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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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105/125

説得

「それは……どうだろうなー……。

郁美のお母さんも、

心配するんじゃないかなー」


できるだけ冗談めかして

言ったつもりだった。

場の空気を、少しでも

和らげたかっただけだ。


「達也!

なに、ちょっと嬉しそうにしてんのよ!」


「ゲシっ!」


桜の軽い蹴りが、脛に入る。


「いって……」


一瞬、いつものやり取りみたいに

笑いが出そうになった。

けれど、すぐにそれは

喉の奥で引っかかった。


――冗談で済ませて

いい状況じゃない。


郁美は、さっきから

一度も視線を逸らしていない。

笑っているのに、

感情の温度が合っていない。


(本当に……どうしたんだよ)


胸の奥に広がる

嫌な予感を振り払うように、

俺は一歩前に出た。


「……どちらにしても」


今度は、誤魔化さない。

逃げ道を残さないように、

言葉を選ぶ。


「今日は一旦、帰ろう」

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