前へ目次 次へ PR 13/27 お化けなんてないの! 「ぎゃー」 叫び声。 リリーが体を起こす。 「何だろう?」 覇気のない声。 床頭台から剣を取る。 暗い中オリビアが応える。 「近くな気がする」 ……おそらく部屋ひとつ挟んだ部屋からです。 オリビアは剣帯を手早く着ける。 部屋のドアノブをつかむ。ひんやり冷たい。ゆっくり回し、かすかに開ける。 廊下をうかがう。 誰もいない薄暗い廊下。 かすかな月明かり。 息を吸って吐いて、ドアを開けて一歩踏み出す。 「きゃー」 複数の黄色い悲鳴が響いた。