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ネラ物語〜深き森にて、禁忌を求める孤高の魔女〜  作者: 星狼
〜森の外へ〜

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探究者

ウルフは続ける。

声は低く、しかし確かな熱を帯びていた。


「いや、安心しろ。あくまで今の技術ならってだけの話だ……俺達探究者ってのは、それを可能にする技術を生み出すのが役目だ……当然、その新しい技術も持って来た」


身体に生が溢れ出る事を感じる。

死の亡者は生によって消えていく。

そして、今目の前に立つ男も死神ではない。


ーー彼はウルフだ。


自分と同じ探究者であるウルフだ。

同じ真理を追求する者。

新しい技術がある。


その言葉にネラの手が震える。

それは亡霊に怯える恐怖心ではなく、探究者としての決意。


「新しい……技術……?」


ネラの瞳に再び魂が宿る。

死と対極に存在する、生の魂が再び瞳を白く燃え上がらせる。

それは、身体の底から浮かび上がる白い炎。

ゆっくりと、しかし確実に輝き始めた。


「とりあえず研究室が爆発したのはある意味幸運かもしれないな……街で話そう。いい店を知ってんだ。一杯奢るよ」


ウルフはネラに言う。


その通りだ。

まだここには目に見えぬ亡霊が存在する。

今の自分にとってはそんな者は構ってられない。


「そうね。ここでは危険だわ。あなたの話を、ゆっくり聞かせて……」


ウルフは森の外へと向かう。

ネラもその後を追う。

禁忌を追う者達は、森から街へと拠点を移す。

朝の光が木々の隙間から差し込み、霧が薄く溶けていく。

森から出る道は、強く輝いている。

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