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東京ミッドタウン

前回のお話:山門と蓮は刀剣博物館到着した。武器を探したが、既に武器は誰かが持ち出した後だった。そこにロボットが登場し、交戦した結果見事ロボットを倒すことに成功した山門。敵が集まって前にアジトに戻るのであった。

山門たちが刀剣博物館へ向かっている最中、フロース、真琴、大吾は東京ミッドタウンへ食糧調達に向かっていた。

東京駅からは、まっすぐ歩けば1時間ほどで到着する東京ミッドタウンであったが、

ロボットの目をかいくぐりながら、進まないといけないため、倍の時間をかけて東京ミッドタウンへ向かった。



「ねぇ、真琴?」

「なに?」

「アナタと、大吾は自衛隊で繋がってるんでしょ?蓮とはどうやって知り合ったの?」

「蓮とは、東京駅付近で知り合ったの。このあたりで、食糧を確保しつつ宇宙人たちの包囲をかいくぐりながらなんとか暮らしていた。

もともと、あの子は家族旅行で東京へ来ていたの、そんなときに、あの事件があって...

そして、目の前で両親を殺され、妹さんがあいつら(宇宙人たち)につかまってしまったらしいわ。

あまり、自分のことは話さないけど、一刻も早く妹さんを助けだしたいはずよ。」

「あいつ...あんなに強がっていながら...」

「口ではああいっているけど、本当は誰よりも仲間想いの子なのよ。」


そういいながら、フロース達は走り続け、2時間ほどで東京ミッドタウンに到着した。

東京ミッドタウンは以前のような美しい姿はなく、

ガラス張りのビルはガラスが割れボロボロの状態だった。

美しい緑の木々も枯れ果て、今にも崩れそうだった。


「着いたわね。こんなに遠くに来たのは久しぶりだわ。」

「この辺も、やっぱりボロボロだなぁ、まぁまだ建物が崩れていないだけマシだな。」

「凄い建物。ここも、昔は綺麗だったんだろうね。」

「そうね、多くの人が行きかう人気のスポットだったわね。」

「とりあえず、あさってみようぜ!」


幸いにも、ロボットの姿はあまりなかった。

フロース達はフードエリアや、ショップエリアの食品コーナーなどを探した。

お世辞にも、新鮮な食料が残っていたわけではなかったが、缶詰めや災害用非常食などが余っており、

それを拝借することにした。

色々と探している中、真琴は窓の外にある物を見つけた。


「ねぇ!ちょっとこれを見て!」


そこにあったのは、地面に設置してあった丸いアンテナのような機械だった。

直径は50m近くあるかなり巨大な機械だった。


「な...なんだこれ...」

「デカイ...」


その大きな機械のそばには戦闘用のロボットがたたずんでいた。

戦闘用ロボットは、両肩に大型の光線銃を抱え、姿は鋼のゴリラのような形をしていた。

腕から手にかけてが太く、対象物を殴るのに最適なフォルムをしていた。


「周りに戦闘機が構えているな。」

「うん...うかつには近づけそうにないね。」

「何のために設置してあるんだ...これは?」

「分からない...けど...私たちに恩恵は与えてくれなさそうね...」


なんとか、見つからないようにその場を去ろうとする大吾と真琴に対し、

フロースだけは、違った。


「ねぇ!チャンスじゃない?あの機械を壊そうよ!!」

「いや...あれだけの敵がいるんだ!!無理はするべきじゃない。」

「大丈夫よ!私がいるから!それに、何か作動してからじゃ事は遅いと思うわ!先手必勝よ!」


突拍子もないことを言い出したフロースに対し、大吾は否定的であった。

だが、真琴は違った。


「いいんじゃないかしら。」

「おい!!ボス!!」

「相手は油断している。フロースの言うように何かが起きてからじゃ遅いかもしれない。」

「でしょ!!」

「おい!」

「しかも守っているのは、β型のロボット。

偵察用のαとは違い、足が遅く、奇襲攻撃には強くない。」

「はぁ、まじかよ...わざわざ奴らに攻撃するなんて....命を捨てるようなもんだ」

「大吾、あそこ!」


指を指すほうに、カーショップがあった。


「大吾、万が一の為に、あそこから車を拝借してきてくれない?」

「あぁ...わかった。

ボス。無茶はするなよ!」

「分かってるわ。無茶なことはしない。何かあったら直ぐに逃げるようにする。」


そういって大吾はカーショップの方に向かった。


「さぁ、フロース。あれを一撃で壊せる技はあるの?」

「えぇ、5大魔法の地と、火の魔法を混ぜる上位魔法をくらわせてやるわ!」


見晴らしの良い場所へ移動し、フロースは機械へ魔法をぶつけた。


炎斜爆撃(ルノ・フラルゴ)

