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獄門ループ ―家族が消えた日―  作者: ダダ太郎


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103/113

大好き

場の空気が、一瞬で凍りつく。

俺は状況を飲み込めないまま、

二人を見比べた。


郁美の掴む腕が、まだ離れない。

その力が、さっきよりも

強くなっている気がして――


俺は、言葉を失っていた。


「……ど、どうしたんだよ、郁美?」


俺がそう問いかけると、

郁美は首を傾げた。

まるで本当に、何も問題が

ないかのように。


「ん? どうもしないよ?」


にこり、と笑う。

その笑顔が、なぜか

胸の奥を冷やした。


「ただ私はね、達也くんのことを――

すっごい、すっごい、すっごい、すっごい……」


言葉が、止まらない。


「すっごく愛してて、

大好きで、好きで好きで好きで……

大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大好きで、

愛してるだけだよ?」


抑揚のない声。

感情を詰め込みすぎて、

逆に平坦になっている。


俺は言葉を選びながら、

ゆっくりと返した。

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