第19話
どうもお久しぶりです。
約2ヶ月半振り位の更新になりますね。
何とか形には出来たという所ですかね~、
あげといてなんですが「どこか抜けているような感」があるのですが……
作者にも気付けない解らない部分がある感じです。
とりあえず、最新話である19話お楽しみください。
天正9年【1581年】10月
秀吉は歴史実通りの行動だったらしい……、なぜらしいって?伊賀攻めが終了した時の本陣で、訳も分からぬ内に猿轡と縄を打たれて、近江に差し掛かった頃目隠しもされたから、何処とも距離も場所も分からない地下牢に入れられているからだ。
此処に入れられてから、7日はたったぐらいか?多分、月も変わった筈だ。
外の情報も、牢に来る番役から『聞ける?』と言う程度、食事のも方も小魚だが、焼いた魚が一匹は確実に出ている。場所は淡海近隣か若狭近隣と言ったところだろうか?
牢の方も意外に、約四畳半位の広さがあったw番役が居ない時を狙い、少しずつ床にモルタル材で慣らしていき、平らにした後で壁にも塗っていった。少しずつ徐々に面積を増やしていったので、多少の違和感は合っただろうが、番役は見逃してしまっていた。
最終的には畳と壁紙を貼った事で、違和感が何だったのか分かったみたいだったけどな!
冬が近づいて来たからか、少し冷えるようになってきた。
俺は本当に、何処に閉じ込められて居るんだ?多分、寝ている間に、移動させられていた距離もあるだろうしな。
毛皮を床に敷いておくか……暖をとる意味の含めて。
天正9年【1581年】11月
量は少ないが飯は貰えるので一応、俺を生かしておく気は有るようだが、妻二人と子がやっぱり心配だ。抜け出せるのか?
流石に此方が寝ている時は、番役達も寝てるみたいだが、『鳴子』等の罠が仕掛けて無いとも限らないしな……。
此処まで大人しくしてやったんだ!そろそろ脱出させてもらおうかな。
いつでも出る事の出来た牢から出てみると、そこには晴れ渡った星空の見える夜空だった。
周りは真っ暗で何も見えない。番役の居るであろう小屋等も見える範囲では見えない。
「マジで此処は何処なんだ!?」
と、思わず大声を上げてしまった、……が周りは静かなもので、番役達が灯りを灯して駆け付けてくる気配すら無かったか。
「それなりに大声で叫んだのに、なんの反応も無いって怪しすぎるだろ?波音が聞こえるから、水辺の近くだよな?稜線は何処だ、分からん……」
漸く眼が闇に慣れてきたので、足周りの確認もしてみると、立っている場所は小さな崖の側に掘られた穴のようだった。
少し離れた場所に掘ったであろう、土と石が積まれているのが分かったからだ。
俺はその場で夜明けを待った。天道が昇り始め、稜線が見え始めた。日の光で足元が見やすくなったので、水辺沿いに沿って探索してみた。どうやら何処かに浮かぶ島に居るのが分かったんだが、周りの景色を改めて確認してみると、淡海北部にある、竹生島に連れてこられていた様だ。
望遠鏡で南側を確かめてみると、義兄・信長の建てた安土城が朝日を浴び、綺羅びやかに光輝いていた。
場所が分かったので、急ぎ別宅のある沖島に向かいたい所だが、早起きな事で考えると今は動けない。きっと天守から此方を眺めてそうだからな。
夜になるのを待ち、行動することにした。
「さてと、色々と装備を整えないとな。『タクティカルベスト』に、『光学機能付き夜間迷彩色スーツ』、『3mm鉄板棒入りの革製ナックルガード』と『鉄板入り脛当付きゴム靴』、後は武器関連かな?」
身に着ける物はこれで良いとして、武器だよな!PDWは必須として、ダマスカスナイフを膝横に装備して、9mm銃も2丁は用意しておいた方が良いよな?PDW用のマガジンポーチは輿腰に巻けば良いかな。
「こういう時ほど、チートの有難味が分かる事はないわw」
足の着きにくい、水上を進む為の物も入るよな?ウォーターバイクじゃ両手塞がるしな……、何か良い物無いかな?
