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片思い  作者: 夜月
1年生
2/2

2話 一目惚れ?

僕たち三人は入学前に練習に参加していたので、部室に荷物を置き、準備をして第二グラウンドへ向かった。


拓峰高校では、県立高校にしては広い敷地を持っており、グラウンドが二つある。


サッカー部は第二グラウンドを、駅伝部と合同で使用している。


グラウンドに着くと何名か見学に来ていた。


マネージャーになりたい生徒もなかなか多かった。


僕たち三人は、先輩たちに挨拶を済ませるとアップを始めた。


ちなみに僕がフォワードで、浩介が左サイドハーフ、湧也がボランチだ。


中学の時から息の合ったプレーが僕たち三人の持ち味だ。


今日は見学者も多かったので、紅白戦だけが行われた。


結果は二年生と僕たち三人のチームが惜しくも三年生のチームに2対3で敗れてしまったが、見学者たちは入部の意志が多くの生徒から見えた。


ちなみに僕は浩介との連携で1得点だった。



部活が終わると、部長の屋板(やいた) (れい)先輩から声をかけられた。


「お疲れ!お前たちには可愛いマネージャーを勧誘する仕事を与える!頼んだぞ、さく、つる、むら!」


湧也が自信満々に答える


「俺たちに任せてください!」


「イケメン、期待してる」


そう言うと玲先輩は部室に戻っていった。


「ねえ、ふたりに任せた。」


僕は浩介と湧也に委託しようとすると、


「ばか、おまえもだよ!」


湧也にヘッドロックされた。理不尽。


「痛い!いたいいいいいい!」


「よし、明日声かけてみっか」


浩介もやる気らしい。


「はあ、わかったよ・・・」


しかたない。まあ、二人の後ろにいれば良いだけだし。



帰り道、僕と湧也は自転車、浩介は駅まで徒歩らしい。


駅まで行く。


その途中、声をかけられた。


「あの、ちょっと良いですか?」


鈴のようなきれいな声が聞こえた。振り返ると二人の女の子が立っていた。


「どうしたの?」


湧也が答える。すると、


「あの、同じクラスの中村(なかむら) 京佳(きょうか)です。鶴谷くん、一目惚れしました。付き合ってください!」


急な告白・・・えっ、こんなことあるんだ


すると隣では、


「同じクラスの鈴原(すずはら) 流歌(るか)です。浩介くん、好きになっちゃいました。付き合ってください!」


この子は同じ中学でまあまあ仲良かった子だ。


ただ、男たらしとか言われてて、良い噂はなかった。


二人の返事は、2,3日考えさせてとのことだった。


「なに、ずるくない?」


正直爆ぜろっておもった。


「えー、どうしよ。後ろの席の子なんだよな」


湧也の後ろの席の子らしい。


「付き合っちゃえよ」


僕は言う。


「そうしようかな」


おい。軽すぎやしないか。


「俺は断る」


浩介は言う。


「どーして?」


湧也が聞くと、


「いや、軽いでしょ絶対。一目惚れって顔だけだし、中身なんて見ない人だろ」


軽いらしいのはそうだけど、必ずしもそういうわけでは・・・


「まあ、浩介次第だしいいんじゃない?」


僕は言った。


「駅行こうよ」


「だな」


浩介を駅に送り届け、湧也と二人になる。


「ほんとに付き合うの?」


「そうだな、付き合ってからわかるってのもあるからな」


「そういうことね、まあ、可愛い子だったし、良いんじゃないかな」


「だな、咲良も彼女できるといいな」


「うん、ほんとにそうだね。じゃ、また明日!」


「おう、また明日」


そうして僕たちは帰路についた。


ほんと、劣等感しかないよ・・・





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