第3話
遂にあの方との会話ですw
その際にチートの一端『近代兵器召喚』と『生活物資召喚』の中身の一部が
商品目録として出ます。
これでも目録内容は、押さえ込んだ方なんですよ……w
元亀2年【1571年】8月
襟袖と首を掴まれながら、きっとあの御人であろう人に、引き摺られて行っているのだが、こちらの首が絞まり言葉が初声ない事を、通りの中程で気づき、笑いながら謝ってはいたが、危うく窒息死するところだった。
取り敢えず3歩ほど離れ、後ろを歩くことにした。館に向かう途中で、花屋見つけ菖蒲や竜胆などが売られてたので、包んでもらった。
奥方様への手土産にはなるかな?小姓とすれ違う際に奥方様への贈り物と伝えて、持っていってもらおう。
「髭ネズミ……、秀吉の事だがわかるか?あ奴からの至急文が届いてな。城下に出て探して見たら、すぐに見つかるとはなw」
「あの猿面髭鼠【秀吉の事】め、覚えとれ……」
と、拳を震わせながら話を聞いている内に、麓に在る山麓居館に辿り着き、居館の外回りは毛抜堀の空堀になっていた。
しかも俺を探すのに護衛をつけずに出てきていたようで、近習の方達が入り口で右往左往していた。
居館の広間らしき所に通され、其処には俺自身と……
「まずは自己紹介だな。儂が、この濃尾の大名で織田家当主!織田信長である!」
「何となく、そんな予感はしました」
「で、あるかw」
と楽しげに声を上げた。
「未だ名乗ってはいませんでしたので、先ずは御挨拶を。加賀は粟津の生まれの商人で、粟津那谷右衛門と申します。来年で16になります。一向宗の門徒では先が無いのが見えておりますので、行商人になり歩いております。」
と両膝を付け三つ指着いて頭を下げた。
「そんな畏まった動作はいらん。加賀は一向宗の巣窟であろう。其れでも一向宗でないと申すか?」
「もし一向宗であれば、此方ではなく石山か、長島に行っておりますので」
「で、あるか。」
この時の織田家は『第一次長島一向一揆討伐【元亀2年5月】』で辛敗を喫していた。
「その方は商人と言うが、どの様な物を扱っている。それを見せてもらおう」
「織田様、見せようにも行きなり首根っこを掴まれ、此方に連れてこられたのです。商い道具を見せたくても、見せようが出来ません。」
かなり低めの小声で「猿面髭鼠に壊されてますからね(ボソリ)」と、言ったのだが……
「ならば、目録ぐらいは在るだろう。其れで良い、見せろ」
「では、この場で書かせて戴きます」
「後で髭ネズミには、罰を与えておいてやろう」
えっ、今のボソリ声聞こえてたの!?どんな耳してるのさ!
と、言われたのでその場で目録を書き手渡す事になった。商品目録の内容は以下の通りである。
━━若手商人?粟津那谷右衛門の扱い商品目録一覧━━
~武器関連~
サバイバルマッチ
ファイヤースタータ
硝石、黒色火薬
コンクリート製造法書
風雨避け簡易テント
和式南蛮風鋼胴鎧
グルカナイフ
アームストロング後部装填砲+専用弾5発
カルバリン砲+専用弾5発
コルト・パイソン357マグナム【フルラグ銃身仕様】
スミス&ウェッソンM629・44マグナムPCTH6インチ
【POTO弾使用】
ボルトアクション式ライフル
M1ガーランド改ライフル
ウィンチェスターM1873ライフル
リーエンフィールドNo.4ライフル
~味付・食物~
米俵
味噌壺、味噌溜まり壺、
澄み酒樽、穀物酢壺
茶葉、粉末茶葉
砂糖壺、蜂蜜壺
じゃが芋、唐芋
小豆豆壺、砂糖黍
~干物~
塩鮭、鰹節、海苔
干瓢
切り干し大根、干し椎茸
干し鮑、干し貝柱
干しワカメ、干し昆布
干し烏賊、干し蛸
味噌漬け各種、粕漬け
麩、春雨、寒天
天の声【ここでのカルバリンは『バスタード・カルバリン』です。】
【POTO=太平洋条約機構の事。】
【NATO=北大西洋条約機構の方ではない】
【PCTH=パフォーマンスセンター・ターゲットハンター】
━━━━
