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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
目指すは再開、出会いは豪快
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災難(夜)

前回のあらすじ

うちの刀はバケモンやで。




まる1日かけて家に戻った。

もうすっかり夜だ。

「おかえりなさいませ。皆さま。ただ今、お食事をご用意いたします。」

「あ、手伝いますよ。キーラさん。」

「いえ、皆さまお疲れのようですので、大丈夫です。」

なんかドッと疲れた。

てか、ディアナはキーラのことさんずけでもいいのな。

さ、とっとと食って、寝よう。




夜、皆が寝静まったころ。

おとといのことから、もしやと思っていたが…

「だからって全員来るか?」

そこには俺のベッドの前に並ぶエヴ、ディアナ、コリンナ、アンス、ルイシーナ。

「ディ、ディアナさんだけずるいです!///」

「そ、そうだ!私だって///その…」

「はぁ…お前らの気持ちは嬉しい。だが俺も事情があってお前らを遠ざけてた。だが、ショウの話を聞いて、俺を想ってくれるお前らに失礼かと思ってああしたんだ。だがよ…いっぺんに来なくても…」

「だ、だって、早く私も一緒に寝たいし///」

「い、一回だけじゃ…物足りないです!」

「おい!ディアナ、貴様はもう一回やってるんだから、妻である私に順番を譲れ!」

「ル、ルイシーナさん。あなたはまだリョウタロウさんの妻と決まったわけじゃ…」

「ゆくゆくはなるんだ!アンスはオレールがいるだろう!」

「オレールは弟ですよ!」

「あの、リョウタロウさん、私、小さいので、邪魔にならないと思いますよ?///」

「あ!コリンナ!抜け駆けはずるいぞ!」

こんなのがかれこれ20分くらい続いてる。

そろそろケリつけるか…

「ああ!もう!いい加減にしろ!だったら明日から交代で一緒に寝てやるから順番決めてこい!今日はもう解散!出て行けーーー!」


はあ…はあ…はあ…

「ワン(主人、とうとう腹をくくったのですか?)」

「ああやって衝突しなけりゃもっといいんだけどな。」

「ワフ?(では、全員お嫁にする気で?)」

「さあね。俺にその資格があるとは思えないんだけどな。」

「ワン?(資格?)」

「ほら、この家の中で俺、ロボル、ショウはもう手が汚れてるからさ。」

「ワンワン?(私もですか?手が汚れてるのは。)」

「あいつらはまだ人を殺したことがないだろ?昨日も行って大怪我で、命までは取ってないだろ?そういうこと。」

「ワフゥ…(血で、ですか…)」

「パッと見綺麗な手だが、すっかり人の血で真っ赤に染まってる。特に俺はロボルより殺してるからな。」

「ワン。(そういうことですか。)」

「果たして俺にあいつらと付き合う価値があるのか。俺にはわからんよ。」

そういうと、ロボルがベッドの中に入ってきた。

「ワンワン。(私だったら全然アリですがね。)」

「お前にはわかるのか?」

「ワフゥ?(そりゃあ、同じ女ですし?)」

「え?お前メスなの?」

「ワン?(あれ?ご存じなかったのですか?)」

「いや…その…あまりにも勇ましいので…てっきり…」

「ワ、ワフゥ…(ま、まぁ…はい。)」

「…お前明日からアンスの部屋で寝なさい。」

「ワオン!?(そんなあ!?)」

「それもあるが…明日からはどのみち1人で眠れないかな…」

「ワフゥ…(あ、はい…)」

「あー目覚めちった。ショウ誘って少し出かけてくるか。」




「それで俺はいまはたき起こされて付き合わされてるってか?」

ショウがやや不満そうにいう。

現にまだまだ夜中だ。

「少しくらい付き合えよ。ある種原因はお前なんだぞ?」

「はいはい。で?何処に向かってんの?」

「最近見つけたバーだよ。」

「酒かい!」

ショウが呆れたようにいう。

まあ、日本で言えばまだまだ未成年だからだろう。

しかしこっちじゃもう成人なのだ。それに飲む量や酒の質もしっかり制限する。酒が怖いのは日本で生きていれば嫌でもわかる。飲んでコップ二杯ほどだ。それ以降は水なんかを飲む。

