「能力」
俺のこの能力アリスと俺にはきいていない。
俺は一応能力だしてるから当たり前としてアリスにはなんできかないんだろう?
「アリスにはきかないの?俺の能力」
「きかないわよ。シールドはってるもん」
そんなことまでできたのか…
と感心しているうちにアイスは元どおりになり子ども達も動き始めた。
「あれっ!?さっきあたしアイスおとさなかった? 」
「え?本当だ!」
周りの子も異常に気付く。
「気のせいだったのかな…? 」
「だよ!きっと〜!でも私も落とした気してたよ〜!変なの〜! 」
そういいながら子ども達は笑い合いまた歩き始めた。
まぁ…人間ってこんなもんだよなー。
ちょっとの不思議はそんな気にもとめず気のせいだと思い込む。
それってよく考えれば認めるのが怖いってことなのかも。
「やったじゃない!大分上達してる!」
アリスは大喜びだ。
「へへ…まぁねっ」
そういう俺も嬉しい。
「そーいやアリスって何個能力もってるの?」
「さぁ…。 小さな能力もあるし…使えるんだか使えないんだかって感じの。 ちなみにさっき子どものアイス落とさせた能力はシールドよ」
「シールド!?嘘だ〜!シールドは身を守るためのものだろ!? 」
「そういう使い方がポピュラーね。アイスの前にシールドをはってアイスを飛ばしたの。そんなふうに一つの能力でいろんな使い方ができるのよ!」
こういって笑ったアリスはやっぱり誇らし気だった。
「なるほどね〜…」
でも一つの能力でって俺の能力はムリだな。
ランダムすぎて。
元からいろんな使い方してるし。
そぅ俺の能力は名づけて「奇跡をよぶ力」
そのまんまなんだけど。
本当に奇跡をよべるんだ!
さっきも時間を巻き戻してアイスを元どおりにした。
あれも本人にとっちゃ奇跡だ!
この能力は結構すごいと思わない?
俺はこの能力をつかって悠里に奇跡をおこす!
また前の悠里に戻すんだ!
この「奇跡をよぶ力」で!
必ず!