そうやって近未来兵器召喚の一覧表を見ていると、『艦◯◯式水上走行靴・◯◯型』何て物もあった。
「あ……これは使ったら版権引っ掛かりそうな道具だ。でもこれ意外に両手が自由になる物がないし思いも付かないしな。使うしかないのか……」
迷った末には、金剛型の水上走行靴を手にしていた。だがよくよく考えると、現在いる世界は前世から見れば過去であって、『版権』や『著作権法』等の細かい法律の無い世界だと言うのを思い出したのは、天正10年に入ってからだった。
天正9年【1581年】12月
師走、坂本近辺に隠れながら様子を伺い、夜半に坂本城預かっている、秀満叔父を訪ねた。
「秀満叔父、お久し振りです。御壮健で何よりです。」
突如現れ、部屋周りに誰の居ないのを確認して、襖を閉め呟いた。
「那谷、その方捕らえられたと聞いたが、無事であったか。」
「無事ではありませんよ、トホホな状態でした。身に覚えのない嫌疑にかけられて、竹生島に捕らえられてましたから」
「脱獄か!?」
などと驚愕していたが、
「脱獄は脱獄ですが、最初は見張りも居ましたが、3ヶ月目辺りには、見張りも居もしませんでしたからね。それでも罠かと留まり、確認した上で出てきましたよ」
「此処には最初に来たのか?」
「はい、現在の状況と情勢を確かめるのもありますし、安土の家の方は見張られている気がしますにでね。」
「それは正解だ。淡津屋の者達は現在、淡津屋内にて動けない状態になっている。そなたの妻や子ども達も無事だ。付け加えるなら、明智家の手の者が調べたことだが、夜も含め篝火も焚いて、入り口などを一日中見張られているそうだ。本当に何もしていないのか?」
あぁ、これじゃあ近づくことすら難しいな……、かけられた嫌疑であるから『不義密通』もいったい何処から来たのかも分からないしな……。
「全く身に覚えすらないですよ。先の伊賀戦でその嫌疑書を読んだ蒲生氏郷殿、堀秀政殿の御二人ですら、『何故このような』『不義密通!?有り得んだろう!』と驚いていたぐらいなんですから。」
「やはり何か有ると言うことか……」
「確実とは言えませんが、たぶん……」
秀満叔父には、『甜菜』『サツマイモ』『胡麻』『蕎麦』『西洋林檎』などの苗木、その育て方を書いた説明書を置いていくことにした。
こうしてひっそりと会談をし、義父上に無事なことを報せて貰うことにして、俺は暫く隠れることにすると伝え……、
「義父上にこれだけは必ずお伝えください!」
「……ん?何を伝えれば……「細川殿と高山右近は信じてはならないと!」
「な!?細川様は、光秀様の頼りになされている御方だぞ!?それを……」
「その細川様は秀吉と通じています!高山右近はキリシタン、南蛮寺の宣教師から神の指示と言うならば、あの者は平気に手の平を返しこちらに刃を向けてくるでしょう!筒井殿動くことはありません」
とりあえず、伝えて欲しい事は伝えたから退出するとするか。
「それでは御免!」
「身体に気を付けてな。光秀様には必ず伝えておく!」
との言葉を背に、身を隠すことにした。
天正10年【1582年】1月
『本能寺の変』が起こるとされる月日まであと半年となった。
そんな俺は、南信濃の飯田に来ていた。現武田家当主、武田勝頼殿に会うためだ。会ってくれるかは、全くわからんが……
大量の『生石灰』を、大量に用意しておかないとな、後は同じ様に大量の『コンクリート袋』と、『U字型コンクリートブロック』も用意した。変わった進物だとは思うが、何に役立つか解が出れば、喜べる品にはなるだろう。
さてと準備は整えたし、甲斐に向かいますか。
1月半ば、下諏訪にたどり着いた。
早くしないと『本能寺の変』だけでなく『甲州征伐』か開始される、だって来月だよ!開始前には持ってきた物の、説明を出来たら良いんだが……時間が迫っているって、焦りが出るものなんだな!
