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無償の愛に彩りを  作者: 紫ヶ丘
13/13

これまでの主な登場人物&お知らせ

☆はゲーム内での攻略対象。

レイアス・ランク


五歳。

愛称はレイ。

ランク伯爵家の三男。

無の単属性。

銀髪に灰色の瞳。

第一王子シルヴァルド・リンクスとの婚約が内定したがまだ知らされていない。

中程度の王家の護りが与えられた。

同年代の子らよりも小柄な事を少し気にしている。

基本マイペース。

好きな食べ物は卵かけご飯。

苦手な食べ物は固いパン。


無の単属性の者は総じて魔力耐性が極めて低く出産時に何の対策も取っていなければ産後すぐに死んでしまう為に他の単属性よりも更に数が少ない。

妊娠時に胎児の大まかな属性がわかるので対策を取ることは可能だが育て上げるのは金銭的にも環境的にも難しい。

その結果、大半が貴族の出になった。

無の単属性の者は王族に重用されるがその理由を知るものは少ない。





☆シルヴァルド・リンクス


五歳。

愛称はシルヴァ。

リンクス王国第一王子。

光・水・無属性。

金髪に青緑の瞳。

母は正妃。

レイアス・ランクとの婚約が内定したがまだ知らされていない。

周囲からの期待に答えるべく日夜励んでいる。

最近少し疲れやすいのが悩みだったがレイの一輪挿しを枕元に置くようになってから改善した。

父であるリンクス国王から内密に国王の指輪を譲り受けている。

大人びているせいか甘えるのが苦手。

好きな食べ物はミルクレープ。

苦手な食べ物は生魚。


第二王子のエルヴァルトとは母親同士の仲が良くない為あまり接点がない。

レイアスとの婚約が内定したことで第二王子派の動きは沈静化した。





☆クラフィス・マキノ


五歳。

愛称はクラフ。

マキノ侯爵家の嫡男。

火・風・無属性。

赤髪に茶色の瞳。

将来は父親のような騎士になりたいと思っている。

魔法の授業が眠くて仕方ないのが悩み。

面倒見がよく友人も多いが本人が友人と思っているのはごく僅か。

好きな食べ物は美味しいもの。

苦手な食べ物は美味しくないもの。


前・現当主と武官だが実は代々文官の家系。

叔母が文官として働いている。





☆ティーノ・バドゥ


五歳。

愛称はティノ。

バドゥ伯爵家の嫡男。

水・闇・無属性。

黒髪に水色の瞳。

将来は大魔法使いになりたいと思っている。

主にクラフを見返すために日々馬術に励んでいるが筋肉痛に勝てないのが悩み。

最近再び魔法の基礎から学び直している。

言葉はきつめだが性根は優しく傷つきやすい。

好きな食べ物ははちみつプリン。

苦手な食べ物は不味いもの。


十六歳と十三歳の姉がいるせいか女性を見る目が厳しく期待も薄い。

母親譲りの豊富な魔力があり日常的に魔法を使うためレイアスの誕生日パーティーに出席させるかどうか最後まで父親を悩ませた。

誕生日の件以降魔法を気軽に使わなくなった。





レオナルド・ランク


四十一歳。

ランク伯爵家当主。

無・風属性。

銀髪に青灰色の瞳。

二十歳の時に結婚し三十歳で病床の父を気遣い当主を継いだ。

母とは三歳で父とは三十二歳で死別。

一人っ子なので子沢山で嬉しい。

子煩悩で我が子は皆天才だと思っているがあながち間違っていない。

メイン属性が無という珍しい体質。

申し訳程度の風属性が有ったため魔力耐性はやや低いくらいで済んだが幼少時は虚弱体質だった。

体内の魔力が安定するにつれ体も丈夫になったが過保護に育てられ過ぎた反動か学園生活は些かやんちゃなものとなり変人アーチの懐刀という二つ名を貰うことになった。

最近というより日常的な悩みはトルク父娘関連。

アーチ侯爵からのとある情報の裏付けのため内密に調べていたが手が足りず、また蜥蜴の尻尾切りをさせないために従業員を巻き込んで領地を越えた調査を開始した。

好きな食べ物は味噌汁。

苦手な食べ物は特にないがあえて言うなら苦手な人と食べる料理全般。





レアーノ・ランク


十六歳。

ランク伯爵家の嫡男。

火・無・光属性。

赤みの強い金髪に灰色の瞳。

武芸に秀でており現騎士団長からもスカウトされているが本人にまるでその気がない。

頭が悪いわけではなくむしろ良いはずなのだが興味のないものにはとことん無関心な為学園の成績はあまり芳しくない。

交遊関係が広く誰とでも分け隔てなく接するため学園内外問わず人気が高い。

最上級生達からの強すぎるアプローチが増えたが全て体よくスルーしている。

最近の悩みは話し合おうと母の自室を訪ねた際に机にリンクス国王の側妃の蝋印が押された手紙があり、それを指摘した途端に燃やされとぼけられ追い返されて話し合いが先送りになってしまっている事。

