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壊れた意識を取り戻せ!  作者: できれば匿名希望でお願いいたします
3 パーティを組むことになった理由
11/13

結果発表ー!

「はい、というわけで、クエスト完了ですね」

クエストチケットに、赤い版が押される。

続けて、眼鏡をかけた受付嬢は言った。

「こちらが報酬金となります。そして、こちらはランクコアの破片になります」

ランクコアの、破片?

俺が怪訝な表情を浮かべていると、俺がクエストが初めてだと悟ったのか受付嬢は丁寧に解説してくれた。

「ランクというのはですね、各ギルドメンバーの強さ、熟練度を表すものとなります。ランクコアというのは、そのランクを表す結晶のことです。全100段階で表され、達成したクエストによって、ランクを上げるための『破片』が付与されます」

へー。

「ちなみに、わたしは35だよ」

リンが、横から話しかけてきた。

「それって、高い方なのか?」

すると、受付嬢は、

「えーと・・・35ですと、だいたい上位58パーセントといったところになります」

と説明してくれた。

リンは、唇を尖らせ、言った。

「ちぇっ、半分より下かぁ」

「安心してリン、わたし33だから」

「ねぇアルカ、それ自分で言ってて慰めになると思った?」

「いや全然。むしろ落ち込んできた」

でも俺、まだギルド登録みたいなのしてないし、0とも・・・

「ご安心ください、(⚫︎)(⚫︎)(⚫︎)(⚫︎)。あなたは、実力を認められランク14からのスタートとなります」

!?なぜ俺の名前を!?

「あ、あの、名前・・・」

「?ああ、あなたの名前ですか。クエスト受注時に、アルカ様より」

俺は、くるっと90度首を回転させた。

「・・・おーーい」

「はっ、はいなーんでしょー?」

・・・だめだ。

「まあいいや。で、この破片はどうやって」

俺は、再び受付嬢と向き合う。

「あ、はい。それはですね、今からお渡しする『コア』に合成していただければ、ランクを上げるための破片がコアに吸収されますので、それで蓄積完了です」

なるほどなー。つまり、ランクを表す結晶の一部になると。

「ちなみに、合成とはいっても、破片をコアに触れさせれば自動で吸収されますので、何か特別なことをしなくても大丈夫ですよ」

受付嬢は、かみ砕いて、優しい口調で説明してくれた。

「ご丁寧に、ありがとうございました。では、これで」

俺はしっかりと自分のコアを受け取り、受付嬢のいるカウンターを後にした。

「・・・んー、ユウト、またナンパー?」

するとリンが開口一番、とんでもないことを口にしてきた。

「・・・あのな。てか、(⚫︎)(⚫︎)ってなんだよ」

「じょーだんじょーだん。で、どうだった?」

どうだったかというのは、つまりランクについての話のことだろう。

「ああ、それなら済んだ。受付嬢さんの話がわかりやすくて、まあよく理解できたよ」

「へー。ちなみに、ランクいくつになったの?さっきのクエストやったから、少しは上がってるんじゃない?」

「あー、それがなんかさ、実力が認められたとかいって、14からになった」

すると、リンは目を丸くし驚いた。

「じゅ・・・14!?」

「?ああ、そうだけど」

「それは驚いた・・・。ま、何はともあれラッキーじゃん」

「まあ・・・結果オーライってやつなのかな?」

俺は、それでランクの話を打ち切った。

「んで、俺はこれからどうすれば・・・?」

するとリンはふふんと笑って、アルカを呼びつけた。

「ふふ、大丈夫、覚えてるよ。さーて、アルカ、どーする?」

「どーするって・・・パーティの話?」

「そ。まあ入ってて困ることはさしてないんじゃない?」

「うーん・・・まあ、………」

それを考えると………

ただ、あれに関しては………

ごにょごにょ。

俺の聞こえないところで、二人がひっそり会話をしている。・・・そんなに悩むことか?

そうこうしているうちに、リンとアルカは方針が決まったのか、こちらへ向かってきた。

「・・・それで、どうなったんだ?」

俺は、単刀直入に答えを促す。

「ふふん・・・結果は・・・」

やけに溜めるな。俺にとっては、意識輝玉コンシャスネス・クリスタルが集まればそれでいいから、別にパーティなどどちらでもいいのだが。

「アルカの熱意により、ユウトの加入が決定しましたー!」

「ちょ、リン、熱意って───」

「?アルカ、なんか乗り気じゃないくせに、わたしが否定的な意見言ったら『いや、でも入るべきかも』なーんて。これを熱意と言わずして、なんと?」

「・・・・・・っっ」

「ま、要するに、俺はこのパーティに入ることになったんだろ?」

「あら、随分とあっさり決めるんだね。もしかして、リンたんにホレちゃった?」

「アホか。てか、拒否権はどうせないんだろ?だって・・・」

俺は、ちらりとアルカの方を見る。

「『代償』なんだろ?」

「lngtyk&avnnlt?k((jtljj&_(gjjj」

「えっと、ごめん、いろいろあるのはわかるけど、何言ってるかちょっとよくわかんない」

「あっはっは、アルカったら照れちゃってー?」

「ちょ、うるさーい!二人とも・・・もう」

どうやら、俺はこのパーティにいるべきなのかもしれない。

笑っているアルカとリンを見て、俺はそう思った。

ここで、アルファポリスのほうに追いつきました。

そのため、少し投稿ペースが遅れるかもしれませんが、どうかこれからもよろしくお願いします。

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