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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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祖母と電話

「わかった。今の状況は把握したよ。

こちらでも動くから、君は一人で抱え込まなくていい」


その一言で、また涙が滲んだ。


一通りの確認が終わると、

警察官の一人が言った。


「それで……他に頼れる大人の方はいるかな。

親戚とか」


少し考えてから、俺は答えた。


「……祖母が……います」


「連絡は取れる?」


「はい……」


警察官は静かに頷いた。


「じゃあ、今から連絡しておこう。

状況を共有したほうがいい」


呼び出し音は三回ほどで途切れた。


「……はい」


少し間のある、年配の女性の声。

懐かしいようで、どこか他人行儀な響きだった。


「……あ、ばあちゃん。達也だけど……」


一瞬の沈黙。


「あら……どうしたの、こんな朝に」


祖母とは年に一度、

正月に顔を合わせるかどうか。

それくらいの関係だ。


「……あのさ……父さんと母さんが……

帰ってこなくて……」


電話口の向こうで、

息を呑む気配が伝わってくる。


「……どういうこと?」


俺は、両親が帰ってこなくなってからの出来事を、

獄門については伏せて、できるだけ順序立てて話した。


連絡が取れないこと。

警察に通報したこと。

今、家に警察官が来ていること。


「……そう……そんなことに……」


祖母の声は低く、重かった。

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