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ニチジョウ的ゴースト

世の中に生きている限り

バグに出会う

それは時として

常識では考えられないものとして

人類の目に映るだろう

2015年

あの日を境まで



私は一人動画を見ていた

エロ動画である

しかし

だからといって特に行動に移すわけでもなく

ただ、見ていた

場所は、実家の二階であり

窓という窓は閉め切り

この夏という

異常気象で

蒸された屋根裏に近いこの場所は

一種の

サウナ状態と化していた

その場所で私は

ただ横になりながら

そんな物を

pitaで、眺めているのである

ちなみに

著作権違法動画である

私は一通り

気まぐれに目を通した後

またごろりとねがえりを打った

最近熱中していた

アマガエルが鳴くときにを

ようやく300時間を費やして読破したが

どうも間延び間が否めない

しかし

時間つぶしには

もってこいの重宝品であることには、変わりなく

大体

買っている時点で

もう良いわけは聞かないのである

果たしてどれほど前に買っただろうか

そんなことを思っていると

横の携帯がなる

と言ってもだ

この携帯で、通話は不可能

メールも同じくだ

ただ、ゲームや、検索のみに使うものと化していた

私はすぐにその携帯の電源を入れると

ゲームアプリを起動した

イベントが起きると

バイブレーションと、「コチラ」のテーマソングが流れるようになっているのだ

私は、すぐにそれが、経験値モンスターの発生を示すものだと知り

すぐに携帯を閉じた

正直

そんなことをする気力はない

もう大体の経験値はあげて

これ以上

わざわざ速急にレベルをあげるモンスターもいないのだ

しかしながら

こんなものを見ていると

自分は一体なにをしているのか

こんな事をしている暇があったら

どんなものでも良い

バイトすれば

それだけお金が入るというのに

なんて事を考えるが

この世に救世主はいない

だから私は

こんな作られた、架空のイベントにその人生を浪費するのであろう


「お昼よー」

たぶんそんな声が

私の人生最後に聞いた

平穏な言葉だろうと

後になって思った


「①」(まるイ血)


