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いろ いろ なにいろ?  作者: 朝土玲唯
あとがき+解説(朝土玲唯)
49/49

解説 登場人物プロフィール

みなさんこんにちは。朝土玲唯です。

今回は、『いろ いろ なにいろ?』の裏設定などを含めた解説回です。この回で最終回となるので、どうか最後までお付き合いください。


!はじめに!

本編を読まずにこちらを読む方は、ネタバレを含みますのでご了承ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【プロフィール】

~~~~~~~

純浦 逸【すみうら すぐる】(20)

四月二十一日生まれ (誕生花・・・ワスレナグサ)花言葉・・・「真実の愛」「私を忘れないで」

滋賀県出身 兵庫県の大学に通う大学二年生

~~~~~

楠木 苺花【くすのき いちか】(16)

三月四日生まれ (誕生花・・・ラズベリー)花言葉・・・「愛情」「羨望」「深い後悔」

岡山県在住の高校二年生

SNS上での名前・・・ラズベリー

~~~~~

大手 茉梨【おおで まり】(23)[死亡]

五月二七日生まれ (誕生花・・・オオデマリ)花言葉・・・「華やかな恋」「約束を守って」「天国」

滋賀県出身 兵庫県の大学院へ通う大学院一回生

SNS上での名前・・・花

~~~~~

古川 茉那【ふるかわ まな】(23)

五月二七日生まれ (誕生花・・・オオデマリ)花言葉・・・「私は誓います」

滋賀県出身 

高校卒業後 兵庫県で飲食店の正社員として働く(五年目)

そこで、当時大学院生でアルバイトをしていた古川卓巳に出会う(19歳の頃から交際)

成人後、古川卓巳が現在の職についた時点で同棲を始める

~~~~~

古川 卓巳【ふるかわ たくみ】(27)

四月二十二日生まれ (誕生花・・・エゾギク)花言葉・・・「信頼」「あなたを信じているけど心配」「私の愛はあなたの愛より深い」「信じる恋」

兵庫県出身

~~~~~

張本 光太郎【はりもと こうたろう】(20)

八月四日生まれ (誕生花・・・トリトマ)花言葉・・・「恋するつらさ」「あなたを思うと胸が痛む」

好きな人がいます。

~~~~~


主要人物のプロフィールは以上です。


私は花言葉が好きなので、性格、置かれている状況、願い、どう思われているかなどから花言葉を選び、ぴったりの誕生日をしっかりと設けました。


苺花なんかは、ラズベリー(木苺)を選んでから、楠木苺花という名前を設定しました。

逸は、『逸』という漢字に、「忘れる」「失う」「見失う」「にげる」という意味があることから、この名前にしました。


それでは本編へのちょっとした解説へと移ろうと思います。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まず、この物語を書くにあたり、参考にした小説があります。

それは「アルジャーノンに花束を」「記憶喪失になったぼくが見た世界」です。


「アルジャーノンに花束を」は知的障害の主人公の視点で物語が描かれており、最初の方の文章はひらがなが多く、支離滅裂な部分が多いです。

この本を読んだとき、ちょうどこの小説を執筆中で、参考に出来るのではないかと思い、初めの方は比較的幼い口調を心がけて、ひらがなを多用して書いてあります。


ちなみに、どこからどこまでを漢字で書くか、しっかりまとめて書いているので、さっきまでひらがなだった言葉が漢字になっていることがあります。

何が漢字で何がひらがなか、初めは小学校で習う順番に則ろうかと思いましたが、やめました。

文字にして書けなくても、テレビ等でよく出てくる文字ならば、頭に浮かべることや、読むことが出来ると思い、漢字にしています。

物語を書くにあたって、出来るだけ難しい言葉は使わないようにしたのですが、表現の幅が狭くなってしまい難しかったです・・・。


また文章のこだわったところといえば、逸のパートの部分で逸が「茉梨」とは呼ばず、「マリちゃん」とだけ表現するようにしているところです。

唯一出てきたのは、手紙の中の逸が『茉梨ちゃん』と書いているところだけです。


これは、逸がマリを全く思い出せないことを示唆しています。

逸は茉梨のことを何も思い出せず物語は終わります。

マリ・・・逸の思い出したい人

茉梨・・・逸の知っている恋人

という区別がしたくて書き分けました。(表現が下手ですみません・・・)




また、記憶喪失ものに初挑戦するに当たって、記憶喪失というものをより知るために、「記憶喪失になったぼくが見た世界」という本も読ませて頂きました。


記憶喪失になった方が、一体何を感じるのか。

家族や友人、その他の方の対応はどのようなものなのか。


そういったことをリアルに考えるために、この本を読ませて頂きました。

逸の両親はこの本を読んで明確に描くことが出来ました。


ちなみに、逸はマザコンです。


『お母さんとお父さん』

という表現のときに絶対にお母さんが前に来るようにいて書きました。


子供を心配するお母さんと、正反対のお父さん。

一見お父さんが冷たいようにも見えますが、記憶喪失というものを頭から外して見てみると全くそんなことないのかなと思います。

「記憶喪失になったぼくが見た世界」という小説を読んで、逸が記憶喪失になる以前と何も変わらないままでいることが、お父さんの優しさであると思ったのでこう書くことにしました。


思っていたよりも自分に刺さり、この小説を書くためなど関係無く、読んでよかった一冊になりました。




それでは詳しい小説の内容へと入っていきたいと思います。




私が説明したいところを抜粋して書いていくので、メモだと思って読んでもらえればと思います。


まず初めに、古川卓巳についてです。


この人はどうして、病院内で茉那に会っているのに他人のフリをし続けたのか。


その答えは、「茉那への愛」「信頼」、そして、自分なりの正義です。


この作中で一二を争うほど深い愛を持っているのが、カウンセラーである古川だと思っています。

茉那のやりたいことなら否定しませんし、黙って見守ります。

逸と一緒にいる茉那を見て、自分が婚約者だと口を出すことが茉那にとって嬉しいことだと思っていないので、口を出しません。

また、仕事とプライベートを分ける人間です。それも少しおかしなほどに。

その区別は古川にとって自分を守るため、自分の正義だと思っています。


カウンセラーという職業について私は、自らの意志や思いを入れると破綻してしまう職業だと思っています。近くで寄り添っているように見せて、実は物事を俯瞰して遠いところから見ていないといけないなと感じます。


なので、婚約者である茉那を否定した逸にも優しく接します。本当は苦手でしょうがないのですが、それが彼の仕事です。

対比として、看護師の田中は、深く逸に寄り添った姿勢を見せます。

茉那と住みたいって言ったらを止める?と逸が聞いた際に、『逸が心配だから』『大切な患者さんだから心配』と答えます。


古川なら、きっと私情は挟まず、理屈的に答えると思います。


そんな彼が少し私情を挟むのが苺花です。

古川は苺花のことを気に入っています。最後の場面なんかは、白衣を着ずに苺花の部屋へ行きます。苺花にとっては何てことないことですが、古川にとっては、『白衣を着ない=プライベート』という意味を表わしています。


古川卓巳というキャラクターは、 凪良ゆう さんの「汝、星のごとく」「星を編む」の北原先生を意識して書きました。


正しくあるべきと思われているところに、変化球を入れる感じです。

北原先生が好きな私にとって、古川卓巳はとてつもなく魅力的に書けたかなと思います。

茉那と二人のシーンを書くのが特に楽しかったです。

