三日前
外に出ると意外と寒くて…待ってるウミのことが心配になったから少し走った。
母さんと父さんは僕の能力で眠らしてきた。
今頃夢の中…。
少し泣けたけどやっぱり我慢して…少し上を向きながら空き地へ走った。
空き地に行くとウミは眠そうに空き地の隅に座っていた。
「ウミ!ごめん!」
ウミの元へ走っていくとウミは少し笑って「いいよ」といった。
少し前までなら信じられないよ。
ウミがこんな反応示すなんてさ。
「さて、いこうか」
ウミが立ち上がる。
僕はウミにつかまった。
ワープする瞬間ウミがポソッと僕につぶやいた。
「ごめんね」って。
それがどんな意味を表すのか僕はわからなくて…。
だけどきこうとしたらワープが始まったからむこうについてから聞こうと思った。
「ごめんね」って一体なんのことだろ?
少し予想はできるけど。
兄ちゃんのことのような気がする。
ちがうかな?
皆きっといろいろ悩んでるんだろうな…。
3日後には…世界を…自分をかけた戦いが始まるんだから。
アリス達のいるところ付近に着いた。
だけど僕はアリス達のところにまだ行こうとしなかった。
アリスたちの所へいこうとするウミを引き止める。
「ウミまって」
ウミがこっちをむき足を止める。
「何?」
僕はウミの元へ少し近づいた。
「さっきごめんねっていったでしょ?あれ…何?」
ウミは少し悲しそうな顔をした。
「そのままの意味だよ…。僕が悠里を悠太と…拓斗から奪ったんだ」
そんなの違うって僕は思った。
ウミはまだ気にしてたんだ。
悪いのはウミだけじゃないのに…。
「悪いのはウミだけじゃないよ。アリスもいってたじゃない。運が悪かったって。タイミングだよ。それからあと悪いのは…ついていった兄ちゃんだ…」
兄ちゃんも悪い。
そういうのは少しつらかった。
それを聞くウミも少しつらかったみたいで…
ウミは複雑な顔をした。
「ウミ…そんな顔しないでよ!悪いって思うなら一緒に世界を絶対絶対守ろうよ!!そして兄ちゃんを連れ戻すの!ね?」
いってたらちょっと目頭が熱くなってきた。
今さらなんか心細くなったりして…。
「…そうだね」
ウミは微笑んで僕の頭を少し撫でた。
「いこうか」
ウミがアリスたちがいる方角へ向きをかえる。
「うん!」
後ろからウミをどーんっておしてやった。
ウミもおしかえしてきた。
ふざけあってるうちに心細さもとれてきて…。
なんかすごく頑張れる気がした。
さーて頑張るぞー!!!
兄ちゃん覚悟しててね!
絶対兄ちゃんには負けない。
連れ戻すから!!
何があっても…
絶対に!!!
アリスたちのとこへ戻ると拓斗とリンはもう戻っていた。
ちなみに拓兄はアリスに迎えに来てもらっていた。
リンはすごくすがすがしい顔をしていた。
アレックスに会えたみたい。
拓兄もすがすがしい顔をしてたけどリンほどじゃない。
それに目が少し赤かった。
その気持ちすごく分かる。
こういうのもなんだけどこっちの世界で育った僕らには守るものと大事なものが多いんだ。
失うことになれてない僕達は失うのがすごく怖い。
兄ちゃんはそういう風に思わなかったのかな?
あぁ…早く連れ戻したいよ。
皆の様子をみてみると焔は少しテンションが高い気がした。
多分明日拓兄のお母さんに会うから緊張っていうか…そんなかんじなんだと思う。
焔は拓兄のお母さんと会ってまだ数日だけどずいぶんなついてるみたいだった。
だから明日楽しみだけど切ないんだろうな。
だって世界を守ってもきっと焔はもう拓兄のお母さんにそんなあえなくなると思うから。
だって焔がこっちの世界で暮らすのはほとんど無理だと思うしむこうの世界に帰ったらそんなに頻繁にこっちの世界にこれなくなるだろうし。
そういえば向こうの世界はどうなるんだろう?
兄ちゃん達は向こうの世界は滅ぼさないのかな?
もし向こうの世界を滅ぼすとしてもこっちの世界を滅ぼしたあとなんだろうな。
その時皆は向こうの世界を守るのかな?
だけど皆は向こうの世界を好きではないから…。
僕はどうしよう?
皆は…。
…まずはこっちの世界だよね。
うん。
集中しなきゃ!
こっちを守るのは僕達だけなんだから!
なかなか更新遅いララです(><;)
いつも見てくださってる方、今見てくださった方皆さんありがとうございます(^^)
更新が遅いですがこれからもみて下さると嬉しいです。
感想も頂ければ嬉しいです。よろしくお願いします。