作戦会議
投稿休んですいません。
1週間後にはいつものペースに戻ります。
前回のあらすじ
さらば学校、こんにちは魔王軍。
魔王
この世界にいる魔物を統べる存在。
人類の敵。
その軍が攻めて来てる。
逃げよう? 無理だって。何? 作戦会議だから城に来いだ? なんでよりによって俺達を呼ぶかね。
え?ヨームを二体倒したから?頼りになる?
フベルト、お前には偶然とか運みたいな言葉を知らないのかな?
萎えるわ〜。
「アシル将軍、状況は?」
「敵の軍勢は平原に駐屯。種類は下級のモンスターばかりだが、敵将の魔法で強化されていて非常に厄介だ。」
「魔王本人が攻めて来たわけじゃないのか…」
「そんなことがあればすでに避難を指示している。」
アシル将軍
王都軍の将軍で、中年のおっさん。この世界で騎士団と軍は別々で、それを仕切る人も違う。印象は冷静な軍曹って感じ。
「で、リョウタロウ。どうする?」
「いやいや。何故?何故俺に聞く?」
「いや、結構こういうのは得意そうだし。今まで色んな策を考えてくれたし。」
「はぁ…まぁ、考えてみるけどさ。てか、そういえば、なんで敵の軍勢の状況がそんな詳細にわかるの?斥候出すにしても帰ってくるの早くね?」
「千里眼スキルだ。私が持ってる。」
「へえー便利。」
「君にも見せた方がいいだろう。」
「出来るのか?」
「ああ、少し頭を触るぞ?目を閉じるんだ。」
そう言って、アシル将軍は俺の頭に手をかざす。
すると頭の中に映像が流れてくる。
平原に敵軍が駐屯している。兵士は皆王都の方を向いており、その後ろに1人だけ椅子にふんぞり返ってる奴がいる。きっと敵の将軍だろう。
しっかし随分軍と離れてるな〜。それだけ自信があるってことか。余裕ぶっこいてるなこいつ。
「うーん。どうすっかな〜。」
「なにか策はないのか?」
「軍はどう動くつもりさ。」
「王都の兵士と騎士、冒険者を総動員して迎え撃つつもりだ。」
「勝てんの?」
「怪しいな。敵の強化が厄介でな。相打ちまで行けるかどうか。」
「強化がなけりゃ勝てるの?」
「強化なしの個体の殲滅ならなんとかなるだろう。」
「じゃあ。大将獲りゃいいじゃん。」
「それができたら苦労しない。名前こそそこまで知られてなくても、少なくともフベルトと同格、又はそれ以上の強さだろうからな。それにその隙に王都に攻められたら大将に割いてる分の兵士がいない分簡単に陥落してしまう。」
「んーーー」
フベルトを鑑定したことあるけど結構な猛者なんだよね〜。しかもそれ以上か〜。正面戦闘は無理だろうしな〜。じゃあ不意打ち?バレるだろう〜絶対。そんな認知されないで不意打ちはキツイだろう。まぁパーティ全員+フベルトがいればなんとかなるかも知れないけど、それでもきつそうだし、先制攻撃は取りたいよな。出来ればそれでそれなりにダメージを稼ぎたいしな。近接が無理なら射撃?いや、ディアナの弓やエヴの魔法は探知範囲外から撃つには遅すぎるし威力が下がる。
んー。
近接じゃバレるが、威力がある。
遠距離じゃバレないが、威力が足りない。
どっちもどっちだな〜。
2つの利点を合わせられれば良いんだがな〜。
遠距離から近接攻撃を当てるなん…て…
「あっ」
「リョウタロウさん、なんか浮かんだんですか?」
「まぁ…ね…」
「どんな作戦なんだ?」
「成功するかはわからないぜ?」
「いや、少なくとも防衛戦よりはマシだろう。聞かせてくれ。」
「わかった。だが、自信はないぜ?なにせこういうことは管轄外だからな。」
「うむ。」
「まず、アシル将軍は軍と騎士団を使って敵軍を出来るだけ王都の壁際まで引きつけて置いてくれ。」
「だが、それでは防衛戦と変わらないんじゃないか?」
「フェリクスの言う通りだ。そのままなら防衛戦と変わらない。だが、軍と騎士団と冒険者がやるのは防衛じゃなく殲滅だ。」
「どう言うことだ?」
「冒険者は引きつけた敵軍を囲うように森に配備。」
「なるほど。包囲するわけだな?」
「そうだが、冒険者が動くのはまだ後だ。」
「?」
「敵軍が十分に引きつられたら、俺達とフベルトで敵将を叩く。簡単だろ?殺したら合図する。」
「わかった。だが、やれるのか?」
「運とみんなの頑張り次第だな。」
「わかった。君たちに賭けよう。ただ防衛するだけではつまらんからな。」
「あっ、あと、冒険者に俺の名前は出すなよ?あとが面倒だからな。」
「了解した。早速準備に取り掛かろう。」
「しかしリョウタロウ。ほんとに大丈夫なのか?」
「知らね。」
「えぇ…」
「今回の作戦の鍵はエヴとディアナだからな。」
「「え?」」
ゲームみたいに上手くいくかねこれ。




