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第1話 ずっと忘れていてごめんね。

 わたしはゆうれいなの?


 ずっと忘れていてごめんね。


 ある日、とっても不思議な夢をみた。

 わたしの暮らしているまちが、『ゆうれいのまち』になってしまった夢だった。

 そのまちではみんながゆうれいだった。

 みんな『ぼんやりとしたいろんないろのあわいひかりみたいな人のかたちをしたゆうれい』ばかりだった。

 わたしはいつものように学校にいくために、そんなゆうれいのまちのなかを朝の時間にひとりぼっちで歩いていた。(ちょっとだけこわかったけど、いつも通りにしないと、学校にちこくをしてしまうからしかたなかった)

 でも、それからすこしして、バスに乗っているときに、あれ、もしかして、みんながゆうれいなんじゃなくて、『わたしがゆうれいなのかもしれない』ってそんなことをふと思った。

 みんなわたしのことにきがついている人は誰もいなかった。(声はきこえてこなかったけど、ゆうれいのひとたちはお話をしているみたいなうごきをしているひとたちもいた)

 その考えはなんだかとっても、あたっているようなきがした。

 そうか。そうだったんだ。

 わたしは『いつのまにかゆうれいになっていた』んだ。

 ぜんぜんきがつかなかった。

(きょろきょろとバスの中にいるゆうれいさんたちを見てみたけど、やっぱりわたしにきがついている人は誰もいなかった。なにかいたずらをしてみようかと思ったけど、ちょうしにのりすぎて、みつかってしまったらこわかったのでやめることにした)

 わたしにはみんながゆうれいに見えるけど、きっとみんなにはわたしのことが見えていないんだって思った。(なんだかとうめいにんげんになったみたいで、おもしろかった)

 わたしはこのままどこかに遊びにいこうかなって思ったのだけど(せっかくゆうれいになったんだから、いろんなことをしてみたかった)とりあえず、いつものように学校にいってみることにした。(学校にいかないと、あとですごくおこられるかもしれないから、とってもこわかった)

 わたしはおとなしくいすにすわったまま、バスの窓から外をみた。

 ゆうれいのまちはいつも通りに、なにもかわらないまま、とっても平和だった。

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