~~~~~

次は、こた、張本光太郎についての裏設定です。

彼は恋愛感情で純浦逸が好きです。

自覚したのがいつかはわかりませんが、ずっと前から好きです。

まっすぐな愛情で、ずっと好きです。多分この物語の中で一番、恋をしているキャラクターなんじゃないかなと思っています。

~~~~~~~

最後の場面の解説も少しします。


最後、苺花が茉梨の名前を語って手紙を手書きで書き、古川に茉那に渡して欲しいと頼みます。もちろん苺花は、古川の婚約者が茉那であることを知りません。


どうして手書きで書いたのか。


それは嘘に気付いて欲しかったからです。


苺花はたくさん嘘をついてきました。(この物語のテーマは『主人公以外全員嘘つき』でした。)


苺花はその嘘に気付いて、ずっと嘘を許してほしかったのです。本当はずっと許して欲しかったのです。


嘘は本当に悪いことなのか。


この物語の大きな主軸はそこにあります。

主人公である逸をバカ正直にしたのもそのテーマを深めるためです。


嘘つきは泥棒の始まり。


茉那も、苺花も、こたも、古川も全員嘘をついています。 


みんな悪い人だったのでしょうか。悪意を持って嘘をついているのでしょうか。

みな自分含む誰かのために、嘘をついています。


逸が唯一嘘をついたのは、通りすがりの看護師に苺花の話を聞いたあと、苺花に問いただし「思い出したんですか?」と聞かれて頷く場面です。


この後、言葉の綾だという場面が私にとって大切な場面です。


言葉の綾というのは、自分を正当化する言葉に過ぎません。

この言葉、本当はとてつもなく怖い言葉なんじゃないでしょうか。

私はそう感じています。

なので、私は逸のようなまっすぐな人間を見ると、眩しくて少し目眩がします。


また、最後、茉那は苺花に対して『妹のことを教えてくれてありがとう』と書きます。嘘偽りない気持ちです。

ここで、『手紙を届けてくれてありがとう』『生きていてくれてありがとう』と書こうかなとも考えましたが、茉那の一番は妹である茉梨です。


苺花が生きていることももちろん嬉しいのでしょうけど、それよりも茉梨のことが知れた(もしも嘘だったとしても)ことが、茉那にとっての一番だと考えこのような一文にしました。


茉那というキャラクターは書くにつれてだんだん人間っぽく、深みのある人間になったかなと思います。


~~~~~~~~~~~~~~


後日書き足すかもしれませんが、解説はこのくらいで終わりにします。読みにくい文章で申し訳ありません。


この物語は三作目の作品になります。

過去作は似た系統の作品となったので、一風変わった物語に挑戦でき、とても満足しています。


四作目のプロット等ほとんど完成しているのですが、時間が作れずなかなか執筆が進んでいません。


しかし、私はいつまでも、小説と生きたいなと考えています。

一作目の時は、遺書となる作品が描けたなんて言っていました。でも、今は、その遺書をもっともっと書きたいと思っています。

私は「遺書=作品」をこれからも更新し続けていきたいです。


また文字を通して皆さんに会えますように。


長い文章になりましたがありがとうございました。


【朝土 玲唯】あさど れい

これからもがんばるぞ!


評価まだのかた、是非お待ちしております。


最後までありがとうございました!

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