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ゲー4(元)  作者: 鬼雨
ジャパニーズソウルは異世界受けする。
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失態

前回のあらすじ

王様うぜぇ。




夕方。子鹿亭にて。

「じゃあ、リョウタロウさんは止めないで帰ってきたんですか!?」

「ああ、そうだけど?」

「流石にそれはまずいんじゃないか?エヴリーヌの縁談が…」

「だから、俺たちがどうあがいても無理だと思うぞ。王様に会ってきたが、あれ人の話聞かない人間だからな。一応明日エヴリーヌの相手と会うことになったけど。」

「無理でも、何かしらしても良かったじゃないですか!」

「気持ちはわかるが、それで俺の首飛んだら本末転倒だろうが。俺たちには何もできない。奇跡が起きることを願うくらいしかな。」

そこで全員が黙った。その話以降、この日は俺たちは一言も話さなかった。




翌朝。

俺は子鹿亭を発ち、王城に行った。

謁見の間に行くと例の公爵とその息子がいた。ついでに王様とエヴリーヌも。

「はじめまして。私はエッカルト クヌート リーヌス。」

「はじめまして、イバラ リョウタロウです。この度は婚約、おめでとうございます(営業スマイル)失礼かもしれませんが、調べさせてもらいました。なんでも学問に武芸と多才だとか。」

「いえいえ、私など、まだまだ未熟者。」

学問でも武芸でも才があるのは本当だ。なんでもそれなりの有名人。その上イケメン。エヴリーヌが嫌がる理由がわからんね。

その後は2人で色々話した。うん、印象はいい奴。好青年ってこいつのことだね。学校にいたら学校の女子の8割は持ってける。

「せっかくなので、明日は私の仲間にも合わせてやろうと思うのですが、構いませんか?」

「ええ、もちろんです。構いませんか?王様。」

「いいだろう。仲間たちも婚約相手の顔を見たいだろうしな。」

「ええ、みんなに伝えておきます。それでは。」

その日はそんな感じで午前中が終わった。俺とエッカルトは割と仲良くなった。


子鹿亭にて。

「リョウタロウさん。見損ないました。」

「何が?」

「エヴに何か恨みでもあるんですか!あまりにも酷すぎます!」

「恨み?…たしかに一つ、二つ、三つ…」

「私、リョウタロウさんがそんな人だと知りませんでした!私は明日王城にはいきません!パーティからも抜けさせてもらます!」

そう言ってディアナは部屋に戻っていった。

「リョウタロウ、本気なのか?」

「何が?」

「エヴリーヌのことだ。お前は本当にそれでいいのか?」

「昨日も言ったように、奇跡でも祈るんだなとしかいえねえ。一端の冒険者が王室のいざこざに口出しできると思ってるディアナがおかしい。」

「むぅ…」

「明日、お前は来てくれよ?俺の面子が持たん。」

「あ、ああ…」

そう言ってフェリクスも部屋に戻り、俺も部屋に戻った。

するとロボルが寄って来る。

なんだその「本当?」とでも言いたげな顔は。

「お前も嫌か?」

「ワン。」

「そうだねー。」

さ、いつまでもロボルをよしよししてられない。明日も早いしね。




翌日、王城にて、俺、ロボル、フェリクスは謁見の間にいた。そこで、2人(1人と1匹)に紹介。

相変わらずエッカルトは好青年。

エヴリーヌは絶望しきってる。痩せたかな?

「では、我々はここら辺で。」

「ええ、リョウタロウさん。あなたとはよい友達になれてよかった。式には是非来てください。」

「ええ、では。(ドサッ」

「おや、何か落としましたよ。」

そう言ってエッカルトは俺の落とした本を拾う。

優しいなぁ。笑顔で拾ってくれるもんなー。でも、その笑顔もこれまでだ。

「こ、これは…」

「あぁ、それですか?今朝、散歩中に路地裏で拾ったんですよ。今世間を騒がせてる義賊の宝石なんかがあればとも思ってね。そしたら、『クヌート 第8裏帳簿』なんてものが落ちててね。中身は帳簿みたいですけど、知らん人の名前ばっかで、今日、魔法の練習用の的にでもしようかと思って。いやぁ私魔法がめっぽうダメでしてね、ハハハ」

その場の何人かが凍りつく。すると執政のディルクが口を開く。

「き、君、それ、見せてくれないか?」

「ええ、構いませんよ?クヌートってエッカルトの家の名前と一緒ですけど、エッカルトの家がそんなことはしませんでしょうし。」

「パラパラ)!これは…王様!これは元老院の賄賂の証拠です!」

「な、なんだと!?」

その場の人達が騒ぎ始める。

「君、これをどこで…」

「東のスラム街のあたりですよ?知りません?あの今噂になってる、貴族の家から金目の物を盗って路地裏に捨てるっていう義賊の話、いや、エヴリーヌがパーティから抜けるので、稼ぎが減ってしまうのでもし拾えればと思って、最近朝散歩するようになったんですよ。」

「もし、これが本物なら、クヌート家は大逆罪ですよ!」

「ルッツ公爵!どういうことだ!」

「い、いえ、私はそんなもの全く身に覚えが…き、君!本当にこれは拾ったものなのか!?」

「ええ、朝から散歩し始めたのは本当ですし、なぁ?」

「あ、ああ。リョウタロウは最近、朝散歩し始めたな。」

そんなこんなで周りは大騒ぎ。

「王様!もしこれが本物ならば、クヌート家の人間を捕えねばなりません!元老院の者たちも同罪です!」

「そうだな。だが、本物でない可能性もある。ここは、クヌート家には、一時的に謹慎してもらい、この後、家を調べることにしよう。」

「王様!」

「本物ではないのだろう?では何も問題ないはずだな。」

「え、ええ。」

「エッカルト、すまない、俺があんな物拾ったばっかりに。」

「あ、ああ。いやお前は悪くない…」

この時、エッカルトの顔から始めて笑顔が消えた。


俺たちは宿に戻っていいそうだ。この件が片付いたらもしかするとまた呼ばれるかもしれないが、俺たちは無関係として、返された。

城を出た帰り道。

「リョウタロウ。お前、こうするつもりで。」

「いや、俺は偶然あれ拾っちゃって、偶然あの場で落ちちまっただけだよ。」

「でも、お前、昨日口出しはできないと。」

「ん?ああ、あれね。俺口出しはできないと言ったけど、手出しができないとは一言も言ってないぜ?それにエヴリーヌの縁談も推進するとも言ってないだろ?」

「あっ、たしかに。って、ディアナはどうする!もう宿を発ってるかもしれんぞ?」

「自分からパーティ抜けたいって言ったんだし、ほっとけ。俺は森に行って体うごかしてくる。」

「全く、お前というやつは。」

そう言ってフェリクスは走っていった。

「さ、森行こっか、ロボル。」

「ワン!」











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