とまあ、確実にオーパーツになるけど、『M1ガーランド』に『コルトパイソン』なんかも目録に書いちゃったw飽く迄も、『扱い商品目録一覧』は扱っている物の一部しか書いていない。
全部書いていたら、日が暮れるどころか三日三晩は、徹夜で書かなきゃならない量はあるからね。まあ、それ以外の物も、オーバーテクノロジーとも言える物品だからなぁ~。
いやぁ~それにしても『近未来兵器召喚』は怖いわぁ~w
それ以外の消耗品に、目を向けてくれれば良いんだけど……と思いながらも、それが叶うことはなかった。
「この目録に在る『硝石』『黒色火薬』『干物関連』『味付関連』は、即刻用意しろ。残りは実物を見てからだ」
「お持ちできる分を、お持ち致しますので少々……、お時間を頂けないでしょうか」
「良かろう。5日で用意せよ」
「先ずは、食料から入れようと思いますので、それで3日。硝石と黒色火薬は物が物ですので、そこから更に4日は戴きたいかと」
と述べた処、珍しい物見たさゆえか、二つ返事で許可を戴けた。更に、岐阜に滞在用の家も用意してくれるそうで、別の恐怖を感じた。
天の声【現在の岐阜市木挽町辺りとお思いください】
居館から出る際に、小姓の方に……
「あ、信長様に此方の物を、渡し忘れてしまった物なので、お渡し願いますか」
と一言述べたと、加賀と越前の『地図製作』で作り上げた詳細地形地図を渡して門を抜けた。
とりあえずは今日は、借宿に宿泊して明日与えられた邸宅に向かうことにした。
一応、借宿で自分用に幾つかPDW召喚しておくか、……やっぱ『イングラムM11』は外せないよな~、あとは『H&K・SLー9T』に『P90』もだな。
お、この『H&K・SLー9T』の方は改良出来るのか!見た目そのままで、箱弾倉タイプのままでも良いし、回転弾倉タイプにも出来るのか!面白い。
天の声【実物はそういう変更事は出来ません】
7日後信長様の元に銃火器を持っていき、『試し打ち』もして貰ったところ、『M1ガーランド改』が採用品となった。ここで個人で使う用の銃火器を選ばなかったのは、好感度アップ事案だわw
元亀2年【1571年】9月
翌日の早朝、使いの者が宿に現れ、与えられた家に案内してくれる事になった。
その使い方に着いていくと岐阜町内ではなく、どんどん南側に歩いていく。そして案内された場所は、南にある稲荷山にある伊奈波神社と呼ばれる場所の入口だった。
其処には幾人もの槍を持った者達が待ち構えていた。
理由を聞いてみると、「目障り」「媚売り」「新参者が」等々、罵詈雑言?を言われる事に……。
一応、鎬造りの短刀も持ってはいたが、槍には敵わない。
なので昨日、借宿で『近未来兵器召喚』で出した『P90』の改良型箱弾倉を『無限収納』から取り出し、目を向いて驚いている隙に、俺を取り囲んだ者達に弾丸を撃ち込んでいった。
え?死体の後処理?そんなもん野犬にでもさせておけって奴ですよ。取り敢えず、襲ってきた者の首を獲り、信長様の居館を訪れた。
どうやら出掛けているらしく、門番と留守居の方に首を差し出し、
「織田様より、家を与えると言われ案内した者【その首を右手で持ち】に着いていきますと、その案内人【右手に持つ首を指差し】と共に不届き者に襲われましたので、返り討ちに致しました。これはその首です。処理をお願い致します。」
と言ってその場を去り宿に戻ることにした。
宿に戻った頃には昼をちょっと過ぎた頃になり、腹も減ったので宿の者に銭を払って炊事場を借り、下処理を済ませて置いた鶏肉を用意して麦粉をまぶし、加賀で準備の際に作っておいた木通油を使用して焼き上げた。
味付?塩ですら貴重なのにかい?誰が見ているか分からないから、下手に使うわけにも行かないでしょ?後は乾飯と少量の味噌溜まりを用意して、食事を終わらせた。
「ご馳走さ……ま……d」
正面に見える障子戸の隙間から、顔を半分だした信長様が……
「自分ダケ、旨ソウナ物ヲ、タベテオルナ~」
