表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フリーターの俺に世界が救えると思いますか?  作者: 干物


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/35

31話


疲れた疲れた。やっと終わった。

今回も報酬が凄いな。


レベルアップしたとき、左腕と左目の部分が青く光ったと思ったら復活していた。


違和感はない。

どういう原理かもわからないが、元に戻ったしいいか。


「翔琉」

「見てくれよ、ちゃんと腕が治ったんだ!」

「………」


無言で抱きついてきたんだけど。


「バカバカバカバカバカバカバカバカバカ」

「喋ったと思ったらバカしか言わないのかよ」

「バカにはバカだけで充分だバカ」


泣かせてしまった。

また心配させてしまったな…。


「クゥーン」

「お前もか」


カゲツが俺の左腕をペロペロ舐めている。


「燈黒さん」

「なんだよ、取り込み中なんだよ。見てわからないか?」

「先程はありがとうございました。貴方のおかげで助かりました。数々の非礼、深くお詫び申し上げます」

「生きててよかったな。二度と俺達に突っかかってくんなよ」

「かしこまりました。それでは」


頭を下げて大人しく帰っていった。

気味が悪いな。


みかはまだ離してくれないし、スキル石を使っておくか。


【スキル石:超反応を使用します】

【スキル:超反応を獲得しました】


イービルスライムのあの動きはこの超反応のおかげだったのかもな。

オンとオフを切り替えできるみたいで、相手の動きに対して反射的に動くことができるらしい。

戦ってみないとよくわからないな。


知恵のミサンガは知能+10のアクセサリーで銀の剣は攻撃力+30。形はシンプルで黒刀よりも長い。あと重い。


ステータスも上げておくか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前:燈黒 翔琉 レベル:30


職業:忍


サブ職業:料理人


HP:950 MP:400


筋力:59 防御力:1


速度:40 知能:27


感覚:30 運:1


スキルポイント:0


<スキル>

隠密 煙幕 風 空蝉 まきびし 水 聖拳 料理 超反応



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


スキルも増えたな。

よく使うのは風ぐらいだけど。


「…なにしてんの」

「今回の報酬の確認」

「そんなことするぐらいなら頭撫でて」

「なんでだよ」

「なでて」

「だから…」

「なでて」

「…わかったよ」

「ワン」

「はいはい。お前もね」


10分ぐらい撫でさせられた。


「腕さ、本当に大丈夫なの?」

「普通に動くし、大丈夫みたいだぞ」

「ほんと適当」


カゲツがお腹すいたみたいだから生の魔獣肉を渡そうとしたら嫌がりやがったので、今から焼くことになった。


インベントリから料理人になったときに獲得した料理セットを取り出した。

でもなんで料理人?趣味でよく作ってるから?


「フライパンとか色々あるじゃん。持ってたなら朝から使えばよかったじゃん」

「さっきサブ職業が解放されて料理人になったんだよ。そのときにこれをもらった」

「えっ、なんで料理人?」

「わからん」


フライパンは武器判定なのか、指輪の効果対象だったので熱することができた。


「塩も振ってみるか」


塩や砂糖など、他にも簡単な調味料もあった。

焼いている間、カゲツは調味料に興味津々だったので少しだけ塩を舐めさせると面白い顔になった。


「焼けたぞ」

「ワォン……」

「肉にかけると美味しいから食べみろって」

「ワン…」


塩をかけていたから嫌そうな顔をしていたが、食べてみると美味しかったらしく、夢中で食べている。


「そうだ、私も今回良いのもらったんだよね」

「そうなのか?」

「これ!見て見て〜」


真っ白の魔法使いのローブか。

みかに似合っているけど、なにかに似ている気がする。なんだろう。


「どう、似合う?」

「あー!てるてる坊主だ」

「は?」


ヤバい。ミスった。

イービルスライムよりも強い圧を感じる。


「に、似合ってるよ、みか」

「てるてる坊主が似合ってるって?」

「じゃなくて!そのローブがみかに似合ってて可愛いなーってことで」

「ふーん?まぁいいや。翔琉って適当だし褒めるのも下手なんだね」


否定できない。

あまりにもてるてる坊主がしっくりきて声にでてしまった。気をつけよう……。


カゲツが肉を食べ終わったので帰ることになった。


「帰ったらなにする?」

「家に帰る前に豪華なホテルのベッドで寝たい」

「いいね!風花さんに頼んでみよ!」

「そうだな」


如月さんならホテルぐらいすぐに用意してくれそうだな。


「ねぇほんとに大丈夫?顔色悪いの気付いてる?」

「ただめちゃくちゃ疲れてるだけだ。寝不足なんだよ」

「ちゃんとご飯食べてる?」

「今日の朝、久しぶりに温かくて美味しい肉を食べたな」

「ゆっくり休んでね…」


大きなふわふわのベッドで気がすむまで寝よう。起きたらご飯を食べよう。寿司がいいな。


「もっと早く来られたら助けられた人もいたかな?」

「助けられなかった命を考えるよりも、助けることができた命を考えた方が楽だぞ」

「…そうだね」


みかは優しいな。

俺は知らない人の死体を見ても、もうなにも思えない。

この場所に来たのも断ると、俺が来なかったせいで死人が増えると気分が悪いからだ。


「ワンッワンッワンッ」

「カゲツは楽しそうだね」

「戦闘の後は機嫌がいいんだよな。身体を動かすのが好きなのかな」

「一応シャドウウルフっていうモンスターなんだよね?そんな犬みたいなことある?」

「まぁ見た目は完全に犬だしな」

「だから適当すぎるんだって」


みかと話しながら戻っていると、今回は早乙女さんと如月さんが待っていた。


「お疲れ様です。燈黒さん、桜井さん。よければこれを着てください」

「ありがとうございます」


ローブの左腕の部分が無くなっていたので助かる。


「今回もありがとうございます。貴方達のおかげでうちの社員達は助けられました。本当にありがとうございます」

「助かってよかったですね」

「いえいえ〜!あ、それとさっき翔琉が言ってたんですけど、物凄く疲れてもう動けない高級ホテルに泊めてほしいって言ってたんですけど、いいですか?」


こいつ……。

まぁいいや、泊まりたいのは本当だし、一々指摘するのも疲れる。


「怪我も酷そうですし顔色も悪いので救急車の方が…怪我がない?そういえば腕も…。あ、あれ?腕を失っていませんでしたか?」

「覚醒者はケガが治りやすいんですよ」

「説明が適当すぎる!」


どうやって説明するんだよ。

レベルアップがどーのこーのって言って伝わるか?


