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EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season6 ― 氷の輪郭 ―  作者: 柊梟環
EVOLVE〜エヴォルブ〜Season6 ― 氷の輪郭 ―
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第11章 朝の光 ― 変わりはじめる心 ―

変化は、

劇的なものではない。

翌朝。


まだ人の少ないオフィス街。


ビルの谷間に差し込む朝日が、窓の向こうのガラスをゆっくりと染めていく。


青葉(あおば)澪(みお)は、いつもと同じ時間に出社していた。


でも、今日の足取りはどこか軽い。


「……不思議ね。」


エントランスのドアをくぐりながら、自分でも気づかぬほど穏やかな声が漏れた。


エレベーターの鏡に映る自分の表情――


目元がほんの少しやわらかい。


それだけで、世界の色が変わったように感じる。


オフィスに入ると、香ばしいコーヒーの香りがふわりと広がった。


昨日と同じ豆、同じカップ。

けれど味は、なぜか少しやさしい。


澪(みお)は小さく笑った。


「……私、変わりはじめてるのかもね。」


外のガラス越しに、朝日がまっすぐ差し込む。


その光は、まるで澪(みお)の中の“境界”をそっと照らしていた。

ほんの少し、

世界の色が変わるだけでいい。

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