と言う恨めしそうな目線を、障子戸の隙間から此方に向けていた。
「…………さ、さ~て御代わり作ってくるかぁ~。お客人が来るような予感がするし~」
と、『此方は織田さまは見えていませんよ』と、アピールをそれとなく行い、台所に向かう那谷右衛門だった。
取り敢えず、急ぎで出来そうなのは~……、猪肉に味噌を刷り込み暫く放置してその間に、刻んだ切り干し大根と干しワカメの汁物を製作……そこに生椎茸を刻んだ物を入れ込んだ。白飯は乾飯で対応するとして、猪肉を焼き始めることにした。
あくまでも御代わりと来るであろうお客人【もう来てるけど】用に二人分を用意し、部屋に戻った。
えぇ~……案定、上座に座ってましたよwww
分かっていたことだけど、それを素知らぬ顔で「おや?いらっしゃって居たんですか」と言って、先程のは見てませんよと、暗意に伝えた。
天の声【大人の対応と言う奴ですね】
「うむ、旨そうな匂いがしたのでな、匂いの元を辿ってみれば、その方が居たのだ。」
「そうでございますか。今、炊事場を借りて作っていたのですが、お食べになりますか?乾飯を戻した物、『切り干し大根と干しワカメの汁物』、『猪肉の味噌漬け焼き』になります。粗末な物になりますが、御容赦のほどを」
と、作ってきた物を差し出し食してもらった。
あ、目が輝いた!?味噌漬け焼き、気に入ったのかな……?
取り敢えず、滞在用の家を食べ終わった後に、案内して貰えるようだ。滞在用の家はある程度、改築しても良いとの許可も貰えた……、これってきっと「炊事場を改築して、儂の知らぬ美味い物をもっと食わせろ」って、意味なんだろうな~。
新居に着いたら、寝室と炊事場は真っ先に改築決定だな。
鶏肉と干物、薬草類をグツグツ煮込んで、めっちゃ濃いフォン(スープ)作っておくか。あ、コンソメも作って固形化させるのもありだな。
そうこう考えていると、信長様の食事が終わったところだった。
「岐阜滞在用の屋敷への案内する者を、使わしたはずなのだが、会わなかったのか?」
と、言われたので喋れる範囲で何が合ったのかを、何が起きたのかを説明し、その首を門番に預けた事も述べた。説明が終わると、「その馬鹿共を何処に打ち捨ててきた?」のかを聞かれ場所も答え、その際に使用した獲物【P90】も見せた。もちろん弾は抜いてだよ!
信長様がそれで遊んでいる間に、現在……材料が有れば作れる猪肉料理と、鶏肉料理の品名だけを書いた物を書いていった。
書いている際に、「この調子で【夕餉も】頼むぞ」と言ってきたので、どうやら商人から御用料理人に昇格となるみたいだ。夕餉は手軽に丼物にするか。
「あのぉ~、私は商人であって、料理人ではないんですよ?」
「だからこれより、お主は儂の専属料理人だ!」
「それですと、商人同士の繋がりが気薄になり、目新しい商品があっても、手に入れる事が出来無くなります」
渋々、専属料理人ではなく、商人兼出張料理人で収めることが出来た。
信長様が直々に屋敷にまで案内してくれる事になった。小声で「クックッ、あ奴は儂らの知らぬ食い物を知っている。今後は美味い飯が食えるぞ」と言っていたのが聞こえた。
うん、商人から料理人にジョブチェンジ強制決定確定!!
案内された場所は、最初に言われた場所から離れ、居館に行きやすい大通りに面した場所だった!
天の声【木挽町の長良橋側から、木挽町の岐阜公園前交差点側へ】
ほんの僅かな距離に思えるが、どうやら胃袋を掴んでしまったようだ。
でもこの屋敷の位置って、重臣方の住まう区画じゃないのか?
さて、先ずは屋敷の状態をみて、改築作業していくか。
農民から行商人に職業変換したはずなのに、
信長様による強制的な職業変換が行われるという暴挙w
商人がサブクラス化させられると言うw
この第三話書いてる辺りの時は、リアルでダイエットしていたので、
第四話辺りから、多少食べ物表示が多くなると思います。
飯テロのつもりはないのですが、お気を付けを……