「怪我が治っているのでしたらよかったです。近くに契約しているホテルがあるので、そこでお休みください」

「よかったね!翔琉!」

「そうだな」


ホテルでゆっくり休めるのはいいな。

はやく連れていってほしいな、楽しみだ。


「では私が連れて行きましょう。こちらへ」

「はーい!」

「みかもくるのか?」

「当たり前でしょ」

「いいんですか?」

「もちろんです。ごゆっくりお休みください」

「やったー!」


みかも如月さんに呼ばれて来た訳だし当然か。


「1部屋でよろしいですよね?」

「おい」

「冗談ですよ。2部屋用意させます」

「私は別に1部屋でもいいけどな〜」

「なにバカなこと言ってんだよ」

「翔琉を1人にしたらずっと寝るでしょ?だから私が起こしてあげないと!」

「2部屋で」

「わかりました」


え〜って言ってるけどこいつはいいのか?

最近の若い子は貞操観念が緩いのかな。


表の出口ではなく、裏側の出口まで案内してもらい、車に乗せてもらった。


「では燈黒さん、今回もお話よろしいですか?」

「それはいいですけど、どうして東京にいるんですか?」

「あなたがここにいるからですよ」


本気なのか冗談かわからないな。


「早乙女さんと翔琉って仲良しなんですか?」

「初めて燈黒さん達が災厄を払った日に出会ったんですよ」

「あの日から帰りは家まで送ってくれるようになったんだ」

「そうなんだ」


すぐに家まで送ってくれるから助かるんだよな。


「テレビで見ていたのですが、腕を失っていませんでしたか?」

「レベルが上がったときに治りました」

「欠損も治ると。不思議な現象ですね。それからレベルは30になったんですね…。スキルも増えている。桜井さんは宮廷付与術師ですか。凄そうな職業ですね」

「パーティに入ってないのにどうしてわかるの?」

「私の職業は鑑定士なんです。それで見ることができるんですよ」


ビックリするよなー。わかるぞ。

俺も最初は警戒したからな。


「桜井さんも24レベルと高いですね。鑑定のスキルを使うとレベルが上がるんですが、かなり時間がかかるんですよね。やはりレベルを上げるにはモンスターと戦うのが一番なんでしょうね」

「スキルを使うだけでもレベルが上がるんですね」

「何度も何度も使う必要がありますけどね。カゲツくんも強くなりましたね。それでなんですが、可能であれば、私と一緒に東京にあるもう1つの災厄を払っていただけないでしょうか?」

「早乙女さんと一緒に?」


この人は好奇心で言っている訳じゃないだろうし、レベルを上げたい理由でもあるのか?


「ホテルでゆっくり休んでからで大丈夫ですので、考えておいてください」

「ゆっくり休んでからで大丈夫って、その場所にいる人達は?」

「全員死んだか、逃げることができました」

「逃げ遅れの可能性は?」

「私は災厄も鑑定できるみたいで、鑑定した結果、中にいる人数とボスのレベルがわかったんですよ」


便利だな。

ボスのレベルもわかるんだったら格上だった場合、断ればいいし。


「ボスのレベルは?」

「レベル26です。ちなみに今回の災厄のボスのレベル37でした」

「37!?翔琉とカゲツが苦戦するわけだ……」

「よく死ななかったな」

「なんで他人事なの!?」


あのときは27レベルだったから10レベルも差があったのか。

たしかに攻撃力や障壁が今までとはレベルが違かったもんか。


「場所は?」

「新宿にある3階建の建物です」

「どうして翔琉は知らないの?」

「ずっと戦うか寝るかしかしてないって言っただろ?」

「大変だね〜。それでまた災厄に行くんでしょ?身体がもたないよ?」


行くことが決定している……。


「はぁ…。じゃあ3日後で」

「ありがとうございます。3日後、この場所に迎えにきますのでよろしくお願いいたします」


早乙女さんがそう言うと車が止まった。

毎回この人はどういう時間感覚をしているんだ。


「ほんとにここに泊まっていいの……?」

「まぁ入ってみようぜ」

「ワンッ!」


みかが珍しく緊張している。

俺のことを盾にするようにしてホテルの中に入った。


中に入るとカゲツは周りをキョロキョロと見渡しているが暴れたりせず、みかの傍で大人しくしている。


そのまま優秀なボディガードになってほしい。

いや、もう優秀か。何かあってもみかのことを背負って逃げれるだろうしな。


「燈黒翔琉様と桜井みか様ですね。お部屋の準備をしておりますので此方にどうぞ」

「あ、はい」


いきなり話しかけられたので驚いた。


簡単な手続きをしてから部屋まで案内してもらった。


「広いな」


流石高級ホテル。

ベッドも大きいし部屋は広い。


カゲツには引き続きみかのことを守れよと言ってあるので1人で快適に過ごせる。素晴らしい!


お風呂に入っていっぱい寝よう!

数日のうちに頑張り過ぎた。

身体を休めないとな!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