第1話 ここはいったい...どこですの?
登場人物紹介
青島 麗子 お嬢様
柿沼 誠二 お嬢様の執事
チロ子 しゃべる犬、不思議世界の案内人
*登場する名称は全てフィクションです。
「かきぬま~、お茶~。」
「麗子お嬢様...たまにはお庭でも散策されては如何ですか。お茶もよろしいですが、たまにはお花などもよろしいかと。」
「え~、めんどい~。ダル~。」
「失礼ですが、余り怠惰な生活をなされると...。」
「分かったわよ。庭へ出ればいいんでしょ。」
ドアを開け庭を見る。晴れていい天気だ。
「いい天気じゃない、柿沼。」
「はい、絶好の散策日和ですよ、お嬢様。」
庭を歩く2人。前方に何かある。
「柿沼、あんなトコに変な物置かないでよ。」
「はて...私はあのような物は置いた覚えがありませんね。」
「はは~、柿沼もボケたわね。」
「いつもボケかましているのは、お嬢様ですよ。」
「誰がボケ担当よ。失礼ね。ところで...これ...ドア?」
「そのようですね。開閉は可能なようです。」
「なら、入るしかないじゃない。行くわよ柿沼!」
「お嬢様、よく確認して...って、何で直ぐ行くんだか...。」
2人はドアを開け中に入って行った...。
「ん?今って昼よね...。」
「はい、ドアに入る前は昼でした。」
「ここ...真っ暗なんだけど...。」
「お嬢様、いつもよく確認して行動するよう言っていますよね。」
「何かすっごーーーーーく、時間損したわ。」
「そう言う問題ではございません。ドアも消えているので帰れませんよ。」
「えっ...ホントだ...ないよ...。」
「とりあえず夜ならば休む場所を探すしかありません。」
「そうね、柿沼ベッド出して。」
「お嬢様、私は魔法使いではありません。宿を探すしかありませんよ。」
「い•や•だ!歩かないよ!」
「ならば、ここで野宿ですね。」
「の~ジュース?!」
「野宿です。原っぱで寝るんですよ。」
「何で私がパッパラパーなのよ。」
「お嬢様の耳は詰まっているんですか。まあ、兎に角宿を探します。」
周りを見渡す。犬がいる。
「ねぇねぇ、柿沼。あの犬夕飯とかにする?」
犬が近づいて来た。
「あっ、夕飯が来たよ。」
『誰が夕飯よ。アタシを食べるつもりなの?』
「そうだねぇ...美味しいかな?」
『コイツ大丈夫?』
「犬さん。ここでは犬が会話することが可能なんでしょうか。」
『ナニ、アンタはまともそうね。犬が喋っちゃいけないワケ?』
「我々の世界では、犬は吠えますが、会話はしませんよ。申し遅れました、私は執事の柿沼誠二と申します。」
『アタシは案内犬のチロ子よ。このワンダーランドには、たまに迷子が来るのよね。』
「このワンコ、チロ子なんだ。チロルチョコみたい。」
『ねぇ柿沼さん、一回コイツ吹っ飛ばしていいかしら。』
「チロ子さん、手間が増えるだけです。それより近くに宿はありますか。」
『宿ねぇ...屋敷ならあるけど、オススメはしないわ。』
「屋敷では泊まれないのでしょうか。」
『行けば分かるわよ。案内しましょうか。』
「ねぇねぇ、犬のちーちゃん。」
『誰がちーちゃんよ。チロ子よ、それくらい覚えなさいよ。』
「わかったよ...チロ子...。」
『それじゃ、行くわよカラクリ屋敷に。』
「へぇ...ここがカタクリコ屋敷かぁ...。」
『何が片栗粉よ、カラクリよ。』
「チロ子さん、一見普通に見えますが。」
『なら入ってみなさいよ。玄関無いけど。』
「チロ子~、入れないよぅ~。」
『だからカラクリ屋敷って言ったでしょ。』
「チロ子さん、カラクリならば仕掛けがあるんですね。」
『流石だわ柿沼さん。あそこの下にボタンがあるでしょ。それは...。』
「ボタンだぁ...ポチ!」
上からタライが落ちて来た。
「いった~い...。」
『何なのコイツ...アホ?』
「天然ボケのお嬢様ですよ。」
「誰がてんとう虫よ。」
『柿沼さん...大変ね...。』
「仕事ですから...。」
『ここはカラクリ屋敷。トラップが多いから、不用意にボタンは押さないでよね。』
「.....だそうですよ、お嬢様。」
「はいはい、ははいのはい。」
『先に進むわよ...。』
「この屋敷はサイコロでしょうかね。」
『よく分かったわね。柿沼さん、やるじゃない。』
「六面の立方体の建物で、ある模様の数が面により異なります。天井は見えませんが、おそらくあるでしょう。」
『この屋敷に入る事が出来れば、次のステップに進めるわ。最終ステップをクリアすれば元の世界に戻れるわ。』
「そう言う事ならやるしかないでしょうね。」
「お腹空いたよぅ~。犬肉食べたい...。」
『柿沼さん、コイツ...何とかならないの。』
「無理ですね...私も両手上げって感じです。」
「バンザーイ!」
『私は案内犬だから、説明は出来るけど操作は出来ないわ。答えも言えないのよ。』
「分かりました。私とお嬢様で解けばよろしいんですね。」
『柿沼さんが...限りなく...解く感じかしらね...。』
「サイコロ型の屋敷、一見入口は無いようだが、入る仕掛けはあるだろう。さて...どうしたものか...。」
「かきぬま~、疲れたよぅ~。」
「お嬢様、この柿沼必ずや解いてみせ...。」
「なに、この一つ模様...ぐーぱん!」
「お嬢様...何して...、あっドアが現れて...開いた...。」
『さあ、中に入るわよ、お二人さん。』
第2話 予告
屋敷の中に入った3人。次なるミッションは...。元の世界に戻れるのか?
次回 「ワンだよ、わん?!」
新たなる冒険...急遽スタート。
まさにワンダー。
ではまた。




