決闘中止
前回のあらすじ
俺はドSに目覚めた!
「何だ?男の決闘に首突っ込む気か?」
「いくらなんでもやりすぎです!もうボロボロじゃないですか!」
「審判も止めないし、降参もしない。殺してもいないし。ルールに指一本も触れてないぜ?」
「あなたには情というものがないんですか!」
「ないね。」
「っ!…審判も審判です!なぜもっと前に止めなかったんですか!」
「そ、それは…。」
「どうせ金でも握らせたんだろ?こいつが合図するまで試合をとめるなって。」
実際試合前に金を握らせてる現場をちゃんと見たしね。どいつもこいつも考えることは一緒だね。
「あなたの処分は後の会議でしっかり検討させてもらいます。すいません!担架を!」
そう言って修道女は何人かのほかの修道女とブレーズを担架に乗せた。
「あなたにも後で話すことがあります。」
「へぇへぇわかりましたよ。」
そう言って最初に投げた剣を拾う。
「んじゃ俺は帰るぜ〜。またな、坊ちゃん?」
そう言ってコートから出ようとする。
「貴様ァ!」
そう言ってブレーズは担架の上から魔法を撃ってきた。
背を向けてるがもちろんわかる。
その魔法を上に飛んで避けて、持ってる剣をもう一度投げつける。投擲スキル込みで。
剣はブレーズに見事ヒット。ブレーズは気絶した。
「お前が悪いんだぜ?追い討ちなんてするから。ま、聞こえてないだろうけど。」
そして俺はコートを後にした。
「あ〜、疲れたような、スッキリしたような。」
「リョウタロウ、やりすぎだったんじゃないのか?」
フェリクスの言葉にほかの面々も頷く。ロボルは違うけど。
「今後ほかの奴らに舐められないように見せしめにしたからな。やりすぎくらいがちょうど良い。」
「でも、リョウタロウさん、途中から笑ってましたよね?」
と、コリンナ。
「ちょっと、怖かったです。」
と、ディアナ。
「割と楽しくてね〜アハハ。」
「でも、あそこでカルメンが止めてなかったらどうなってたか。」
「カミラさん、あの修道女と知り合いなんですか?」
「知り合いも何も、私とエヴリーヌとカルメンは仲良し3人組よ?」
「てことはエヴの知り合いでもあるのか。でも2人とも卒業してますよね?」
「それはあの学園の制度に理由があるんだよ。」
「学園の制度、ですか?」
「ここはね、何かしらとても優秀な成績とか実績を残せば、早く卒業できるの。」
「じゃあ、2人とも?」
「ええ、私は薬学、エヴリーヌは魔法学、カルメンは魔法学の中の治癒魔法でね。」
「じゃあなんで彼女はまだ学園に?」
「あの子、親が早くに亡くなっていてね。住むところがないから、学園の保健室で住み込みで働いてるの。」
「なるほどね〜。ん?まてよ。てことは俺たちも何か実績を残せば長ったらしくいなくても良いってこと?」
「そうなるのかな?エヴリーヌに聞いてみた方がいいかも。」
〜子鹿亭〜
「ああ、大臣たちの条件はあくまで卒業だからな。期間はあまり冒険者の仕事に支障が出ないようにこの長さになっただけだからな。」
「オーケー。一週間で終わらせる。」
「待て待て、流石に30日ほどはいてもらわなくては。」
「チッ。」
「まあ、みんななら何も言わずともそうなるだろうとは思っていたがな。」
「そういえば、お前はこれから俺たちが学園に通う間、どうしてるんだ?」
「王城で仕事だ。一応王女だしな。私としてはこっちの方が楽で良いのだが。」
そのまま帰って来なければいいのに。
「そういえばエヴリーヌ、カルメンを見たよ。相変わらず熱心にやってた。」
「そうかそうか。だが、なぜカルメンを見ることになったんだ?」
事情を説明中
「アハハハハ。リョウタロウに喧嘩を売るとはとんだ命知らずがいたものだな。」
「一応聞くが、リョウタロウがあんなことして大丈夫なのか?」
「どう考えても向こうがことの発端だろう。」
「それはそうたが、かなり酷かったぞ?」
「カルメンが付いてるなら大丈夫だ。千切れてなければなんとかなるくらいあいつの治癒魔法の才能はすごいからな。」
「ま、もしなんか仕掛けてきたら、家にロボルを差し向ければ大丈夫だろう。きっと一夜にして家族もろとも潰してくれるさ。なー?」
「ワン!(もちろんです!)」
「ほらな?」
動物会話を覚えてから、ロボルとまともに話せるようになったからな。
てか、動物と話せるってなんか不思議な感じ。
ま、この世界そのものが不思議なんだけど。
「しかし、リョウタロウの判断は間違ってはいない。なにせ貴族達に舐められては、学園生活にかなりの弊害がもたらされるからな。そういうみんなの見てる前でそれだけのものを見せられれば、ちょっかいをかける貴族はいないだろう。」
「ディアナさん。エヴリーヌさんってこんなでしたっけ?」
「いえ、リョウタロウと出会ってから、日に日に過激になってる気がする。」
にしても早期卒業の目処が立つとは、いいことだ。異世界に来てまで、勉強は嫌だしな。
あっでも魔法学はもう少しやりたい。てか、魔法を覚えたい。
ロボルに聞こうにも、難しいことだとスキルでも訳せないんだよなぁ〜。
やはりレベルが足りないんだろうな。
「まあ、みんななら学園くらいチョチョイのチョイだろう。」
「たしかにあまり長居はしたくないな。周りの視線がいたい。」
「リザードマンだもんな…。」
きっとフェリクスは俺の苦労の気持ちがわかってくれてるかもしれない。
勉強嫌い。