私がこの世で不思議な体験をしたとすれば

それは数が非常に少ない

それ故に

子どものころから

人より少しぐらい足が速くても

市内でいつも一位でも

オリンピック選手になどならないだろうと

子供の頃から思っていた

いや、今思えば

競うのも嫌だったが

それ以上に

疲れるのが嫌だったのだろう

そんな私は

次第に

いつも一位になるプレッシャーから逃げたくなった

そしていつの間にか

すべてから逃げ出していったのだろう

でもそんなことは今の話とはまったく関係がない

たぶん無い

今から話すことは

そんな現実主義であり

夢を夢見る人間が

可哀想だと思うような

そんな私が

この人生のなかで

明らかにおかしなものを見たという数少ない記憶なのであるが

その一つに

私は、その日


なぜ私がこんな事を話さなければならなくなったかと言えば

それは、私が迷子になったからだ

私は反引きこもりというか

プーである

なにもしていない

ただ生きているだけ

ただ金を浪費しているだけ

ただ、いつの間にか

夢に夢見てしまって

ちょっとした挫絶に

すぐさまこの世の終わりを感じるような

そんな根性のない人間である

そんな根性のない人間であるが

私は田舎から

東京の地に夜行バスをのって

さらには

そこから電車に乗って

川砂集会に来ていた

川砂集会とは

主に、寄生植物を中心とした

植物愛好団体であり

年12回

東京のこの地で

集会を開いている

ちなみに今日は

「第360回」の、切りの良い集会日であり

一年に一回

こう言うときの集会は

決まって豪華になる

何でも今回

「ヒドラ」が、展示品として持ち込まれるとかで

早くも、その道の掲示板では

その事について

熱い議論がなされていた

私がこの会場に

行こうと決めたのも

そう言う理由も一端にはあった

しかし、ながら

やはり目当ては

そこで販売される

世界中の

奇々怪々

世にも不思議で

普通に買えば

送料併せて

馬鹿だかいものが

ここでは、大きな株で

普通なら子株ぐらいの値段で販売される

まさに、夢の即売会である

しかしながら

交通費を考えると

そこまでは言っては居られないのであるが

しかし、それは夢である

私はそう思ったのが

前々からなんとなしに

行こう、行こう

と考えていたのだが

あの「ヒドラ」が、展示されるの一言で

どうせならと電タックスの一眼カメラの試し撮りもかねて

私を決意させたのであった


だが、だがなのだ

しかし、

しかしながらなのだ

私は迷ってしまった

途中まで

携帯電話の

GPS機能を使い

無事目的地に着けると思った

のであるが

しかしながら

今更ながらにおもうと

GPSが、どうして使えていたのかという事だ

ネットはWAIWAIが、あれば使えるが

よくよく考えてみれば

それがないのであれば無理な代物である

「・・なにやってんだ」

私は見知らぬ路地裏で

ただただ時間が過ぎるのを

これほどまでに苛ついたことがないほど

苛つきながら

やるせなく

歩いていた

場所はわかっている

「川砂会館」だ

しかし

果たしてこの地で

どれほどの人がその名前を知っているのだろう

それなら警察にでも聞けば

「・・・・・」

正直それは嫌だ

・・・・・別段いやがる理由もないが

道順を聞いても

覚えられないからだ

それに今のところ見つからない

これ幸いと

誰か一般市民はと

歩いていた

そんなとき

私はとある店を見つけた

その店は

木造づくりであるが

いつ崩れてもおかしくないようで

中には

がらくたか

またはそれに準ずるものが所狭しと押し込まれており

もはや、倉庫か

ただのゴミ袋の中だとさえ言える

「・・・・」

私の中の

脳内コンピューターが