好きな食べ物はおにぎり。

苦手な食べ物は格式張った場所で食べる料理。





ルノア・ランク


十一歳。

ランク伯爵家の次男。

土・無・風属性。

銀髪に青灰色の瞳。

当主を支え家族を守るべくマルユを手本に日々励んでいる。

両親にはない土属性はランク家先代当主から引き継いだもの。

母とは馬が合わないと思っている。

空間把握能力に長けており異変にいち早く気づく事も多い。

父親譲りの速足とマルユによる英才教育のお陰で母のおいたを未然に防いだことも少なくない。

同い年の婚約者との仲は良く辺境伯とも文を交わす仲。

レアーノの予想通りトルク侯爵からの手紙攻撃─一度くらい屋敷に来い、もっとワシを敬え、ランク家の情報を寄越せ、養子になれ等々があったが纏めて父親に見せた後連名で返事をしたらそれ以降は来なくなった。

最近の悩みは母が猫なで声でいかにトルク侯爵家が素晴らしいかを延々語ってきた際にそのあまりにもお粗末な自慢話につい吹き出してしまい母を逆上させてジョンの仕事を増やしてしまった事。

好きな食べ物はシチュー。

苦手な食べ物は信用できない人が作った料理。





ルーティア・サイハ


二十歳。

ランク伯爵家の長女。

火・無属性。

銀髪に緑灰の瞳。

学園に臨時教員として働いていたサイハ伯爵家の嫡男に一目惚れして母親譲りの情熱と父親譲りの行動力で正々堂々と口説き落とした。

サイハ伯爵からはその心意気を買われ夫人からは奥手な息子にお似合いだと喜ばれて可愛がられている。

母からわざわざトルク侯爵家と仲が悪い家に嫁ぐなんてとねちねち反対されたがその基盤の大きさを話すとあっさり賛成に回ったため首尾良く結婚までこぎ着けた。

一歳の男の子の母。

レイアスの誕生日パーティーで母からある頼みをされたがあっさりと断って父親に内密に報告した。

最近の悩みは我が子のやんちゃっぷりが止まらない事。

好きな食べ物は甘いもの全般。

苦手な食べ物はお餅。





ルーシェ・ランク


四十歳。

ランク伯爵夫人。

火の単属性。

赤みの強い金髪に緑の瞳。

お金大好き権力大好き。

無の単属性の子を手にするために父親とタッグを組んで次々にライバルを蹴落とし引きずり下ろしてランク伯爵夫人の座を手に入れた苛烈な性格。

ようやっと産まれた無の単属性の我が子を自分好みに育てようとしたが想像以上の耐性の脆さと自身のもつ火属性との相性の悪さで子育てには参加できずイライラMAX。

シルヴァルド殿下との婚約を大々的に広めるため約定書を破棄できないか企んでいる。

色々と後ろ暗い事をしている?

好きな食べ物は高くて美味しいもの。

嫌いな食べ物は安くて不味いもの。


ルーシェがルノアを邪険にする理由は逆恨み。

妊娠時に土属性と分かり心当たりがあったのかはさておき全員が自分の浮気を疑っているから産まないと大騒ぎして周囲を困らせ、出産時もトルク侯爵家所縁の産婆さんでなければ産まないと大騒ぎして破水し予定日よりも一月ほど早くの出産となって皆を慌てさせ、出産直後も産声すら上げていないルノアを産婆さんから奪い取り無理やり瞳の色を確認しようとしてマルユ達に押さえ付けられた事を根に持っている。

