「尋ね人」
奥の部屋まで少し小走りで、足音を消して忍者みたいに行った。
そ〜っとのぞいてみると…
人がいる!!!
ど、泥棒!?
でも子どももいる;
じゃあやっぱアリスの嫌な予感?
「あーーーーーーーーーーーー!!!」
案の定アリスが叫び始めた。
知り合いなんだ。
きっと。
こいつら悠里たちについて何か知ってるかな?
「おーーーーーーーーーーーーーっ♪」
赤毛で俺と同じくらいのやつがアリスに反応するように叫び始めた。
やっぱ知り合いか…。
「あ〜ら、これが探してた子?まぁまぁ可愛いじゃない?」
今しゃべった人はオカマっぽい…。
「久しぶり。元気そうだね」
お、この人は一番まともそう。
「なーにが久しぶり〜よ!!わかってんのよ!ウミのことききにきたんでしょ??」
「ウミ?それって今日俺らがみたやつ??」
赤毛がアリスに首をかしげながらきく。
「違うわよ!ウミは銀髪赤目のハートレスの名前!!」
アリスが少し眉間にしわをよせ、怒ったように赤毛に少し怒鳴る。
「「「へ〜!アイツ名前もったんだ〜!!」」」
見事三人一緒に同じ台詞をはいてくれた。
なんなんだよ;こいつらは;
「そーよ!ちなみにこの私にもアリスっていう立派な名前があるんだからっ!!」
アリスが誇らしげに三人の前にどんっと足をだして言う。
僕は少し照れてしまった。
立派な名前…それ僕がつけたんだよな〜なんて思っちゃって。
「「「アリス?」」」
またまた三人一緒。
「ふっ!俺らだって名前あるんだよ!ばーかばーかっ!!」
赤毛がアリスに舌を突き出しながら勝ち誇ったように言う。
なんか幼稚だなぁ;
「名前?あんたらが?」
アリスが疑わしげにきいた。
「そ。この人、リンにつけてもらったんだ」
青髪がリン(オカマ)の方を指す。
「ふ〜ん…」
アリスが半ば興味なさそうに答えた。
「よーく聞け!!!俺の名前は焔だ!!」
「俺は怜」
焔に怜かぁ。
「あっそ」
この「あっそ」というアリスの反応でまわりの空気は雪がふったみたいに冷たく寒くなった。
「なんだよ!やる気ねーな!!」
赤毛…焔がその空気を吹き飛ばすように大きな声を発した。
「君のその名前は隣の男の子につけてもらったの?」
青髪…怜はアリスに真顔できく。
「そーよ!」
アリスがまたまた誇らしげに答えた。
「ふ〜ん…」
そんなアリスをみて怜はニヤニヤし始めた。
なんかやな奴;
「で、その名づけ親の名前は?」
怜が俺のほうをみる。
それに続いて焔とリンも。
や〜っと俺自己紹介できるんだ!
こいつらの正体謎だけど。
「え〜…俺の名前は拓斗!大木拓斗だ!」
「「オオキタクト?」」
焔と怜がはもった。
「そうそう…?」
なんか発音変だぞ?;
「ばっかね〜あんた達。オオキタクトじゃなくておおき、たくとよ!大木と拓斗は別に言うの!大木は名前の前につくやつで名字ってやつよ!」
リンがてきぱきと説明する。
「なるほど〜…そんなのあるんだ!」
怜は納得したみたいだ。
焔は…
「あ〜もう!で、結局なんて呼んだら良いんだよ!?」
わかったのかわかってないのか微妙だ。
「なんて呼んだら良いかしら?どっちがいいの?名字と名前」
リンにきかれて気付く。
ああ…なんてって別に名前でいいけど。
「拓斗ってよんでよ」
俺はにっこり笑った。
俺愛想いいなぁ〜。
「「「了解〜!」」」
三人も以外にも笑顔だった。