どういう結果をどういう手順を踏んで

どういう統計で導き出したかは、知らないが

私はそのとき思った

「これだ」と

聞かないで欲しい

なぜと言われても

私が店内にはいると

良く外からでは見えなかったが

間、間に

物凄い数の

ブラウン管テレビがあった

正直

骨董品とも言えるこんなものは

きっと

捨てられずに置きっぱなしなのではないだろうかと

思わせる

「あのーすいません」

私はそのときになって

半分閉まった状態で

戸だけ僅かに開いた

反シャーッターの店に、

入るべきではなかったのではないか

そんなことが頭をよぎるが

そのまま過ぎ去り

その予感は

見事に

ゴールを果たしていた

「何ですか、おじょうさん」

私は声のした方を見た

そこには、怒りっぽい空気と

暗い店内

その廊下とも言えないような

通路の所に

男が居た

それは、古くさい蝶ネクタイ

黒いスーツを着た老人であり

腕にはステッキをささげていた

「あ・・あのすいません」

老人は、挙動不審な私のことなど

大して目にも留めず

あらぬ方向を見ながら

考え深げに

「あなた、ブラウン管欲しい」と

首を傾げながら

こちらを向いて聞いてきたのである


「それじゃあ、このアンケートに答えたら、近くまで車で送るよ照河さん」

老人は私の名前を聞き

それを小さなメモ帳に書くとそう言った

「あなたは、幽霊を信じてますか」

老人はそう言って

メモ帳に目を落としている

「・・・少し気になりますが、実際は信じていないと思います」

「そうですか・・・それじゃあ、不思議な体験をしたことは」

「・・・すいません、これはどういうアンケートなんでしょうか」

「すいませんね、友達が記者をやってまして、それでお客さんに、良ければ聞いてくれと・・・なんでも、現代の迷信、みたいなことだと聞いたのですが・・くわしくはねぇー」

「そうですか」

何か私はそのとき

嘘くさいものを感じたが

どうして嘘を付くのか

それに

それほどの内容には思えなかった

「それで・・ある・・そう言うことは」

「・・昔」

そこで最初の話になるわけである


「そう言えば」

老人が一気に近くによる

「あるんですね」

私はそれを他所なりともはなして

「ええ・・・嘘かも知れませんけど」

「いいえ、話してください」

「そうですか・・・これを話しても良いのですけど・・なにぶん昔なので」

「・・・昔ですか・・・ええ、お願い致します」

私はかしこまれてもと思ったが

しかし

最近怖い話のコピペばかり見て回ったせいか

どうもその事が頭にすぐに浮かんだのだ

そう、今日も、バスの中でまでそんな夢を見たのだ

「昔なんです、たぶん幼稚園か

それ以前」

「ほうほう」

「私は居間で、子供番組を見ていたんです」

「それはちなみに」

「バクバクさんだったと」

「・・・・あの早食い番組ですか」

「ええ、国営放送なのに、変わったものだったので覚えています

たぶんあれだったと」

「まあ、国営と言うよりも、あれ、子供番組という時点でいささかおかしかったんですよね」

「まあ、たぶんそれだと思うんですが、いささか」

「・・まあ、昔の記憶などそう言うものです、私も、死んだ母親の顔は

写真を見ないと、もう思い出せなくなっています」

「・・はあ」

「まあ、それで」

「ええ、それを見ていたら、突然砂嵐が起こったんです」

「ノイズですか・・ちなみにどこにお住まいで」

「・・日本ですか」

「それは失敬・・千葉とかでは」

「テレビです」

「すいません・・」

「・・それで見たら・・・たくさんのものがうごめいていたんです

よく見たら手で・・・私ただそれを見てなんと言ったらいいか分からなくて・・それでそのすぐ後に、母親に呼ばれて、テレビを消してお勝手かどこかに行ったんです・・・それだけなんですけど」