先代当主の確かな裏づけによりコレが最初の目こぼしとなったのも恨む理由かもしれない。





ルーサー・トルク


トルク侯爵家当主。

六十三歳。

火・光・無属性。

茶金髪に緑の瞳。

小柄だが声も身ぶり手振りも大きい。

お金大好き権力大好き。

娘をレオナルドと結婚させるためありとあらゆる手を使った。

色々と後ろ暗い事をしている。

不本意な状況を打開するために約定書の破棄を企んでいる。

好きな食べ物は豪華な料理。

嫌いな食べ物は安くてみすぼらしい料理。


レイアスの事を覇気がなく引っ込み思案で人から指図されなければ何もできない子だと触れ回り意のままに操ろうとしたがあえなく失敗。

周りの人間は自分が飛躍するための踏み台と考えている。





リトヴァルド・リンクス


二十五歳。

リンクス王国国王。

光・水・風属性。

金髪に緑の瞳。

三年前王位を継いだ。

指にはめている指輪は国王の指輪の姉妹品。

いつもは幻術で国王の指輪に見せている。

レイアスが誕生してからずっとその動向に注視し接点を持とうとしたがランク伯爵に悉くスルーされ手をこまねいていた。

一部の貴族に不穏な動きありとの事で珍しく王様パワーを使ってアーチ侯爵からレアーノの読書感想文の情報をもぎ取りレイアスの誕生日パーティーの招待状を手に入れた。

レイアスをシルヴァルドの正式な婚約者にと申し込もうとしたが抜き身の剣のようなランク伯爵の微笑みに渋々内定のみで引き下がった。

他の候補者が出てこようと手放してなるものかと魔力酔いで倒れたレイアスに独断で王家の護りを与える事で内定破棄が出来ないよう楔を刺した。

最近一番の悩みがレイアスの一輪挿しのお陰で改善されたが妃達の不仲は相変わらず。

好きな食べ物は唐揚げ。

苦手な食べ物は見た目や匂いが悪いもの。





グレイス・マキノ


二十五歳。

マキノ侯爵家当主。

風・土・光・無属性。

赤髪に橙色の瞳。

十三歳で父を亡くし家督を継いだ。

表と裏の仕事を持つ。

信頼できる相手が欲しくてレアーノを騎士団に勧誘しているが全く話を聞いて貰えなくてどうしたら良いか息子に相談している。

リトヴァルド国王は同級生で親友。

最近息子の割り切り具合が先代にそっくりでもう少し悩んでも良いんだよと言うか言うまいか悩んでいる。

好きな食べ物は肉類全般。

苦手な食べ物は高くて量が少ない料理。





ディセ・バドゥ


三十九歳。

バドゥ伯爵家当主。

闇・水・無属性。

黒髪に青の瞳。

両親共に健在だが隠居生活がしたいと言われ六年前に家督を継いだ。

天才肌で何事も器用にこなす。

一見人畜無害に見えるが不必要に見下すと徹底的に鼻っ柱をへし折られるので注意が必要。

アーチ侯爵とランク伯爵に憧れており密かにレアーノとフォードが娘達と結婚してくれないかなと思っている。

最近陰口がやり手のバドゥではなく腹黒バドゥになりつつあるのが悩みといえば悩み。

好きな食べ物はランク家のシチュー。

苦手な食べ物は今のところフレンチトースト。





フォーゲル・アーチ


四十一歳。

アーチ侯爵家当主。

風・水・闇・無属性。

白金髪に紫の瞳。

三年前突如隠居生活を満喫している先代バドゥ伯爵達が羨ましいと書き置きを残して両親が逃走し強引に家督を譲られた。

二十歳、十七歳、十四歳の息子がいる。

最近当主も厭きてきたし自由に生きたいから下の子が成人したら嫡男に家督を譲ろうと考えている。

持ち前の好奇心と頭脳であらゆる分野に知悉しており自然と情報が手元に集まってくる。

最近の悩みは友人と呼べる存在が一人しかいないことが息子達にバレて変な気遣われ方をされる事。

居ないのではなく作らないだけだと言っても信じてもらえない。

好きな食べ物は味噌汁。

苦手な食べ物は一人で食べる料理。





☆フォード・アーチ


十七歳。

アーチ侯爵家の次男。

風・闇属性。

茶髪に紫の瞳。

父を尊敬している。

良くも悪くも欲望に忠実。

学園では面白い人間模様が見れそうなので教師を目指している。

最近の兄弟共通の悩みは屋敷に友人を呼ぶと父親を傷つけるか否かの答えが出ないこと。

好きな食べ物は祖父母が作った野菜。

苦手な食べ物は母の焼き菓子。



▲▲



以下略式。



エルヴァルト・リンクス


リンクス王国第二王子。

母の期待を一身に背負う。



マルユ


ランク家の執事。

裏に表に日夜奔走している。



ケイト


ランク家の料理長。

料理の腕前は一流。



ローゼ


ランク家のメイド長。

仕事の鬼。



ジョン


ランク家所有の騎士団の長。

庭いじりが生き甲斐。

†お知らせ†

お読みいただきありがとうございました。

この話でレイアス五歳編は終わりです。

さてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんがこの『無償の愛に彩りを』はボーイズラブではありません。

あくまで保険としてタグに入れているだけです。

ご期待されていた方がもしいらっしゃいましたら本当に申し訳ありません。

また現在異世界恋愛ジャンルになっていますがメインは友情です。

レイアス視点での甘い恋模様は恐らく出てきません。

ジャンル詐欺だとしたらすみません。

いつの間にかブックマーク数が二十件を超えていたのでお知らせさせていただきました。


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