集団戦
申し訳ありません。
間違えて、リターン・オーバーロードの方に投稿してしまいました。
なので4時からにせず、それに気づいた今こちらに投稿させていただきました。
本当に、申し訳ありません。
テスト、とか言ってたがようは集団戦だ。
現実世界で戦闘などやったことはないが、それでもわかる。集団戦では、各々の役割を遂行し、状況を判断し、臨機応変に対応していかなければならないことくらい。
今回の───といっても2回目だが、比較的難易度が低いクエストにしてあるそうだ。俺にはよくわからんが。
とはいえ、炎と水の騎士の立ち回りと魔法剣士の立ち回りには、通ずるところもあるはずだ───そう思い、最初は敵の様子見がてら二人を観察していた。
敵の特徴はといえば、・・・そうだな、おそらく凶竜の幼体といったところか。翼は生えてはいるがまだ小さく、長時間飛行することは不可能だろう。そしてまだ幼さの残る双眸、ちぐはぐな鱗、丸みを帯びた爪───。
だが幼体といっても凶暴で、なかなか激しい動きをしていらっしゃる。
「・・・とりあえず俺も、加勢しとくか」
そう呟き、剣を手に敵のもとへ走り出した。
と、そこでやはり凶竜も気づいたのか、俺の方を向いて爪を振り下ろしてきた。
防いだほうがよさそうだな。
俺はそう感じ、剣を横に構え、爪を垂直に防ぐ。
やがて爪が剣から離れると、俺はさらに一歩踏み出し顔面めがけて斬りつけた。
それは、ことごとくかわされる。
・・・素早いな。脚の力か?
俺はそう思い、脚を狙うことにした。
「よっ」
俺は敵の反撃を横に跳んで躱し、低く横薙ぎ。
これもよけられたが、かすりはした。
「ギイッ」
よし、まず1ヒット。
「やるじゃん、・・・えーと、ユウト?」
ふいに、向こう側からリンが声をかけてきた。
「ああ、どーも」
軽く応じる。
「だけど・・・わたしたちの動き、見てた?」
あっ。
俺は、つい戦闘に気をとられすぎ、仲間の動きの観察を怠っていたようだ。
「あー・・・まあ、少しは」
すると、リンは、
「いや、だめだよ少しじゃ。しっかり、連携を取っていかないと」
と俺に諭した。
「いや、そうは言ってもお前らの戦い方をよく知らないし・・・」
「だから、観察するんじゃない?」
リンは、片目を瞑ってみせた。
と、そうこうしているうちにも、敵は動き始めていた。
いつの間にか空を飛んでおり、アルカを狙って火球を吐き続けている。
アルカが飛べるはずもなく、攻撃を当てられないため苦戦しているようだ。
「おー、アルカーごめーん」
そう言って、リンは跳ぶ。
・・・2メートル。
目算で、そのくらいはあった。
水騎士───これは、少々気になるクランだ。
「ギイッ!?」
幼体はリンが自分と同じ高さまで跳んだのに驚き、必死に火球を吐き抵抗する。
だが、もう遅い───
そう言わんばかりの、流れるような槍の刺突。
「『スプラッシュスピア』!!」
な・・・なんだ!?
魔法ではないようだ。
だが、そう唱えた瞬間、リンの槍は水飛沫を纏い───
それらが槍を形成し、幼体の身体を貫いた。
これが───これが、水騎士と呼ばれる所以か。
身体を貫かれた幼体は地に落下し、見苦しく脚をバタバタ動かす。
・・・ここは、本当に俺の出番だな。
そう感じ、俺は呪文を唱えた。
詠唱超術の発動─────
「『ウィンド・ブレード』!!」
俺が伸ばした右手の人差し指先から、空中に魔法陣のようなものが現れる。
そこから降り注ぐ、数多の斬撃───
風でも、十分攻撃できるな。
俺はそう確信し、身を翻した。
クエスト完了を、報告しに。