「ちなみにそのテレビはいまどこに」

「さあ、家を壊すときに、一緒に」

「建て替えたんですか」

「ええ・・三年くらい前に・・」

「そうですか・・ありがとうございます・・・それで、川砂会館・・行きます」

「ええ、お願いいたします」

「私知らない人ですよ」

「・・・・・嫌ならいいのですけど」

「いえ・・それではいきますか」

そう言って彼は、私を連れて

店の横の細い路地向かった

しかし

もはやそこは人が通るためというよりかは

植物が

横から上から垂れ下がり

その狭さは、もはや横歩きしかあり得ないほどであり

第一、行き止まり何じゃないかという

道ではない隙間のような場所だ

そこを老人は歩いた

私も仕方なしに歩く

「・・ここだ」

老人は言った

果たしてこんなところに車が

しかし

それは違った

細い路地から急に開けたそこは

少しばかりでかいくらいの公民館であり

そしてその横に看板があり

「川砂会館」と記されていた

「あれ」

「・・ここでいいんじゃろ」

「良いですけど」

「まあ、それじゃあ」

「ちょっと待ってください」

「お礼なら・・」

「いや、これくらいすぐなら」

「まあまあ、若いときは、いそがわまわれだ」

「・・・・それで、あのアンケートは本当だったんですか」

「はあああはあ・・本当ほんと」

どこの世界に

これほど信用なら無い本当があるのだろうか

私はとりあえず

礼だけして館内に入ったのであった


「・・・あの・・・知らなかったんですけど・・あなた・・・あなたがあの」

「うん・・何々」

「いや、おじいさんが、あのヒドラを育てて」

「いやいや・・あれは友達が育てた奴を持って行ってくれと言われただけだよ」

「そうなんですか」

「・・まあ、どうだい、もう宴もたけなわだし、バス乗り場まで送ろうか」

「・・それは有り難いですが」

私のよう手には

五万円ほど買った

奇種怪種の面々が詰め込まれた

紙ぶくろが握られていた

正直

これで、電車でもまれたくはない

植物のダメージを考えれば

そう思える

「お願いできますか」

「ええ、ええ、お気になさらず」

そう、今考えれば、ただよりたかいものなど無かったのだ

物事を

その場のノリで過ごすべきではなく

そこは一歩下がって分析すべきだったのだ

この老人が

どうしてここまで私にかまったのか

どうしてあんな質問をしたのか

そう考えれば

怪しむべき所は

多重に存在していたように思われる

私たちは

すっかり暗くなった

都会を走っていた

おじいさんの車は

黒と緑の

奇抜なものであったが

どうも高級感が匂うせいで

それは逆にとかいのけいそうに、紛れているように思えた

「・・・おじいさんはあそこでなにを売っていたんですか」

私は取り留めもなくそんなことを聞く

「・・・・魂かな」

聞くんじゃなかった

どう反応すればいいのだろう

「・・・つまりは」

老人は無表情で

前を見て

口を開いた

「・・・あの店内に、たくさんのテレビがあっただろ」

「ええ・・ブラウン管テレビ」

「君はトーマスエジソンというものを知っているだろうか」

「確かもっと名前が長いんでしたっけ」

「ああ・・忘れたが・・・そのエジソンが、死ぬ間際に

霊と交信する機械を作った

その中でできたものの一つが

ブラウン管テレビだったというわけだ

しかしこれは失敗作だったにも関わらず

時たま、その名残と言うべきか

霊界と繋がることがあるんだ」

「・・そんな馬鹿な」

私はこの反応は

この人を逆上させかけないかも知れないと思ったが

しかし

不意に口から出た

「・・フフフ、そうかも知れない・・でも・・事実だ・・あそこにあるものは、その中でも、特に霊が出入りしたと思われるものが集められている

しかしながら、誰か特定の幽霊ではなく

不特定多数のため

時として

危害を加えかねない状況になる

それがあるとき国に広まった

といってもごく一部の上層部だ

そして、地デジかなる

全く持って、金の無駄遣いとも言える

ゴースト駆除が行われた

これによって

一気に過去の産物

幽霊交信機は、減少の一途をたどり

もはや骨董品の一種となり果てている」

「・・・本当に国がそんなことするでしょうか

憲法には、幽霊やモノノケの類は、裁くことができないとかかれています

それは実質、そんな存在認めないんじゃ」

「だからこんな金の無駄遣いをさせたんだ

これは、地でじかさせるためじゃなく

ブラウン管を駆除するためのイベントなんだよ

国の」

「何で私にそんなこと言ったんですか」

「・・・・実は、今君の背後に、じばく霊らしき幽霊が」

「・・・・・・」

「本当だよ」

「でも、じばく霊って」

「君の言いたいことは分かる、その場所にしがみついてるから

じばく霊だと・・でもね、ブラウン管テレビ

から出てきたものが、そのブラウン管という

出入り口をなくしたとたん

彼らは、まるで糸をなくしたカイトのように、まるでどこまでも、飛んでいく

ツバメのようなものなんだよ」

「なぜにそこまでロマンチックな」

「・・・紳士だからね、僕は・・」

「そう言えばお名前、まだ聞いていませんでした」

「佐藤 太朗・・偽名さ」