炎斜爆撃(ルノ・フラルゴ)は大地の魔法と火炎魔法の合わせ技であり、

対象物に対し、内側から爆発を喰らわす魔法である。

魔力をかなり消費するので、連発はできないが、建物や兵器を破壊する際に利用する。

フル⇒フラル⇒フラルゴ⇒ルノ・フラルゴ

という、4段階の威力に分かれており、上位魔法に相当する。


ドガァーーーン!!!


「やった!!」

「凄いわ!!一撃で仕留めたわね!!」


機械は、爆発し粉々に砕け散った。


「あぁ!周りのロボットが気付いた見たい!!」

「もう!!!

うっとぉーーしぃ!!!!」


"氷縛( グラキエース )"

氷縛( グラキエース )は水の魔法の応用、氷雪系の魔法。対象物を凍らせる効果をもつ。


パキパキパキ!!


ロボットたちは、音を立てて凍っていった。


「ぉお...すごい。味方として、これほど頼もしいことはないわ!!」

「えっへん!!アタシにかかればこれぐらい朝飯前なのよ!!!」


そんな時だった。


「おやおやぁ....こりゃ....どういうこったい...」


魔法で攻撃した、ビルの屋上から数メートル先、声の主は空にいた。


「な!!!なんなのアンタ!!」

「そりゃー、こっちのセリフだよ、めちゃくちゃにしやがって。」


声の主は、180㎝はある高身長であり、人型で細身、真っ白の肌

耳まで隠れるぐらいの頭髪。

頭からはツノのようなものが生えていた。

恰好は、ローブのようなものをはおっており、赤眼だった。

そして、空中に浮いていた。


「あっ......あぁ!!!」

「どうしたの?真琴??」

「あいつよ!!!宇宙人は!!!」

「えぇ!!!!ホント!!!!?」

「ええ。遠目からだけどハッキリ覚えているわ。」


「アンタぁ!!あんたが宇宙人なの!!!?

降りてきなさい!!!ブチのめしてやる!!」

「キーキーわめくな。地球人のサルが...」


そういうと、片手を振りおろした。

その瞬間、ロボットたちの氷は割れ、何事もなかったかのように動き出した。


「これぇ、作るのに結構かかったんだぜぇ...

生きて帰れると思うなよぉ.....」


ゾク!!!!


フロースはその瞬間火炎魔法を放っていた。

身の危険を察したからだ。宇宙人からにらまれた瞬間、死を感じた。

其れは、魔王に匹敵する、いやそれ以上の威圧であった。


「直撃....やった....」

「いや...効いて...ない...」


放った炎は、宇宙人を包み込んだ。

だが、炎は集束し跡かたもなく消えてしまった。


「おまぇも....異能の力を使えるようだなぁ...」


ッッッグ!!!


宇宙人が手を前に出した瞬間、フロースは宙に浮いた。

否、何者かに首をつかまれて宙に浮いている状態だった。


「カ……ぁ、っッ」


「死ねぇ!!!」


首を絞められた状態で、意識が擦れる中わずかな力でフロースは魔法を発し

何とか一命は取り留めた。


「げっ……っ、げほっ、……ぅぇ、……」


「無駄なあがきだぁ...」


そう言って、少しずつ近づいてくる宇宙人。

力を使おうとしたその時だった。


宇宙人と、フロース達の間に光が発し、何かが一瞬にして現れた。


「待たせたねっ!!」


そう言って、真琴たち前に現れたのは金髪の蒼い目をした男だった。

Nintendo switch のドンキー子ングが面白くて毎日やっています。

そういうのもあって、ロボットがゴリラになってしまいました。(笑)

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