20日頃、甲斐の新府城に着き面会を求めた。
武田勝頼殿に息子の信勝殿、重臣達の中に真田昌幸殿、あとは胡散臭い頭にカビの生えていそうな爺、長坂光堅こと出家名『長坂長閑斎』が居た。
この爺が居なければ、武田家の命数は未だ合ったとも言えるだろうな。
使者としてでは無く、商人として来たことを伝えての面談だ。
「で、一体どのような要件だ。西の織田が怪しい動きをしていることは、把握しているが……」
「怪しい動きですか。その報せは既に古い物です」
そう勝頼殿に伝えると、横に座っていた子の信勝殿や重臣達が吠えた。
「「それは如何様な意味だ!!」」
「ならばご覚悟はよろしいか?」
と訪ね、その場にいる全員が、一呼吸置いた後お互いの顔を見合わせ頷いた。
「一に『織田徳川の軍の準備がすでに出来、進軍開始が近日中である』こと、二に『穴山梅雪、小笠原信嶺が既に徳川に降っている』こと、三に『新府城の完成が間に合わない』こと……」
「「馬鹿な!?」」
「他にも、四に『そこの頭にカビの生えた爺が、古き考え方に囚われ武田家の滅びの一手を打ってしまう』こと、五に『戦開始後に来るであろう使者を、独断でそこの爺が勝手に斬り殺してしまう』こと、六に『逃げの際は天目山では無く岩櫃まで行き、野に隠れる』こと、と言ったところでしょうか」
それを聞いた一同は絶句状態だった。何故なら織田と徳川の軍勢が既に、こちらに向かっていると言う事にだ。
そして長坂長閑斎は、ワナワナと小刻みに震えていた。
戦の起きる場所も『滝川要害』から始まり『飯田城』へ、『鳥居峠と大島城の同時攻め』その後『高遠城』へ、南は『田中城から持船城』、東は『戸倉城』と、北条も攻めて来ることは伝えてみた。
「準備が……戦の準備が間に合わんぞ!?」
「戦わずして負けろと言うか!」
「そんなことは言ってはおらん!」
とまあ、大混乱状態に陥っている。そこで救いの一手を打ち込んでみた。
「あぁ~、ちょっと宜しいでしょうか?」
「「まだ居たか!」なんだと言うのだ!?」
「実は上原城【現在の諏訪市】近隣に、簡単な陣屋を造っておいてあります。そこに織田家でも使われている鉄砲1500丁と弾薬、弓と矢1万、槍に刀を5千づつ……用意してあるのですが使いますか?」
「「鉄砲1500だと!?」」
「「槍に刀5千づつに、矢が1万!?」」
降って湧いて出た戦道具の数に、一同驚きを隠せなかった。
「一体何が望みだ?ここまですると言うことは、何か目的があるのだろう」
「目的ですか、武田家が残って貰うこと。そして義兄・信長の野望を挫くため……と申しておきましょう。」
「……鎧は、甲冑は如何程だ」
「足軽で5千、侍大将格の物で30ほど……」
それを聞いて気を良くしたのか勝頼は声高らかに、
「よくぞ用意してくれた!少し足りぬが急場凌ぎは出来よう。戦の最中に使者が訪れれば、その話を聞くとしよう。逃げを打たねばならぬ時は、岩櫃まで落ち延びることにしようぞ!それで良いな?」
「ははっ」
よし、上手くいってくれた、そう思った……、全身を小刻みに震わせていた長坂長閑斎が「貴様の様な者に、武田軍略の何が解かるか~!」とこちらに刃を振るってきた。
これ正当防衛成立した瞬間だよね?乱心か?怒りの感情が全面に出たからか、剣筋が読みやすかった。
思わず……「老害は引っ込んでろ!」と大声で吠え、避けた拍子に後頭部を鷲掴みし、爺の顔面を床に、全力で叩きつけた。
「刃を振るってきたのは、武田家側なんですから、問題は有りませんね?」
「「「う、うむ……」」」
と、にっこり笑顔で聞いたら、周りは頷くしかなかった。
これで義父上の使者が無事訪れ、逃げを打つことになれば、真田に匿って貰えることになる!後はどれほどの刻が稼げるか……だな。
