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D・H  作者: ララ
28/137

「能力」

    ○もう一つの世界○



「とうとう奴がうごいたんだってな」



暗い暗い草ばかりがぼうぼうと生えたジャングルのような場所で二人の男が話していた。



最初に話した男は青い髪の毛で一重まぶた。

年は17くらいにみえる。

嫌な笑みをうかべている。

楽しくて仕方ないといった感じだ。




「奴って・・?」


今話した男は真っ赤な赤毛。少し目つきが悪い。

年は13か14くらいにみえる。

その光のない目からは「退屈」がみえる。

この瞬間までは。




「誰か知りたい?」


青髪の男がもったいぶる。



「早く教えろよ!」


赤毛はイライラしはじめているようだ。

眉がつりあがってきている。




「銀髪赤目のハートレスさ!」


もう青髪は笑いをこらえられないといった感じだ。

もちろんそれは純粋な笑顔じゃなく邪悪な笑顔なのだけれど。




「銀髪赤目のハートレス!? マジかよ!!!」


赤毛の目に光がうまれる。

青髪の男と違い顔には純粋な笑顔がうかんだ。

それも満面の。





「マジだよ〜♪ 俺らもいっちゃう?」


青髪の男はもう行く気満々だ。



「決まってんだろ!!! 行く!」


赤毛はもはや全身が輝いている。

なんていうかオーラがあふれているといった感じ。

新しいおもちゃが手に入るときの子どもにも似ていた。




「じゃあ早速ワープだ☆」


青髪の顔がどんどん無邪気なものにかわっていく。



「ちょっとまてよ…。俺とお前どっちもワープ使えねぇじゃんか!!!」


赤毛の顔がだんだんゆがんでいく。

どうやらこの赤毛は短気らしい。



「あら〜…。そーいやそーだね!」


赤毛に対して青髪はのんきそうだ。

ワープができなくてもへらへらしている。




「そーだねじゃねーよ!!! 馬鹿!!!」


赤毛はすっかり腹を立てたらしくむくれた顔をして青髪から顔をそらした。

その姿はわがままな子どもそのままだ。





「ほらほら怒んないで! ワープできるやつを探せばいいだけじゃん!」


青髪が赤毛の顔の前に顔をひょっこりだしてにこっと笑った。

今度は純粋な笑顔で。



「〜〜〜っ! 早く言えよ!」




赤毛が先頭に立ち青髪がその後をついていく。



「あてはあるんだろーな!?」


赤毛が後ろを振り返り青髪をみる。



「あるある☆ 心配すんなってー!」



フと青髪は空を見た。


空にはぽっかり月が浮かんでいた。


真っ赤な月が。



ただぽっかりと


闇の世界を照らす。



唯一の光。



青髪は思った。



こんな世界の中で俺にとっての光はお前だよ。



だからお前がしたいことはなんだって手伝うさ。



まあ・・こんなことをわざわざ口にはださないわけだけど。

キザだしね。



人の狭い狭い世界はこうしてまわりの人と環境で構成されていくんだなー。

銀髪は自分どころかみんなの世界を壊そうとしている。

楽しそうじゃないか。



そんなことを思いながら青髪は赤毛のすぐあとを歩く。

道を示しながら。



そして二人は暗闇の中へ消えていった。



久しぶりの更新です^^;

毎回見てくださってる方がいたら本当にありがとうございます!

学校が始まると中々更新できなくて;;

続きが早く読みたいって方がもしいらしたら、私の作者紹介のところへいって、下のHOMEおすと私のHPにつながってますので是非来て下さい☆そっちでは「D・H」先進んでます。もし見たい方がいればの話ですが…笑


それではここまで読んでくださりありがとうございましたww

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