぅ…………」


 俺は今、自分の部屋でベッドに寝転がっている。


 このまま寝てしまいたいのだが、まだ夜ご飯の後の歯磨きをしていないんだよな……と、昼間とはうってかわって割としょうもないことを考えている。


 あの後学校を出ると、記者がたくさん来ていた。先生方に協力してもらって彼等からにげ、その後ジャック達に説明して、何だかんだでもうこんな時間になってしまった。


「はぁ……歯、磨くか」


 なんていうか、精神的な疲労が半端じゃない。さっきの出来事が原因じゃないってわけではないんだが……ひっ……ひっ……


「ほんっとに!筆記テストなんて聞いてねえんだよっ!」


 大体、どうしろっていうんだ?まだこっちに来て一ヶ月経ってないだろ?知識なんざその辺の5歳児にすら劣るだろうよ。


「はぁ……今度こそ、歯、磨くか」


 ちゃちゃっと磨いて、すぐにベッドに寝転がる。


「あ……」


 その時に、今日はまだ女神様にお祈りしてなかったことを思い出した。


「女神様……今日もありがとうございました。明日も……よろしくお願いします……寝よ」




 俺は直ぐに寝てしまっていたようで、翌朝はすっきりとした寝起きだった。


 そして、ベッドからでて、顔を洗い終わった時。


「こんこん」


 と、玄関ドアの向こうから声が聞こえてきた。こんこんって、言うものじゃないだろ。


 そう思いながら、今発見したばかりのガラスを通してーードアには、だれが来たかを見れるように、小さな円形のガラスがはめ込まれているーー外を覗く。


「はーい……え、だれ?」


 ドアの向こうにいたのは、俺より少し背が小さくて、眉程まで伸びた黒髪を垂らす、紫の目を持った少年がいた。


「んー?あ、そっか」


 その少年は一人で納得したように手をパン、と叩くと、今度は右手でパチンと指を鳴らした。


 すると、その少年は光に包まれた。


「おお……お、おお?あれ?ダークネスウルフ?」


 俺は無意識にそう零す。


「はーい、せいかーい!」


 完全に姿が変わったところで俺は確信し、部屋の中に入れる。


 まだ信用するのは良くないかもしれないが、ま、なんかあってもどうにかなるだろ。


「お邪魔しまーす!」


 俺が少年をダークネスウルフだとわかったからか、ダークネスウルフは再び少年の姿に戻った。


「そこに座ってくれ」


 俺はクッションのあるところを見てそう言い、お茶を取りに冷蔵庫まで向かう。


「あ、すぐにフェルンも来るよー」


 俺がお茶をコップに注いでいると、ダークネスは机に突っ伏しながらそう言った。


「え?誰って?」


「ん?だから、フェルン……あ、ええと、インフェルノウルフ」


「ああ、なるほど。フェルンって呼んでるのか。いいなそれ」


 インフェルノウルフがすぐに来ると言うことを確認し、俺はもう一つ、合計三つのコップを用意する。


「はいどうぞ」


 俺はそう言いながら、ダークネスウルフの前にコップを置く。


「あ、ありがとー」


 彼ーーダークネスウルフは今少年の姿なので、本来もオスなんだろうーーはお茶を一口飲むと、くあっとあくびをした。


「ん、来たみたいだよ」


 あくびの後、俺はそう言われ、「わかった」といい、玄関へ向かう。


 外で待とうと思ってドアを開けると、「いだっ」と、声が聞こえた。


「ん?」


 俺はドアの外側を覗き込むようにして見る。


「んんん〜〜〜〜…………」


 そこには、額を抑えて悶絶する赤毛の美少女がいた。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


ああ……三連休……カキカキすんぞ……

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