そこは家から10分くらいで着くところで、店名はスロータイム。中は夜中でも冒険者が多い。

「あ!いらっしゃいませ!お好きな席どうぞ。」

看板娘が出迎えてくれる。

この店の二階はマスターと彼女の家になっている。といっても、彼女は住み込みだ。

「マスター、一番弱いの2つ頼む。あと、煮豆。」

マスターはコクッと頷き、仕事にかかる。マスターは基本喋らない。まあ、それもあって、ここに目をつけたんだが。

「しっかし、現世であんなに女縁がなかったリョウがこうもなるとはね〜。向こうの2人に教えてやりたいよ。」

「はぁ…俺ってそんな魅力あるかね〜。」

「まあ、だらしねーし、顔も二流で、性格も悪いしなあ。」

「急に悪口かよ。」

お酒をチビチビ飲みながらつたない話を続ける。

すると、マスターが、蔵に酒を取りに行った時だった。店内の一角で、騒ぎが起き始めた。

「おい、アデラちゃんよ〜こっち来て一杯付き合ってくれよ〜!」

看板娘はアデラといって、結構人気がある。

「ダメですよ。仕事中ですし。」

「そういうなって。なあ?」

面倒な酔っ払いの典型例だ。よほど酔っているのか、アデラの腕を掴み、自分の方に寄せる。

「なあ、いいじゃんかよ〜な?一杯だけさ?な?」

「ちょっ、やめてください!」

どうやらあいつは、あそこに固まってる集団の頭らしい。周りもそれを促している。

「あれなんとかした方がよくないか?」

「相変わらずの正義感だな。大したことない奴らだ。お前だけで大丈夫だろ。」

そう言って鑑定でレベルを見るが、まだ13。俺たちは俺が36、ショウは10だが、ショウは実力的には30代だ。

「はあ、行ってくる。」

そう言って席を立ち、その方へ向かう。

「おい。飲むならマナーの1つも守れ。」

「あぁん?なんだ?テメェ、こっちはお楽しみ中なんだよ。なあ?」

「嫌がってるだろうが。」

「ガキにはわからないだろうよ。」

「これだから酔ったヒキガエルは…」

「あ?やるのか?」

男が席を立つ。周りの奴らも席を立ち、拳を構える。

「はぁ、ガキはどっちなのやら。」

相手は完全にショウの挑発に乗ってしまっている。

挙句酔っているため、ショウは負けないだろう。

「チッ、ガキは黙ってベッドで寝てnぐあああああああああああああ!」

相手が拳を振り上げた瞬間、ショウは男の大事なところを思いっきり蹴り上げる。

男は膝をつき、地面にうずくまる。ショウはさらに蹴りやすい位置にきた相手の顔面を続けて蹴り抜く。

「戦うって決めたら即行動。喋ってる暇あったら一撃入れること考えろ。バカが。」

その後は周りの奴らを軽くあしらい、おまけで頭の男の腹を蹴って、俺の元に戻ってきた。

「あースッキリした。」

「さすが万年の学級委員長。」

「常識、大事。」

「フッ、アデラに惚れられたんじゃねえの?」

「んなバカな。」

そう言ってアデラに視線をやると、客の対応をしている。

「アリだな。」

と、冗談を言ってみる。

「ふざけてんの?」

「王女と薬師とエルフとドワーフと獣族とドラゴンに求婚されてる俺の目が違うとでも?」

「あっなんだろう。ものすごく説得力が…」


そんな感じで俺たちは飲みながら時間を過ごした。

次回、世の中注意すべきはひったくりだけではない。

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