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(タイトルはまだ仮)辺境診療院の異端医 ver.2

作者:朝陽 澄
辺境の診療院で“異端医”と呼ばれていた青年・コウ。戦場で数々の死を看取ってきた冷静無比な彼は、ある日、帝都からの勅命で突然連れ去られる。
赴いた先は男子禁制の華やかな後宮――しかしそこで待っていたのは、続発する乳幼児の不可解な死と、「呪い」と騒ぐ妃たちの囁き声だった。

だがコウはそれを即座に否定する。

「これは病でも呪いでもない。殺人だ」

香も呪いも超常も一切扱わず、観察と推理だけで謎を解く。
この医師、常識外れだが――とにかく論理に強い。

王宮という密室で起きる“見えない殺意”。
それに立ち向かうのは、正義感ではなく《ただ真相を知りたいという執念》だった。

今、後宮最大の闇が、ひとりの異端医によって暴かれてゆく。
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