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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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警察来訪

それでも警察は急かすことなく、

淡々と、しかし確実に質問を重ねてきた。


いつから連絡が取れないのか。

最後に会ったのはいつか。

外出先の心当たりはあるか。


俺は必死に思い出しながら、

一つずつ答えていく。


「……わかりました。今から警察官を向かわせます。

ご自宅で待っていてください」


受話器を置いたあと、

しばらくその場から動けなかった。


手のひらは汗で湿り、

胸の奥がずっとざわついている。


それから十分も経たないうちに、

インターホンが鳴った。


玄関に立っていたのは、

制服姿の警察官が二人。


名乗り、軽く会釈をすると、

家の中に入ってきた。


「電話をくれたのは君だね」


「……はい」


リビングの椅子に座らされ、

改めて状況を確認される。


先ほどと同じ質問に加えて、

こんなことも聞かれた。


「どうして、すぐに通報しなかったのかな?」


責める口調ではなかった。

それでも、胸に突き刺さる。


「……帰ってくると思ってて……それに……」


言葉が続かない。

自分でも、はっきりした理由はわからなかった。


警察官は小さく頷き、

手帳に何かを書き留める。

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