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異世界に転生したら蛙だった  作者: 奇天烈太郎
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第14話 衝撃の事実

隣の木に飛び移って早速だが、気配感知に反応があるな。

今の気配感知の範囲に分かるだけでもかなりの数だ。

最低でも10以上の反応がある。




気配の種類で大体わかるが、多分気配の主たちはあいつだろう。

気配のする葉っぱへとぴょんと飛び乗る。



おっとっと。



ふう。危ない危ない。

蛙になって体が軽くなったとはいえ、勢いよく葉っぱに飛び乗ると揺れる。

これだけ揺れて落ちないのは、アマガエルの手についた吸盤で貼り付けるお陰だな。




さて、気配の正体は予想していた通りというか、やはり青虫だった。

そしてこの青虫、地球で見たことのある見た目と殆ど遜色がないのが不思議だ。

見た目がまんまモンシロ蝶の幼虫だ。



この世界にも、前世の地球と同じ生物がいる可能性があるのか。俺の体が地球のアマガエルなんだし、おかしくはないのか?


それにしても、異世界にも蝶々っているんだな。蛾かもしれないが、そんなことはどうでもいい。




青虫は急に現れた俺に驚いているのか、俺を見て固まっていた。

青虫がいる所には、結構大きめな穴が葉に空いている。


食事中だったみたいだが、悪いが俺にも食事をさせてくれたまえ。


くそう、なんでこんなにもこの虫が美味しそうに見えるんだろうな。

今にも涎が垂れてしまいそうだよ。



早速食べたいんだが、あることに気付いて思い止まる。



今までやってこなかったが、生き物に鑑定って出来るんだろうか。

そもそも、鑑定ってそれが出来てこそだと思うんだが。




今までは余裕がなかったというか、鑑定を使うことを忘れていた。


折角、鑑定なんていうスキルがあるんだから使わないなんて損だよな。

まだ異世界生活初日なのだから問題はないが、無事にこいつを鑑定できたら、今後は積極的にいろんなのを鑑定していこうと思う。



__________

名前:なし

種族:レッサーキャタピラー

レベル:1

HP:3

MP:8

SP:0


スキル

操糸

__________


レッサーキャタピラー

生まれたての幼虫。れっきとした魔物。いることにさえ気付かれずに殺されることや野鳥に食べられることが多く、生き残ることは難しいが生き残った個体はとても美しい蝶に進化する。蝶になった個体はとても強力になることが多い。

__________





しっかり鑑定できたけど、こいつって魔物だったのかよ。

ずっと地球の青虫と一緒だと思ってたから驚きだ。

俺ってずっと魔物食べてたんだな。

衝撃の事実、発覚である。

地球の青虫とは全くの別物だった。

そして、何故かレベル1の時点での魔力が俺より高い。なんでだ? 魔物だからか? なんとなく悔しい。




鑑定すると能力も見れた上に種族の説明みたいなのも見れるんだな。

持ってるスキルは操糸だけか。

スキルの解説を見てみたところ、名前の通り糸を操るスキルだった。

なんで俺に使ってこないんだろうか。

実際に使ってこられたら面倒だからその前にこの青虫はしっかりと俺が頂くんだが。


それよりも、説明文に気になる言葉があった。


進化、だ。


説明文には、このレッサーキャタピラーとかいう奴はとても美しい蝶に『進化』する、とある。


この進化っていうのが、青虫がサナギになり最終的に蝶に変態することの比喩表現だったらそれまでなんだが、 もしも俺の想像している通りのことならとても気になる。


ファンタジーゲームなんかで、モンスターがより強力な個体に進化したりすることがよくある。

ゴブリンがホブゴブリンになったり、ホブゴブリンがゴブリンキングやら、オーガになったりだ。




そこで気になるのが俺にも、進化とやらはできるのか。


進化して蝶になった青虫は、とても強力になるみたいだ。アマガエルが進化したら何になるのかは、分からないが今よりは強くなれるんじゃないだろうか。

強くなれば、この世界で生き残れる確率もあがる。




まあ、レベルを上げてスキルポイントを貯めて強力なスキルを手に入れることでも強くなれるんだ。仮に進化出来なかったとしても、あまり落ち込まないようにしよう。


俺自身、アマガエルが進化したら何になるのかなんて想像できないしな。

あまり期待はしない方がいいかも知れない。





おっと、考えすぎて目の前のこいつの事を忘れてたぜ。

しっかりと鑑定を使えることもわかったんだし、こいつはもう食べてもいいだろう。



一口でパクリといってしまおう。


そう思ったんだが、何だか青虫の様子がおかしい気がして思い止まる。


何だか、口元をモゴモゴはさせているというか。

俺をじっと見てなにかしている。


なんだ?

なにしてるんだ。






考えた結果、こいつが何をしようとしているのかに思い至った俺は慌てて近くの枝に飛び移る。



予想通り、先程まで俺のいたところには、青虫が口から発射した糸が張り付いていた。




危なかった。あと少し遅ければ糸が直撃してたぞ。



見た感じ、大したダメージにはならなそうだが、当たらないに越したことはないだろう。



今までこいつらを見つけたら直ぐに食べていたから、こいつらから何かアクションを起こされることがなかったので油断していた。



さて、今度こそ一口で食べさせてもらおう。

避難した枝から青虫のいる葉っぱに戻り、糸を出されたりする前に食べてしまう。



ごくん




うん、この美味しさ病みつきになるな。喉越しが大変素晴らしい。



『経験値を取得しました。レベルが8から9へ上がりました』


『スキルポイントを3獲得しました』



無事に経験値も獲得できたし、レベルも上がったな。

スキルポイントは余ってたのとあわせて9だ。

今すぐ新しいスキルを取得するのもいいが、今はまだしばらく貯めておこう。



この調子でどんどんレベルあげていこう。

誤字脱字などありましたら、報告してくれるとありがたいです。

評価やブクマしてくれると嬉しいです。感想とても嬉しいです!


最近とても気温が下がって寒いです。瀕死です。

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