「実名でお願いします」

「・・・まあ、世の中って言うものは、しばられない方が良いようなこともある

そうだろ・・・引きこもりさん

きみは、なにをやっても続かない

それは秘め事がないからさ」

「・・・話しましたっけ私」

「・・・顔に書いてある・・何年生きていると思う」

「六十年くらい」

「チッチッチ・・・62年」

「・・・・・・・・」

「それで君は、その幽霊を祓いたいかい」

「・・・本当であれば」

「それなら君はそのブラウン管を見つけださなければいけない」

「・・・・無理ですよ、もうどこにあるか」

「それは困ったな・・・この世にいればいるほど

この存在は、現実と混ざり合い

あの世でもない

この世でもない

どこにもない

第三の存在となり

その力は看破すべき物ではなくなってしまう」

「そう言われたも・・でも具体的になにをやらかすんです」

「・・・やらかすのではなく、修理だ」

「修理」

「ああ、ある意味で、幽霊とは、この世のプログラムでもあり

バグでもある

まあ、言葉としてそう言うことになるが

人間だって

その細胞を動かしているのは

電気だ

そう考えれば

そこまで見当違いな言葉でもないだろう」

「・・・・でも、だとしても、物事という物は、どれほどの確証があっても、それが真実とは誰も実証できないように

それも実証できないでしょ、仏や神のように」

「・・・・まあな、でも、信じることは出来る

そして信じた結果、私は幾度となく

奴らから逃げることが出来たというわけだ」

「逃げることしかできないのですか」

私はふとした疑問をぶつけてみる

「・・・うむ・・・・実体を持たないからな・・・事実上は無理だ

しかし、ブラウン管があれば話は別だ

これを霊の近くで起動させると

霊は、食虫植物に、偶然なのか

しつぜんなのか

テレビという中に入って仕舞う訳なのだよ」

「・・・・それじゃあ、今から私の霊も」

「それなんだが、君の後ろにいるもは

どうも違うのだよ」

「違う」

「ああ、まるで静電気を帯びやすい人間が居るように

あなたの場合も、それが言える

常に何らかのエネルギーを放出している」

「・・・・・まさか、オーラとでも言えばいいんですか」

「・・・・どちらかと言えば、それは電気に近い物質だろう

オーラとは、私が思うに、引力のようなものだと思う

どんな物にもその中心に

物を引き込む力が生まれる

それが人間に場合

特に体が同じ物などほとんどいない

そうなると必然的に心も変わるわけだ

それが一定の必要条件がそろうと

偶然的に感じることが出来る

所謂、絶対奇怪という奴だよ」

「なんですかそれ」

「世の中に、絶対音感があるように

音色に色を見る人がいる

臭いにおとを嗅ぐ者が居る

そう言うことなのだよ

それとは別に

心を見るもの

その他を見るもの

が居ても何らおかしな事ではない

心など、一方向から見れば

電磁波の一種とも言える

それを捉えれば

そう言うことがあるのかも知れない」

「それじゃあ、私もそのおかしなものの一種だと」

「別段おかしくはない、阿弥陀様は言ったという

赤青黄色白、どの色の花も、綺麗だと」

「・・チューリップ」

「いや、睡蓮だろう・・あちらに、蓮があるとは思えない」

「仏様の話をしているんですよね・・・・熱帯地域に住んでるんですか」

「・・まあ、その話はいい、しかし、どうもおかしんだ」

「何がです」

「僕が幽霊を見れるのは、テレビを起動させたとき

一瞬だけなんだ

だけどどうしてか君の後ろにいるものは

ずーーと始めから見える」

「・・・そう言えばあなた霊が見えてたんですね

というか、霊能力者のような人だと思っていましたが

違うんですね」

「・・まあ、オカルトマニアと、機械修理がたまたま合わさったっ感じかな」

「でも、それじゃあそれはどう言うことなんですか」

「一眼には言えないけど、君が帯びている

電気が、幽霊を一時的にブラウン管を、起動させたような状態にしてるんじゃないかな」

「私は、ブラウン管ですか」

「ブラウン管少女」

「嫌です・・というか、ネーミングセンス無いです」

「そうかな、アナログが最近は流行っていると言うじゃないか」

「私に聞かれても」

「ふん・・最新鋭を求めるのは過去を求めること

過去を求めることは

未来を先取りすること」

「・・・何なんですかそれは」

「さあ」

「さあって」

「それじゃあ行こうか」

「どこに行くんですか」

「ブラウン管モンスター」

「・・・・・・何ですか、その同じようなネーミングセンス」

「別に、そこは良いんだ」

「・・・良いんですか」

「直径10メートルのブラウン管

ブラウンキング」

「・・・モンスターじゃ」

「君が、いやなら、あえていうまい」

「・・・」

「それは昔、金持ちが道楽で制作したが

その金持ちが、不運の死により

持ち主が代わり

また別の持ち主もすぐに不運な事故により

それを繰り返すこと31回

ついにこの倉庫に来ることになった

そう言って、老人は車を止めた

そこは舟場のすぐ奥にある

銀色の倉庫であった

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