天正10年【1582年】2月、武田家の命運を決める戦が始まるのだった。
武田軍は先遣として武田信豊【武田勝頼のいとこ】を送り出した。
そして俺が伝えた通り使者が一人、唐物の茶器を持って武田の陣屋を訪れた。
その使者が言った内容は、俺が言った内容と差程変わりは無かったと、真田軍記に書かれたそうだ。
後の軍記内には、使者が何処の家の者かは、秘され書かれてはいない。
武田軍の中で、真田昌幸殿の軍に『織田家正式仕様銃』が支給された様だが、実際に使ってみて驚いたようで、銃の取り回し、銃弾の飛距離、一発の威力……
目を向いて驚いていたようだ。
「これほどの物とは……、織田家が戦の概念を変えてしまったのが分かったわ!これはなんとしても、持ち帰らねば。ここには一丁足りとも、置いていく事は出来ない代物だ!」
そう感じて呟いた昌幸は、上原からの撤退戦を行い、3月に入る頃には鉄砲隊1500人を岩櫃城にまで、撤退を成功させた。
武田勝頼・信勝親子も形勢不利と見て上原の陣を払い、新府城側に鎧兜を道々に脱ぎ捨て、未だ完成していない新府城に、火を付けるように命じて何処かに消えた……、と伝え聞いた。
ただ後日談がある。
真田軍は岩櫃にまで撤退を成功させたが、どう数えても一丁だけ銃が足りないはずだった。兵の一人が逃げる際に木の根に躓きはしたが、織田軍からは逃げきることが出来た、しかし鉄砲1丁を落としてしまった。
だが何故か真田軍ないには1500丁ピッタリあった。
織田軍の『織田家正式仕様銃』一つ一つには、通常『織田木瓜』の板金が付けられている。だがその落とした銃にはそれが付いていない……、いや剥がされた状態だったのである。
その一丁の鉄砲で、織田軍は1~2日の足止めを、上原で受けることになってしまった。
その上原城では……
「何故、この鉄砲が武田に渡っている!しかも我が軍の標の剥がされた鉄砲がだ。責任者に問い質したが、全3千丁はこの戦に投入しているとの、確認の報告が上がっている。槍や刀もだ!これは標がついている状態だ。何故、鉄砲が武田にある……誰ぞ、答えて見せよ!」
答えようにも、誰も答える事が出来ず更に苛立ちが増す信長だった。
軍議解散後、3月4日夜
「鉄砲を用意出来るのは那谷だけのはず……だからこそ、奴を人目の付きにくい洞牢に入れ込んだと言うのに何故、那谷しか扱ってない鉄砲を武田が持っているのだ……」
信長はそう小さく、もどかしい思いを抱きながら天に向かって呟くのだった。
同時刻、淡海沖島:淡津那谷右衛門別宅
「オペレーションシステムオールグリーン、建物および施設にいる方の退所確認、テルミット弾およびプロミネンス弾を自壊させ、建物および施設を灼滅させます。灼滅まで30秒前……」
最後の「オペレーションシステムオールグリーン……」の部分はセキュリティになります。
セ◯ムみたいなものだと思ってw
史実では討たれている、勝頼&信勝親子は無事逃げ切り、野に隠れた状態になります。
そして信長が行った行動!信長にとって裏目に出てしまったという形ですw
最初の方の3ヶ月近くで、「大人しくしているから大丈夫だろう」との油断ですね~
この話での最終状況を書くと
勝頼&信勝親子には逃げられ、鉄砲1499丁が真田家に渡る。
↓
信長、那谷右衛門別宅が杓滅したことを、まだ知らない。(ここまでが19話)
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残党狩り(書くかは不明)
↓
信長の甲斐国仕置き、論功行賞が始まる(書くかは不明)
↓
那谷右衛門は、信長の甲斐国仕置きに乗じて東海道をかけるw(ここは多分書くw)
の以上になりますw




