「寝顔がかわいいから」じゃないの!
「幼なじみのことが気になって。貴方なら分かるでしょう?」
下手人はリリーに話しかける。
騒動の関係者が、共用ラウンジに、集まっていた。
「うーん。どうかな。オリビアは見ていても、見ていなくても、なんかやらかすからね」
リリーがオリビアを見ながら言う。
「リリー様さすがです。愛に駆け引きなどなく、ありのままを愛しているのですね」
オリビア様ファンクラブという謎の団体が褒める。
「そうなのですね。会っているときも、会っていないときも、愛は育まれるものなのですね」
下手人さんが感動している。
オリビアはリリーにたずねる。
「そうなの?」
「まぁ、納得できるならいいんじゃない?」
親戚の子と同室になった幼なじみの子に会いたくて、下手人さんはお部屋に忍び込んだ。
目を開けたら人が顔を覗き込んでいて、幼なじみさんは悲鳴をあげた。
確保された下手人さんは「寝顔がかわいいから」と供述していた。
「ファンクラブさんはなんで張り込んでいたの?」
「怪しい人影が話題になっていたので。オリビア様が解決に乗り出すのではないかと」
「好き好んで騒動に首を突っ込んだりしないよ」
「えっ?」
リリーが目を見開く。
「えっ?」
オリビアもリリーの目を見る。




